性癖の大博覧会で三角関係に見えてそうではない?共依存系BL「チョコストロベリーバニラ」特装版の感想
こんにちは、今回は彩景でりこ先生の「チョコストロベリーバニラ」のBLCDと新装版を買ったのでそちらの感想です。
私は普段、BLCDから聞くという声優さん特化型の楽しみをしておりまして、こちらは原作未読でした。そして、CDも一度聞いただけでした。今回特装版が出たとのことで早速購入して、読む前にCDを1年ぶりくらいに聞いて思い出しました。
「あ、これ好きすぎて聞かないでおいたやつだ」と言うことを。
実は、私に「好きで何回でも聞いて楽しみたい」作品と、「好きだけど聞き慣れたくない、気合を入れて堪能したい」作品があるのですが、この作品は圧倒的後者でした。多分あまりにも好きすぎて、いつか感想を書く日のために封印していたのだと思うくらい、好きなところだらけでした。そして、新装版はなにやら過去の特典だったり先生の同人誌の作品が収録されたゴージャスなものらしくて買ってよかったな…と思いました。
ちるちるさんの詳細↓
試聴↓
ネタバレない感想。興津さんの受けのBLCDがお好きな人にはおすすめです。声は低音なのですが、攻められるとちょっと可愛く聞こえる感じです。片方の攻めの武内さんは、声が高くて本当は受けっぽい感じがありつつしっかり攻め、さとたくさんは安定の男前声でした。3人がそれぞれの思惑でなんとも不思議な三角関係を保ちつつ、毎トラックでしっかり濡れ場があって聞き応えもあって、でも長すぎないという耳にも心にも優しい作品です。悲しい展開というほどにはならないので、暗いのは嫌だ、という方にも大丈夫かなと思いますし、特殊な(3◯とか)プレイもあるので通な好みの方にもおすすめです!
というわけでネタバレありの感想です。
はじめのモノローグをしているのは、多田健さん(通称タケちゃん、CV佐藤拓也さん)。幼馴染の河本拾さん(CV武内健さん)とは15年以上付き合いがあり、昔から拾さんの好きなものを何でもシェアしていた親友同士です。好きなものが、たとえ恋人でもシェアしようとする、拾さんが新しく恋人にしたのが峰岸克也さん(通称ミネ、CV興津和幸さん)でした。普通にいつもの如く、ミネさんの家にタケさんを連れていき、一緒に気持ちよくなろうって言うお話です。
いや、もうなんじゃこりゃ?という感じですよね。はじめから一般常識に外れまくってて、美味し過ぎる。そもそも、忠誠心強すぎてモンペ臭漂う従者とかが好きなので、拾さんの好きなものを、別に好きではなかったとしても相手の喜ぶ顔が見たくてシェアされるのを黙って受け入れるタケさん、最高。そして拾さん、かわいい顔して天使みたいなのに、ミネさんに自分たちの関係を受け入れないならもうここには来ないと言っちゃうところにド攻めの天性を感じました。いや、実際は酷くするわけじゃな…、…いや、どうでしょう、酷くしてはないかもだけど、とりあえず惚れられた相手に自分の親友ともヤれって言うのすごく強い。一見かわいく見えてド攻め感がありつつ儚い雰囲気を纏ってて庇護欲掻き立てる、これはズルいキャラだ…!!!!(武内さんの声がまたハマりまくってます)
そしてミネさん。あなたはベスト・オブ・ギャップツンデレ賞ですよ!声だけ聞いたら、とんでもなく機嫌の悪い893みたいな感じなのに、同窓会で再会して、泣きながら高校時代に友達が他にいなくて、唯一話しかけてくれた拾さんが好きだって言うの何ですか!!!いじらしすぎる!!えっちな時にかわいい声になるのもズルい!
という感じで、色々な性癖の塊、という作品でした。
そして、漫画を買ったので合わせて読んだ感想です。私がCDから先に聴くのは、声優さんとかCD制作の方の意図とかがどこにあるのかなと言うのを勝手に耳で聞き取って、それがどう当たってたり違っていたりしたか、というのを答え合わせするのが好きだからなんです。そのため、いつも通りキャラの顔も勝手に想像しながら風景とかも考えて聴いてました。そもそも声から私がリアルな顔まで想像する力はないので、身長とかなんとなくの雰囲気だけですが、御三方の演技力がハンパないので、原作を読んだらあの声そのままの見た目だぞと(当たり前なんですが)普通に感動しました。
あと、漫画を読んでまず感動したのが、うっすらだけどすね毛がある!!ということでした(笑)私が読んでるBLの作品で、すね毛が描かれていた記憶がほぼなくて、特に拾さんのように一見女の子に見間違うキャラでもほんの少し垣間見えるように序盤の絡みで足の毛が描かれているところにドキドキしました。こう、BLはファンタジーとは言え、全く慣らさないで入ると「おお?」とも思うので、逆に普段省略されてる(下の毛は比較的どの漫画でも垣間見えるけど)足の毛がうっすら見えるのに感動してしまいました。彩景でりこ先生、すごい。
すね毛あるけど綺麗というか、嫌じゃないというか。むしろいい、というか。
そんな訳で、漫画の感想と共に進みます。まず、三人のビジュ。拾さんは三人の中では身長が少し低く、ふわふわウェーブで前髪とかを留めてる感じ。マジ天使。(byミネさん)タケさんは黒髪短髪で、お顔にホクロがいくつかあるんですね!いいよねホクロ多め…。そしてミネさん。整備士の仕事でツナギを着ていたり、ピタッとしたTシャツやボクサーパンツが脱がされるとめちゃくちゃエ◯い身体、そして金髪で目つきが良くないし、序盤はすぐにキレますが、拾さんに言われると何でも受け入れちゃいます。
だから、始めて三人で致すところでは、拾さんのあとにタケさんがしたらと言われてタケさんのを口でするところ、漫画で読んだら下着越しで咥えてて「はあ〜〜〜」となりましたし、CD聞いたときに結局嫌そうだからと先に「ごめんね」ってタケさんがぼそっと言ってから挿入するのに「ぎゃああああ…!!」とイケボ成分に心の中で沸き散らかしました。さとたくさんの低音イケボの破壊力すごいんですよね…。拾さんのために嫌なはずなのに我慢しているミネさんがかわいく見えてくるタケさんに、読者もすでに同じく見えてしまいます。
そう言えば、新装版37ページの表紙?扉絵と言うんですかね?あれが好きでしばらく眺めてました。こう、絶妙な服の空き加減が…肌色が多けりゃいいもんではない、というチラリズム。最高。
三人でのお付き合い?が始まっても、タケさんはミネさんには塩対応。そして、拾さんがタケさんにされてる時の方がミネさんの反応がいいと言い出して(この辺、CDでこれから先に何度も検証すべき案件ですね、声色にも出てるはず…)二人で挿れようとします。またここでも私は「痛みを表現する演技」好きなので悶えました。そして怒って拾さんに少し腕を(肘かな)ぶつけてしまい、それからミネさんは気まずくて連絡が取れなくなります。
三週間して、ようやく会いに行くとタケさんしかいなくて、そこから電話をして仲直りします。ここでタケさんが拾さんがかなり落ち込んでいたことを話してくれますが、ここのタケさんも最高にモンペの香りがしていいんです。拾さんが大事だから、ミネさんのことなんかどうでもいいくらいの感じが。それと、電話して話して泣いちゃうミネさんがかわいい。興津さんの泣き演技はいつ聞いても心が癒やされます…。電話で「お前にされんなら何されてもいい」とか言っちゃうミネさんに、拾さんが「~~~~~~~~♡」ってなるところの武内さんの声がまたすごく的確に気持ちが表現されてて「プロや──」という気持ちになります。電話越しにえっちな声を聞かせるというシチュエーションが、三人のお話なので存分に活かせるのがいいですね、ここで思わず「漏らした」らしい声の表現とか、結局寝てしまった拾さんの電話を切ったあとに二人でなし崩し的に続きをやるときに、タケさんの少し乱暴なセックスと文句を言うミネさんのところが良かったです。ケンカップルの味わいで、まだ甘さのないところが楽しめます。あー、事後のミネさんのダルそうな声が好きです…。
このお話は時系列に進むというより、それぞれの登場人物目線で描かれるので、時制がいったりきたりするので説明が難しいのですが、
・三人が同じ高校にいる(ミネさんが拾さんを好きになる)
・ミネさん中退
・高校の同窓会でミネさんが拾さんと再会(同じ日に付き合っていた女子から電話でタケさんのことが好きになったからと振られる)、ラブ◯テルでお話して付き合うことになる
・タケさんにミネさん紹介(三人のお付き合い開始)
・いきなり二輪刺ししかけてミネさんが拾さんにケガさせる
・ミネさんが拾さんに会いに行く(いないので電話で仲直りして、タケさんと致す)
・三人でのお付き合い再び
という感じでなっています。ここで、タケさんはタケさんなりに幼なじみの拾さんから好きなものを共有されてきたことが語られ、これまで女性だとうまくいかなかったのに、ミネさんは拾さんのことを本当に好きだからブレないということを発見します。ついつい、自分の気持ちに素直になれないのでミネさんに辛く当たるけど、それでも変わらないミネさんのことを気に入ってきます。
タケさんが自分の気持ちに整理がつかない間に、拾さんにも変化が出てきて、自分がいない時に3回二人でやっていい、と言い出します。ますますタケさんはこれまでとの違いに混乱して、ある時にミネさんを呼び出し、いきなり殴らせてと襲いかかります。
ここは、興津さんの「怒りの演技」も「痛みの演技」も聞ける最高にいいシーンです…。あと、反撃するのにタケさんの急所を掴むあたりの二人の喧嘩の息遣い、めちゃくちゃ良かったです。そして、タケさんがミネさんに「自分に嫉妬しないのか」と聞いてやり取りした返答が「お前らが俺を半分こにするってんなら俺だってしてもいいだろ」って言うんです。
「半分こ」!!!!!!
可愛すぎる〜!!!まるで普段はこわい不良が学校の裏庭で子猫に餌を上げてるのを見てしまったような気がする…。そして、その返事についつい笑って納得するタケさん。今までは差し出されたものを自分のものにしたいとは思わなかったけど、ミネさんを半分は自分のものにしていいんだと思って、肩に噛みつきます。(何故!!)(痛みの声ありがとう)散らかった部屋に帰ってきた拾さんが驚くけれど、そこでの会話に今までと違ったニュアンスが出てきます。
最後の方に拾さんの視点で、「初めは見せびらかしたいだけだった」と書かれているところ、ここが私の悩みでして(読解力なくてごめんなさい先生)これは、自分を好きな人に対して自分の絶対的な味方であるタケさんを見せびらかしたいのか、タケさんに自分を好いてくれてる人を見せびらかしたいのか…という二択で悩んでます。拾さんがミネさんを初めて抱いた時に、早く見せたいけど惜しいと思うのだから後者なのかなと思っていますが…。でも、タケさんが肩に噛み付いた後、微妙に変わりつつある二人の関係を感じて拾さんがようやく、「自分以外の二人が自分よりお互いを好きになってしまう」という可能性を感じて、今までしていた歪な共有関係がだめだと感じるんです。ここが、この話のいいところというか、それぞれがそれぞれに、何かの抱えてるものについてケリを付ける。拾さんは一見非常識な提案をしているように見えるけど、ミネさんを深く愛しててすごく優しくて、もし他の人に見られても「自分の大事な人ですって言うよ」と言ってくれたり、「好きな子の前でぐらいバカにならないでどうすんのさ」と言ったりします。武内さんの声がまー、ほんとーに合ってて、私は普段拾さんみたいなカワイイ感じのキャラは好きにならないのですが、このCDと漫画が好きなのは、やはり拾さんが拾さんだからだなあと思うんです。拾さんはタケさんのことも尊重してて、ちゃんと分かっている。その上で、自分が今までは独り占めしていたみたいな状態から半分をタケさんに奪われたみたいになっても、それでも手放す気になれないと思う。(多少は傷ついたと思うんです、いつもタケさんとする時のほうがミネさんがいい顔をすると感じる時など)ある意味で自分が放っていた矢が自分に刺さってくる。でも、それでも拾さんは二人を諦めないと思う結末。
いやー、天才だと思います。なんかもう、私は興津さんの出ているBLしか嗜まないのですが、ここまで完璧に三人でうまくいくBLが出てしまったら、他ではやれないんじゃないかと思うくらい。三人で半分ずつしていくという考えもつかない結論で、ハッピーになれました。
最後のトラックで、実は喫煙者のミネさんのためにタケさんが灰皿を買っていたことを拾さんに聞かれて、「まあ、そうだね」と淡々と答えるタケさんが、実はミネさんのことをちゃんと好いているからだと分かる、でも口を開けば喧嘩になるし、それを羨ましくてイチャイチャしてると分かる拾さんがいる。もう完璧過ぎる世界…!!!
フリートークでは、興津さんがこんなに大変な目に遭ったのになんで僕が進行役なのだと怒ってみたり、いい感じにさとたくさんと武内さんがその興津さんに対して面白く言っていたり、どうやら収録の合間に謎のテンションで興津さんが色々なワードを言っていたりなど面白い話がてんこ盛りです。興津さんは演技の時の名残なのか、たまにミネさんのことを話す時に「僕」って言ってくれるところがあるのがなんか嬉しいです。演技のために同化したみたいな感じなのかなって…。
インタビューが微笑ましい↓
アフレコレポ(画像に制限があるためにリンクですが、ここのキャラにメガネを掛けてくださる安仁屋ユイジ先生本当にありがとうございますありがとうございます)↓
https://x.com/AniyaYuiji/status/1972981751980171540?t=Z_b-uDVm3B6Pw8M29SVZWw&s=19
旧版と新装版の違いを先生がまとめてくださってました!優しい!!!
旧版と新装版の違いをくわしく調べてみました!
— 彩景でりこ (@delicop94) October 10, 2025
チョコストロベリーバニラ新装版|彩景でりこ|pixivFANBOX https://t.co/gfS7mpVCIq
そんな訳で、CDの方はここで終わるのですが、新装版には先生が多分色々な機会に書いたお話があるんです!!
三人がキングサイズベッドで寝られるようなお部屋で暮らしていて、それぞれ違う職業で働いている。なかなか忙しい拾さんとミネさんが時間もすれ違ってなかなか出来ないので溜まりすぎてタケさんとしようとして結果三人で致して、拾さんは在宅で出来る仕事に転職するとか。ミネさんとタケさんが初めて二人でした時の裏側とか。何よりも、お誕生日のお祝いとかのあたりが萌だらけでした。灰皿を買ったのがタケさんだと聞いて、ふっつうに喜んじゃうミネさんにトキメキが凄かったし、ミネさんが職場の社長に(付き合ってるのが女性だと思ってる)話してすごいと思われてちょっと嬉しいミネさんもカワイイ。大人になっているタケさんも拾さんもめちゃくちゃいい男になってます。原作者の先生が描いてくれるのだから本当にありがたいです…。
本当に、買って損はない、新装版でした!!!
私は頭の中で、この三人がずーっとサ◯エさんみたいに年を取らずに生きていてほしいと思いつつ、切ない話も好きな性癖なので、いつか三人が死別するなら、誰からで残された人はどうするのかを色々んなパターンで考えてなんとも言えない味わいを感じました。あとは、ミネさんタケさん拾さんがキャラ的に素敵で好きだから、たとえばマフィアパロ(拾さんがマフィアのドンでタケさんが右腕、街のでお金もなく身売りしてるミネさんを拾さんが拾う)とか、お医者パロ(タケさんがお医者で二人が入院して同じ部屋)先生パロ(ミネさんが先生でタケさんと拾さんが生徒)などなど色々なパターンで妄想をしかけ、やめました(笑)多分、三人のキャラクターがものすごくしっかりしてて素晴らしいから、私のポンコツな脳でも想像してしまいたくなるんだな…となりました。
本当に、この作品に出会えてめちゃくちゃ楽しかったし、これからはCDを繰り返し聞いて漫画を読み返します!!(この感想のために3回以上聞き直した)彩景でりこ先生、素敵な作品をありがとうございました〜!!!!
(三人の濡れ場とか、もっと詳しくあれこれ書きたい気もしたけど)(どこのシーンもいいから自分の感想とかどうでもいいかなってなった)(三人だと疲れるらしい)(続きも音声で聞きたいくらい)(ミネさんのたでーまとおけーりが好き)
蛇足な付け足し
拾さんがタケさんを自分の一部だと思う感覚、めちゃくちゃ羨ましいなぁ…と思っています。私も自分の好きなものを自分と同じように好きで喜ぶ人がいたらいいのになあ、と思いつつそんなの現実にはないわけで、でもそうした人間の根源的な欲求みたいなものがファンタジーだから上手くいくところが素晴らしくて、私の心も救われました。本当に、ありがとうございました!
いいなと思ったら応援しよう!
チップは必要ありません😊どうか、あなたの心を癒したり支えになったりするような作品に出会えますように祈っております!今後ともよろしくお願い致します!