「お父さんは外国の方ですか?」100%聞かれる質問と、ひいおばあちゃん作戦の話。
ルイは、驚くほどドナーに似ている。
精子バンクで見た、ドナーの赤ちゃんの頃の写真。
あの写真とルイを並べたら、きっと誰もが同じ子だと思うだろう。
くりくりの目。すっと通った鼻筋。整った目鼻立ち。
正直に言う。
私たち母娘には、全く似ていない。
見慣れると、日本人に見えてくる
不思議なことがある。
毎日ルイの顔を見ていると、だんだん「日本人の子」に見えてくるのだ。
家族の目というのは不思議なもので、見慣れるうちに違和感がなくなっていく。
娘の子。
私の孫。
そういう認識が、顔立ちの違いを追い越していく。
でも。
外に出ると、100%聞かれる
ルイを連れて外出すると、必ずと言っていいほど聞かれる質問がある。
「お父さんは外国の方ですか?」
体感、100%だ。
今まで一度も外れたことがない。
家の中では「日本人の子」に見えているルイが、外の世界では一目で「ハーフの子」だとわかる。
そのたびに、家族の目と、他人の目の違いを思い知らされる。
私たちにとってはただの「ルイ」でも、社会にとっては「外国にルーツを持つ子」として見られる。
それが現実だ。
いつか、ルイが疑問を持つとき
今はまだ生後7か月のルイは、自分の顔について何も考えていない。
でもいつか、大きくなったとき。
鏡を見て、母や祖母である私たちと自分の顔が似ていないことに気づくときが来るかもしれない。
友達の家族と自分の家族を比べて、何かが違うと感じる日が来るかもしれない。
そのとき、ルイにどう伝えればいいのか。
正直、まだ答えは出ていない。
ひいおばあちゃん作戦
でも、ひとつだけ考えていることがある。
私の母、つまりルイのひいおばあちゃんは、目鼻立ちがはっきりした、いわゆる「美人」と呼ばれるタイプの人だった。
だから私はこう思っている。
「ルイは、ひいおばあちゃんに似たんやね」
そう言おうと決めている。
嘘ではない。
実際、似てると思ってる。
残念ながら私が母のはっきりした目鼻立ちを引き継げなかっただけだ。
血のつながりの中には、いろんな遺伝子が混ざり合っている。
ドナーの遺伝子も、ひいおばあちゃんの遺伝子も、どちらも本当にルイの中にある。
どの物語を選んで伝えるかは、私たち家族に委ねられている。
見た目は、その子の一部でしかない
ルイの目がクリクリなのも、鼻筋が通っているのも、ドナーから受け継いだ特徴だ。
それは事実として、いつか正直に伝えるつもりでいる。
でも今はまだ、ルイにとって難しい話をする必要はない。
「ひいおばあちゃんに似て、こんなに可愛いお顔になったんやで」
そう笑って伝えられる日常を、まずは大切にしていきたい。
出自の真実は、いつか必ず伝える。
でもそれまでは、ルイがただ「かわいい、かわいい」と言われて育つ時間を、思いきり守ってあげたい。
ゆらぎママ
