暗黒街の美女(1958)
暗黒街の美女(1958、日活、87分)
●監督:鈴木清順
●出演:水島道太郎、白木マリ、二谷英明、芦田伸介、近藤宏、高品格、安部徹
本名の鈴木清太郎から改名したあとの、鈴木清順名義での初作品。
アマゾンプライムで鑑賞したが、画質は悪い。
そのおかげか冒頭の下水道のシーンがおそらく実際以上に暗く汚く表現されている。
タイトルの『暗黒街の美女』について言えば、暗黒街は出てくるが美女は出てこない。
出てくるのは白木マリ演じる不良娘だ。
下水道にあったダイヤが主人公・宮本の手からカタワになった弟分の三原へ渡されるが、その売買の現場で謎の集団に襲われ三原はそれを飲み込んでビルから転落死。
彼の体内にあるダイヤをめぐって妹・亜紀子もそこに巻き込まれつつ各々の思惑がからみながら物語が進むという話。
三原の遺体からダイヤを切り出した有田は亜紀子の恋人であり、マネキンの設計者でもあることから彼女をモデルに裸体画を描いているサービスシーンが、人体に精通していたという伏線にもなっている。
中盤あたりで天井から二つの部屋を同時に並べて見下ろすような面白いショットがある。
ラストは石炭を必死に掘り出して脱出するという派手なのか地味なのかよくわからない緊迫感だが、ダイヤ=石炭との対比だろうか。
