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伊予灘剛腕物語第51話『出血大サービス』(回想)









※痛々しい表現が含まれています。背中がゾワッとするかもしれません。閲覧注意です。(念の為)

2021年9月下旬の出来事でした。
この日、剛腕は父と2人で南予方面へ投げ釣りに行きました。
当時、初めての釣り場でしたので本命を設定せず、
来る者拒まずです。
高水温期ですので、逆にエサ取りが少ない南予らしい間合いの取れた投げ釣りになりました。

未明に自宅を出発し、まだ夜が明ける前に現場に到着しました。2人並んで釣り座を構え、準備します。
夜明けまで時間がありますので、剛腕はエギングを嗜みます。
夜空は満月が煌々と照っており、エギングにはやや難しい状況かと思われましたが、5投で5杯釣れました。
サイズこそ手の平級でしたが、サクっとお土産を確保できました。

エギングに満足した剛腕はエギングロッドを片付けに車へ。その頃には、もうすでに父は投げ釣りを開始していました。

ズルいな〜、フライングやん。っとボソボソ呟きながら剛腕も投げ釣り開始。
エサは生本虫と青虫を用意しました。
約80m沖で水深は30〜35mぐらいです。(体感)

何投目か忘れましたが、そこそこ早い時間帯にアタリがありました。
ドラグがよく出ていきました。
申し訳ない事にこの辺りの記憶があまりありません。
ですから、PFのどの竿で釣れたか、何エサなのか、記憶が定かでありません。
父が玉網で掬ってくれたのは40cm級のイトヨリダイでした。
しっかり血抜きを行い、この頃は効果の程は不明ですが脳絞めをやっていました。
血抜き後にナイフで目の後ろ辺りから刺し込んで、必殺仕事人のようにナイフの尻を叩き、押し込みました。
しっかり絞める事はできましたが、ナイフを刺し過ぎたようで抜けません。あれこれ試行錯誤し、イトヨリダイの頭を左手で抑えて、ナイフを引き抜きました、、、



あ、危ない!と思った皆様。はい、そうです。



引き抜いた際に刃が剛腕の左手を引き裂きました。
約3cmにも及ぶ大きな切創でした。
切創箇所は左手親指と人差し指の間です。
血がドバドバ噴き出し、痛みももちろんありますが、
「やらかした」「やってしもた」というショックのほうが大きかったです。
添え手を刃の進行方向に置く。という初歩ミスです。
魚のついでに自分の左手も血抜きしてしまいました。

傷口は血でよく見えませんが、まあまあ深く切れているようでした。
自分ではどうすることもできず、父に「ナイフで切ってしもた」と、報告。

父「何をやってるんだー!」

開口一番大声で怒鳴ってきましたが、何をやったって言われても見たら分かるでしょうよ。ナイフで切ったって説明したやん。
とりあえず、タオルで傷口をキツく縛ってもらい、止血を試みます。
父が帰るぞ!と言いますが、まだ朝も早く、どこの病院もやっていません。2時間以上かかる自宅近くまで帰れば話は別ですが。

せっかく遠くまで釣りに来ましたし、これぐらいのケガで撤退するわけにはいきません。
致命傷以外はかすり傷です。



根性見せて釣りを続行しますが、傷を負った左手が使い物になりません。親指が全く動きません。
握る動作ができませんので、キャストする際に左手で竿尻を把持できません。
この手負いでは右投げしかできませんので、キャスト動中で右手人差し指から力糸が離れた後、竿尻を左脇で抱えて竿の反動を吸収する。という、みっともない投げ方になってしまいました。
(毛細血管がいっぱい詰まってるとこ、脇ー!)
更にキャスト動作を始める際、竿尻を左手で引き付けることができませんのでスイングスピードが下がっています。

それらの結果、当たり前ですが飛距離が落ちます。
約半減。パッと見40mぐらいです。
剛腕のタックルは竿とリール合わせて重量が1kg以上あります。(PF:485g+バランサー、リール:565g)
尚且つオモリ35号を背負った後の反動を抑えるには右手一本では力不足でした。筋トレが足りません。
筋肉でどうにかしようとする辺りが脳筋たる所以なのでしょうね。
投げる度にジンジン痛むので自動的に手返し頻度も減りました。


まだまだ暑さが残る9月ですが、だんだん左手の指先が冷たくなってきました。痺れるような感覚でした。
指先まで届く血量が少なくなってきているのでしょう。
止血の為に縛った白いタオルは血で真っ赤に染まり、
PFにも所々、鮮血が付着しています。
鮮やかなフェアリーレッドが汚れています。
色味が似てるんでパッと見、分かりませんねアハハ。
若干、剛腕の血のほうが黒いか。不健康なので。

止血できた様子はありません。傷口に心臓があるような感触でドクドク鼓動を打っています。



午前9時頃。眠い為か、はたまた、気を失いかけているのか分かりませんが、ふっと意識が飛ぶようになり、コクンコクンと舟を漕ぐ剛腕。
このような殺気が抜けた時は不思議とアタリが出るものです。

「ジャーーーー」

っとドラグが鳴り、竿に飛び付く剛腕。
記憶が曖昧でどのPFか何エサかも覚えていません。
全て流れていった血のせいです。

左腕で竿を抱えるように持ち、左肘の内側で竿を固定し、巻きアワセのような形で竿を立てます。
痛みに耐えながら必死にリールを巻きます。血をダラダラ地面に垂れ流しながらも、気合いで浮かせました。父が玉網でランディングしてくれました。

40cm級のイトヨリダイでした。



上:43cm
下:44cm
ぐらいかな?

上のイトヨリダイのほうが新鮮な色合いをしていますので後に釣れたほうだと推測します。
(知らんけど)
どちらもよく肥えており、とても美味しかったと記憶していますが、どんな料理にしたか覚えていません。捌く際に苦労した事も覚えています。
左手が言うこと利かないからですね。

納竿の際に呑気にリザルト写真を撮りました。
何と時刻は午前9時20分。
2匹釣れたからもうええやろ。という会話を交わし、納竿となりました。
イトヨリダイ2匹の代わりに大きな傷を負いましたが剛腕の勝ちです。
まあ、そもそも自業自得ですけど。




帰路の途中、ドラッグストアで消毒液と傷口を覆うガーゼパッドと化膿止めの軟膏を購入。
トイレをお借りしまして、洗面所で傷口を綺麗に流してから消毒を。
消毒液が滲みる滲みる。絶叫しました。
(大迷惑で草)
本来なら病院に行くのが常識ですけれども、行かずに気合いで治しました。
病院行ったら絶対に縫合手術でしょうねー。
知らんけど。
しかし、今なお傷痕は残っています。


手、太くて草

約2cmくらい残りました。一生残り続けるでしょうね。別に嫌ではないので傷が消える塗り薬みたいなやつの塗布もしていません。
教訓として残しておきます。



そもそもこのケガの原因は、9月下旬でしたが残暑もあり、剛腕は手袋(フィッシンググローブ)を着用していなかった事です。
もし、手袋を着用していたら傷は浅くなっていたかもしれません。

手袋や帽子、靴は身を守る保護具です。剛腕はこの件以降、全て必ず着用するようにしています。
ライフジャケットももちろん重要ですが、波止などの陸では努力義務です。(グレーゾーン)
もちろん着用するに越したことはありません。

因みに釣り船は着用義務ですね。違反の際は船長が罰金です。

これら保護具の中でも特に靴。剛腕は普段からフェルトスパイクソールの磯靴を履いています。
車横づけの足場の良い釣り場でも必ずフェルトスパイクを履いています。
過去にタウンユースのスニーカーでキャストした際、足が滑りミスキャストしました。剛腕は転倒。
父の車のルーフキャリアにオモリが直撃しました。
あと数cmズレていたら窓ガラスを粉砕するところでした。オモリは三日月のように曲がってしまいました。

あわや人にケガを負わせてしまう可能性もありますので大変危険です。
特に投げ釣りは踏み込んでキャストしますので、体重移動の際、軸足が滑ると踏ん張りが効かず、リリースポイントがズレることで失投します。
転倒すると自分もケガする可能性があります。
その為、どんなに易しい釣り場でも必ず着用するようにしています。

因みに、砂浜はスパイクソールがおすすめです。
がっちり噛み込んで砂浜をホールドしてくれます。
フェルトスパイクはフェルトが水を吸うので靴がやや重くなります。砂浜に小磯が絡むようなフィールドはフェルトスパイクが無難です。小磯の質感にもよりますが、ツルツルした岩はスパイクソールでは滑ることがあります。接地面積が広いフェルトスパイクが有利です。

更に因んで、渡船を利用して沖磯へ渡る場合は、フェルトスパイクが良いでしょう。スパイクはデッキ上で滑りますし、デッキが傷付くので船長に嫌な顔されます。(体験談です)船長ごめんなさい。
デッキの傷よりも船上で滑って危ないので注意されます。

フェルトスパイクは、靴底の摩耗が早いので剛腕はシマノの磯靴3種類をローテーションして着用するようにしています。
剛腕の歩き方が悪いのも原因の一つですが、駐車位置から釣り座までが遠く離れた釣り場(長い波止や地磯など)に行く機会が多いことが要因で、よくすり減ります。
もうそろそろ1つの磯靴が寿命なので買い替えを検討しようと考えてます。
検討することを検討中です。笑



今回の伊予灘剛腕物語第51話は注意喚起をすると共に、皆様の安全な釣行を願って終わりといたします。
ケガを負わない為、自分の身は自分で守りましょう。









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