SFシリアスとコメディとハートフルの黄金比が最高なBLCD「Nobady Knows」の感想
今回は、SHOOWA先生原作「Nobady Knows」の感想です。原作は味読で、1話だけ試し読みしました。
ちるちるさんの詳細↓↓↓
お恥ずかしい話なのですが、このCDを感想のために聞き返してようやく、SHOOWA先生の作品て他に何があるのかなと調べたんです。そしたら何と、「パパ‘s アサシン」を描かれていると知りました…。いつもXで太洋図書さんの「栞」という電子書籍のアカウントで見てたやつ!となり、1話を読みました。大変面白そうでした!!!
(設定が気になりすぎる…!)
では、ますネタバレない感想。落ち着いた感じの興津さんの受けボイスです。人見知り、テンション低め、それに対しての川原さんが低音イケボでロマンチストだけど硬派な感じの攻めでした。「人形」という人工知能で人のように話せる人間そっくりなロボットを、二人がメンテナンス係として整備しているというSFな話。オムニバスになっていて、そのあとは羽多野渉さんと下野紘さん、山中真尋さんのハートフルコメディラブ・ストーリー。下野さんが大勝利しています。羽多野さんのお兄さんみ(お父さんみ)や山中さんの優男感が感じられる素敵なCDだと思います。下野紘さんのファンの方もこれは好きな一枚なんじゃないだろうか…と思いました。
ネタバレあり感想。
モドルさん(CV興津和幸さん)が人形メンテナンスの仕事に就いたところからお話は始まります。モドル、という名前は本名ではなく仕事の研修の時につけられた名前です。この人形というのは人工知能が入れられた精巧なお金持ちのためのいわゆる玩具みたいなもので、世間的に裏側などがバレないように職員を偽名で呼んだり、ワケありな人を雇ったりしているらしい。モドルさんはバンドマン崩れでお金に困った時に運び屋をやっていて逮捕歴があります。モドルさんと一緒に雇われたのはススムさん(CV川原慶久さん)。寡黙で落ち着いた雰囲気で、二人の前任者は一人でメンテナンスをしているうちにおかしくなって人形と駆け落ちしたらしいと教えてくれます。ある日、主人が亡くなった人形が遺言により破棄されるという場面に出くわした時、ススムさんが自分が引き取ると言い出しました。もちろん人形は主人の遺言通りに破棄されることを望み、上司の板橋さんはそれでススムさんがおかしくなってしまったのかと焦ったといいます。(ここでの板橋さんのセリフがあとあとの展開の鍵でもあるのだと繰り返し聞いてわかりました)モドルさんは、ススムさんの意外なロマンチストな一面を知って少しずつ距離も近くなります。ある時、女性型の人形掃除をちょっと含みのある感じでモドルさんが褒めると、ススムさんが「生身の人間としてみたい」と言って、仕事終わりに唐突にしてみたいと誘います。
まず、ここまで1トラック10分ほど。漫画の試し読みをする限りそこそこ端折っているところはあるものの、全然よく分からないということはないのがよかったし、興津さんの声で「俺っす」みたいな若者言葉が聞けるのが好きなので嬉しい。いきなりモドルさんに誘われて、「人形みたいに優しくしてくれんなら…なんつって」という戸惑った感じも良かったです。
戸惑いつつも、多分モドルさんの想像よりも良かったんじゃないかな〜という行為中の声が、すごく控えめて逆にセクシーでした。久しぶりだからか、とモドルさんがモノローグで言ってるのは、おそらく刑務所にいた2年と出てからメンテナンス仕事してる間は無かったのかな…という感じなんでしょうか。(CDのライナーにはバイって書いてある)ナニをどうしてああしてるとかは全然分からない、セリフでの説明とかはほぼない感じですが、吐息の漏れてる演技だけで十分満足です。
関係を持ったあともそこまで変わることなくただ数カ月後にススムさんに誘われて食事に言って話したくらい。しかし、ある日職場に行くと不良に絡まれてケガをしたススムさんが、板橋さんにケガをみてもらっているところをこっそり目撃します。すると、「壊れたらどうしてくれるんだ」「こいつはまだ実験体だ」「人工知能は誤作動を起こすから精密検査をしたほうがいい」という言葉が聞こえてきます。その会話は聞こえなかったフリをしてその場をやり過ごすのですが、お互いに詮索はしないと思いつつ、実は自分が人だと思って身体を重ねた相手が、人間ではなかったことにモドルさんは涙を流します。
ススムさんはやはり「故障」したらしく、しばらく仕事を休みます。精密検査を受けたと言って戻ってきたススムさんはモドルさんの家に行きたいと言ってそこで「自分の部屋は監視されてる」と言って迫ります。やはり、とても人形とは思えないススムさんを感じつつ致します。事後寝てるススムさんをこっそり眺めてるモドルさんがかわいい。ススムさんのセリフがぽつりぽつり話しているのが、このあたりだとロボットめいて聞こえる不思議。川原さんがその辺のさじ加減がめちゃくちゃ上手い。大幅に何かを変えてるわけじゃないけど、ロボット感からだんだん人らしさが出てくるのもいい。ススムさんの部屋に呼ばれたとき、背中に人形と同じスイッチがあるのに気が付くと、いつか壊れたらスイッチを切って板橋さんを呼べと言われます。行動も職場でキスしてくるなど暴走気味で、翌日出かけたいとススムさんに郊外のとあるマンション前に連れて行かれます。
マンションから出てきた人物の前を通るように言われて行くと、ススムさんにそっくりなその人物がモドルさんのことを見てきます。その人は自分の元だとモドルさんは言って、自分の中が壊れているからとスイッチを切るように言います。ここでの「思ったよりきてるな」というススムさんの言い方が、棒読みみたいですごい。スイッチを切りたくないというモドルさんに感情を顕わにして「本当にショートしそうなんだ!」と言うススムさん。ここのシーン、ずっとモドルさんが子供みたいに動揺してるのが可愛かったです。不謹慎だけど。モドルさんの携帯の電源をつけると、自分がいなくなって会いたくなったら、さっきの人物に会えばいいという言伝が待ち受けになっていました。板橋さんがススムさんを回収に来た時にどうしても一緒に行きたいと言って、モドルさんはそこで、ススムさんのことを主治医の先生から聞きます。実はススムさんはクローン人間で、完璧にはならない部分を人工知能で補うことにした実験体だったそうです。感情が表情として表れにくく味覚も無かったススムさんが、モドルさんと会ってから神経細胞が急速に変化して感情の起伏がで始めていたらしい。その急速な変化についていけず不具合が起きてしまったモドルさんは、医者の言葉を振り切りススムさんのために何かの時のためにクローン提供者の情報を盗んで会わせようとしたのでした。主治医からは、ススムさんに色々教えてやって欲しいと頼まれて、無事モドルさんも職場に復帰して終わります。ススムさんに、完璧な人間なんていないことと、代わりになる人なんかいないということを教えたいと思うモドルさんのモノローグが心に沁みました。
この話の冒頭で、ススムさんが人形を自分が引き取るといったときの板橋さんの「人工知能は稀に予想外の不具合を起こすからヒヤヒヤした」と言う言葉、初めて聞いた時には破棄される人形がススムさんの言葉に従うんじゃないかとヒヤヒヤしたという意味で聞いてたけど、普通にススムさんがおかしくなったという意味だったのか!となりました。あと、ススムさんが最後におかしくなるところの「大分きてるな」のところ、あれはモドルさんが自分のDNA提供者に見つめられているのを見てススムさんは嫉妬したんじゃないのかなと思いました。あまりにも強い感情で暴走して「壊れる」と思ったのではと。この話の世界観では、人形は人間よりも心が美しくて従順という設定なのですが、ススムさんにもそうしたピュアなところが感じられるので…。モドルさんもススムさんが人形かもしれないと思いつつ、好きになっていくという過程が声の演技でもちゃんと繊細に表されていて流石だなぁと思いました。
ここでこの作品が終わらないところが、すごいんです!!!
というのはこのあと、ヒロさん(CV下野紘さん)が遊園地の着ぐるみの仕事に来た新人の斉藤さん♂に恋をして、幼なじみの焼き鳥屋のテルさん(CV羽多野渉さん)に、ネコになる練習に付き合ってと頼むというとんでもない話が始まるんです。断るけど、ヒロさんの心を揺さぶる誘いについつい絆されて手伝うことになるテルさん。ちゃんとア◯ルセックスの説明書みたいなものまで持ってきてヤル気満々のヒロさん。ライナーでも羽多野さんも下野さんもお話を演じるにあって感想のコメントが書いてあるのですが、そうだろうなぁとニヤニヤしました。生まれて初めての恋をした時の「恋をしたねぇ〜」とか、「バカだね☆」みたいなヒロさんのセリフが超面白いです。
この後半パートでは、焼き鳥屋にススムさんが来ていて、テルさんからヒロさんの話を聞いて「キモい」と2回言うんです。ススムさんにも感情が芽生えてるんだねぇ!(涙)と思いました。
で、なんとかフルコースできるようになって満を持して告白したら、相手には男だから無理と断られるというオチで、テルさんがここまでやった努力をどうしてくれるんだ!とどこからともなく出してきたスリッパで叩き、あられもなく泣いたヒロさんもそれに参加して終わります。下野さんのセクシーパートは流石でした。
その次は、焼き鳥屋の常連さんに連れられて来た会社員の樋野山さん(CV山中真尋さん)がテルさんに恋するお話。お店にゴキブリが出て虫嫌いのテルさんのために、ゴキブリを捕まえるタイプの駆除アイテムを持ってきてアプローチする樋野山さん。樋野山さんを見てすぐにピンときたヒロさんが、新たに出来た彼氏とダブルデートしたいとテルさんをよんで樋野山さんとくっつけようとします。ここでもヒロさんというか下野さんの大活躍。こちらの話ではモドルさんのセリフがひと言あって嬉しい。
テルさんはゴキブリや蜂が出る度に可愛く悲鳴を上げてて羽多野さんの可愛さが出てました。樋野山さんは女性相手に役に立たないのに、テルさんのことだとすぐに勃起しちゃってすぐに逃げちゃう。なんなんだこのピュアピュアは!!なかなかくっつかない2人にめちゃくちゃ激しくツッコむヒロさんが面白いです。ヒロさんの入れ知恵により、キスしたらイケるかわかるかも、とキス…と少しだけ触る?のをして、お話が終わっちゃうんです。え?付き合うところないの???ってなりました。山中さん、いい人そうな人物を演じるのがぴったりなイメージがこの作品でつきました。あと、ライナーに書かれてるインタビューめ緊張してるっぽく話されててなんかフフッとなりました。
そう、CDのフリートークはないけど、キャストさんのインタビューが文字で読めます!興津さんは控えめキャラだからか少なめで、主に羽多野さんと下野さんが沢山話してくれてました。川原さんのコメントに、声優さんは演じる役をすごく分析するんだなぁと思いました。あと、お写真とともにサインがあるんですが、興津さんの旧式サイン(「ダブル・バインド」の時も同じで☆付き)が見られたのが良かったです〜。
そんなわけで、感想はここまでです。
私は普段仕事前に暇があるとゆっくりBLCDを聞きながら30分ほどジョギングしてるんですが、こちらのCDは丁度2日で聴き終えられるいい感じの長さで良かったです。まあ、後半はなんかニヤニヤしながら走る不審者みたいになっちゃうんですが…。
公式販売はないけど、中古で手に入りやすいお値段なので、あまり聞いたことない人にもライトに聞けていいのかなと思いました。
いつもお読みくださり、ありがとうございます!!!
(「プランツドール」っていう少女漫画があるんだけど、この感想書きながらそれを思い出してました)(少女漫画も昔は読んでた)(何もかもが懐かしい)(萩尾望都さんが大好きでした…)
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チップは必要ありません😊どうか、あなたの心を癒したり支えになったりするような作品に出会えますように祈っております!今後ともよろしくお願い致します!