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実写化も嬉しいがBLCDとしても最高なダンスBL漫画「10DANCE」のCDと8巻の感想(とBLとは何の略か?について)

竹内涼真さんと町田啓太さんがW主演で実写化をすると世間を沸かしたBL漫画「10DANCE」。制作陣が相当気合を入れているであろう作品に、俳優さんやBLドラマ界隈の方々が日々胸をときめかしているのを感じています。

が、私はこの作品を先にCDで聞いたので、私はCDの感想と、10DANCE全体の感想、そして2025年5月に発売された新刊の感想をしたためたいと思います。

私がこの作品に出会ったのは、興津和幸さんが出演されているから、というシンプルな動機です。そもそもダンスってCDだけど?と思いつつ聴き始めたら、うわ〜〜〜〜!!!!ナニコレ??となりました。
あまりにも素晴らしすぎて原作をすぐに買いました。2巻まで。CDを先に聴いて、原作を読みたい衝動に駆られました。でも、もう一枚CDがあるのを察して、先に読まないで聴きたくて…。そして十分CDの一枚目を聞いたあとで2枚目を聴いて、漫画も4巻まで。
すぐにその時出ていた7巻まで買えばいいのに、元来ケチな私はすぐに読み終えたくなくて、毎月1冊と決めてゆっくり読み進めて今に至ります。なんというか、本当に好きだと一気に読むのを通り越して永遠に咀嚼したくなるんだな…と思いました。

まず、CDの話。
登場人物の声がイメージぴったりなんです!ラティーノの軽い感じ、情熱の鈴木信也さんを演じる小野友樹さん。お茶目で天然さもあって、熱い気持ちに突き動かされるような性格をその声がドンピシャで演じていると思いました。他にももっとあるのですが、1番感動したのは朝まで練習した時の嘔吐の音がすごいリアルでこれはすごい…と思いました。(変な褒め方でごめんなさい小野友樹さんファンの方)別な作品でも咳の演技がものすごくうまいと褒められていたので、そうした表現の才能があるのかもですね。
杉木信也さんを演じる興津和幸さん。気品があり頑固者で一途でどこか壊れてる人。常軌を逸脱したキャラを演じるのに業界では定評があるんじゃないかと思うくらい、ハマっていると思いました。このCDのお陰で私は大好物の興津さんの鼻歌をまともに聴くことが出来て本当に感謝しております!!(フリートークで変態英国紳士と自分で言ってますが、興津和幸さんは「ジョジョの奇妙な冒険」のアニメの第一部で正統派英国紳士を演じていますね。というか、その曾孫が小野友樹さんなのがじわじわきます)

CDは普通に発売されたものは二枚組で、単行本では2巻までの内容がCDになっています。ちょっとだけカットされているところはもちろんありますが、話の理解に苦しむほどの改変でもなく、大変聞きやすいです。過去のBLCD感想などのサイトを見ると、おそらく競技ダンス経験のある方からのCDバージョンの音楽のチョイスなどに違和感があるなどのご意見も見かけたのですが、ワタクシ素人なので、全く気になりませんでした!!!原作者さまも専門用語を省き少し変えているところもあると単行本で書かれてましたし…。ただ、やはり原作絵を見ながら聞くと、興津さんや小野さんがこの絵を見ながら想像して声を出したんだ…とドキドキ想像しながら読めるのでオススメです。

あと、この作品で素晴らしいのが、二人のダンスのパートナーの房子さんとアキさん。BL作品で女性登場人物は邪魔するキャラとか主人公の親友ポジ、モブ的な存在などなどいろいろありますが、この二人がいてこそ、の話だなと思います。もちろんダンスを実際に踊るのは二人が相手なわけですが、それだけでなく、房子さんから見た、人が持つ完璧なイメージの杉木さんが本当はどのような人間味があるのかとか、アキさんが普通の女性らしく恋で悩み、それを兄のように鈴木さんが思いやるところなどがあるおかげで、「10DANCE」の世界の奥行きが出てるのだなあと思います。
優しそうだけど、強さのある房子さんと、サバサバしてそうで繊細なところのあるアキさん、どっちも大好きです!

登場人物で言うと、お気に入りのキャラではダンス雑誌「ダンスウィズ」の編集部の浦島さん。CVは深町寿成さん。やさしくて真面目そうな声で、CDでの「編集者浦島のとある日常」トラックが好きです。(深町さんは興津さんとは「αの花嫁 共鳴恋情1」というCDでも共演されていますが、そちらではイケメンさんでよかったです)浦島さんが初めて杉木さんと出会った運命の日。この時の興津さんの演技はちゃんと6年分若い声だと思いました!!浦島さんが杉木さんのことを携帯に「King of Waltz」と登録してあるのが原作で見えていいですよね。

そして、CD感想で外せないのは、登場人物が英語などを話すシーン。このCDのために英語が堪能な声優さんを集めたらしく、しっかりと英語のセリフの上にボイスオーバーとして吹き替えの日本語が乗せられているところ。こんなやり方をするなんて、と驚きでした。一番苦労したのは外国語に堪能ではない主演二人。フリートークでのテンションにどれほど苦労されたかが滲んでいます。実写ドラマでも竹内さんと町田さんが話すシーンがあるのかも?と思うと楽しみですね。

フリートークでは、収録の苦労したところ、ダンスなどについてのお話が聞けます。声だけを当てただけだから、SEやBGMが入った完成版を楽しみにしている二人。そして、原作の漫画の表情をしっかりと見ながら表現に臨んでいるとわかる話があってすごくうれしかったです。興津さんが好きな表情は2巻の194ページ。そもそも、冒頭でお互いのキャラがお互いに真似をしているセリフから始まるのがアツいんです!!フリートークで生活感が感じられる話が出ると嬉しい人間なので、よきフリートークでした!

追記)当時のアフレコインタビューを見つけました!

そして、5巻発売時に特装版で出たCDは、3巻と4巻の内容が収録されています。前回CD発売が2014年、こちらは2019年。おそよ5年経っているのに間が感じないくらい自然にまた世界が始まります。こういう演じ方ができるのは声優さんならではって感じですね。
こちらでも、またしても興津さんの鼻歌が聞けます~!!!
二枚目のCDの前半は、杉木さんと鈴木さんが同じ方向を向いてダンスしていながら、無意識にお互いに恋しているところなのでどこを聞いても胸がワクワクします。二人が生まれや育ちや好きなことなどについて話しているなんでもない会話が好きです。
そして、競技としての10DANCEに向けて本格的に動き出します。鈴木さんとアキさんの為に、イギリスの元チャンピオンノーマン兄妹に指導を頼むのが本当は嫌な杉木さん。そして、鈴木さんが杉木さんを初めて見たときの曰くつきの試合について告白した後にする電車の中でのキス。私は実写化するならここは絶対にひとつの山場として描かれるのじゃないかなと思っていました。どうなるでしょう…。

地下鉄のキスのあと、気まずい鈴木さんと、ケロッとしたフリの杉木先生。杉木さんがケロッとしているときは漫画ではカエルが出てくるのが大好きです。アキさんとの一体感が出ないことに、手を片手だけ繋いで練習する時にようやく、杉木さんが本心を伝えます。ここ、最新刊をあとで読み返すのが楽しみなんですが、先に杉木さんから思いを言ってたんだなぁと。キスはするけど先はできないからと保留にしますが、すぐに翌日はラテンのチャンピオン、アルベルト・ベーメルさんとパートナーのドリーさんに遭遇し、杉木さんにスタンダードのレッスンを受けるのに連れて行かれてすぐにレッスンで再会。そこでもカエル登場。
アルベルトさんに焚き付けられて、ようやく次は世界に出ると心に誓うあたりに、いよいよダンス漫画としての盛り上がりを感じます。そして、房子さんはドリーさんからの指摘でようやく二人の関係性に気が付きます。この第三者視点の感じが面白い。房子さんに、自分はもうラテンの表情は出来たと自慢げに言う杉木さんがイイ!!
次にようやくタンゴを練習する二人。ダンスはよく分からないけど、恍惚とした感じで踊る表現が漫画ではあって、これを声で表現するって難しいよなあと思いました。でも!微妙な息遣いや会話で素晴らしいです。手を繋いだだけで、「よかった あなたまだ僕のことが好きですね?」って分かるところがとっても好きです〜!!!表情が綺麗…。タンゴで「もっき」するところが、特装版の描き下ろしの「TABOO -chottodakeyo-」に繋がります。
CD最終話は、アキさんの失恋話。ヨシくんに殴られ腫れた顔でレッスンに、鈴木さん杉木さん房子さんで別れろ!というところ、アキさんの気持ちで聞くと釣られて泣きそうになります。アキさん、男運ないんだね…と思っていたので、最新刊での展開が嬉しくてなりません。次のラテンの大会でチャンピオン取ってやる!という鈴木さんの宣言で終わります。あー、続きもCDで聴きたいです…。

特装版の描き下ろしでCDにもボーナストラックに入っている、「TABOO -chottodakeyo-」では、二人が童心に返ってお互いに触り合う…とはならず、とりあえず杉木さんが味見する話になっています。杉木さんの学生時代に、上級生に殴られたあたりのお芝居で、興津さんの子供声が聞けるだけでなく、「こわエロい」台詞が聞けます〜。そして、攻められて窮地に追い込まれつつ興奮する鈴木さんの演技、カワイイ。全編を通して小野さんがカッコつけてるところと、時折出てくる剽軽だったり慌ててたり褒められて図に乗ってたりする鈴木さんをすごく丁寧に表現してくださるので、その鈴木さんに恋する杉木さんの気持ちで聞けます。

2枚目のCDにはフリートークが無くて残念でした!でも、ここまで聞いたら続きを読みたくて読みたくて、と続きを買いました。
追記)XでこのCDのアフレコレポがあったので載せます。ありがたや…(ポストに続くツリーをご覧ください)


5巻。
読み返したらここが1番好きなのかなと思いました。いわゆるダンス競技会の様子が描かれた「THE・ダンス漫画」ターンだから。話がずれるかもですが、私にとっては「10DANCE」はBL漫画の前に、スポ根的な?何かに囚われた人の話だと思ってます。うーん、「あしたのジョー」は古すぎますかね?1番近いなと思うのは「ガラスの仮面」。(すみませんね、たとえが古くて。ところであれ最後どうなったのか、私は知りません…)何かに魅入られてその道を突き進む話が大好きなので、5巻はその意味で1番好きなんです。あの暗闇で現れるダンスの神様。めちゃくちゃシビれました。試合のあとの122ページの杉木さんの顔が好き。
そして、お互いの想いのすれ違いが生じるところ。混乱のあまりアーニーにテレビ電話して正論言われて突っ伏す杉木さんがかわいい。(162ページ)そこで浦島さんがどうして杉木さんに惹かれるのかの話があるのですが、そこが大好きなんです。

「なんで杉木ファンかって?
 理想の姿っていうか‥‥‥‥
 劣等感と遠い存在で
 僕は背も小さいし目立たないし女性にもモテない
 そんな僕の
 代わりに杉木信也が躍ってるって思いたいんだろうな
 投影したくともできないほど
 僕にとってはまぶしいスーパーマンです」

『10DANCE 』5巻165ページ

ここまで思えるくらい、周りの人にとって杉木さんは輝かしい存在なんだ、と思うと同時に、その杉木さんは世界チャンピオンにもなれず人知れず悔しい気持ちを抱えながら人生の全てをダンスに捧げている。そんな杉木さんにとっての神様である鈴木さんという救ってくれるかもしれない存在がいて、二人で深夜で愛を育むみたいにこっそりと踊っているのかと思うと、あまりの尊さになんか五体投地したくなりました。
BLってもちろん普通に「ボーイズ・ラブ」の略ですよね。私はこの作品はそうじゃなくて「ビッグ・ラブ」の話じゃないか!!!と思ってしまいました。杉木さん鈴木さんがそれぞれにダンスにかける想い。お互いへの気持ち。周りの人の二人への想い。登場人物同士が大切なものに向ける想い。一つ一つが大切でそれぞれにとって大切過ぎる想いが描かれているなあと。そして、それを見るこちらがついつい二人に「大きな愛情」(それを今風ならクソデカ感情というのかな)を抱かずには居られない!!!というどうでもいいことを考えちゃいました。
相手と身も心も同化したいくらい憧れる気持ちからの杉木さんの恋と、相手を普通に人として愛したい鈴木さんのすれ違いがここから始まってしまう〜!!!

6巻。12ページの「ちゃんとアイツを抱きしめときゃ良かった」の顔の鈴木さんの表情が好き。二人で手を繋いでも感情が流れなくなる。そして、パトロンのマックスさん登場。彼のお陰で想像もしてなかった話が展開されます…。まずは、新しく鈴木さんのマネージャーになった佐市さん。このムチムチボディに世話焼きでおじさん、私の性癖に刺さりまくりました。そしておまけに杉木さんに目からの「早くかえれビーム」をくらいます。(106ページ)というか、初めて杉木さんに会わせたときの杉木さんの怒りようが大変面白くて大好き。「こんな母乳出そうで安産型のお尻ムッチリした人がマネージャー!?」て言い方が酷過ぎる(褒めてる)。
鈴木さんは恋愛的な距離を取ることにしてからは、ダンスで杉木さんを負かしてダンス人生から救うためにただ精進する。杉木さんはというと、鈴木さんのパトロンのマックスさんの悪趣味なお遊びの付き合いに「鈴木さんの為に」仕方なく応じています。お金持ちの遊び、エグい。二人で公園で踊っているところに来ているタクシー運転手さんたちが踊れるようになってるのが微笑ましい。でも、もうその場所も工事で失われて、八か月の二人の時間が終わります。最後に公園から踊って朝まで過ごしている間のここまでの軌跡が本当に夢のようです。
ノーマンさんとのレッスンが始まって、ノーマンさんのダンスの表現が新たに加わることでまた新しいタイプを感じました。ノーマンさん、二人の間に割って入りそうな存在、気になるしかっこよすぎるよなあ…と思いました。あ、あと6巻で杉木さんの先生、マーサさんと8年ぶりに踊るところがあるのですが、そこもとってもすてきでした。杉木さんにあの表情をさせるマーサさん、すごいなぁ。

7巻。ノーマンさんの笑顔厳しいスタンダードのレッスンと、ガブリエルさんのラテンのレッスン。ガブリエルさんに鈴木さんのダンスについて聞かれて鈴木さんが「今この瞬間も愛してる」というところが切ないです。
なんだか読み返していても話に引き込まれていってしまって言葉が出てこなくなりました。途中でマックスに色々連れていかれる杉木さんが気の毒でしたが(笑)房子さんは、それでもそのはちゃめちゃな行動に敢えて付き合うことで杉木さんが少し元気をもらっていると理解しているのがさすがパートナーですよね。妹への禁忌の恋を抱えるノーマンさんと、その妹アンジェラさんの結婚式の後に互いの逃避場所として関係ができてしまう鈴木さん。どうしようもないことなのですが、大変にもどかしいです。教え子の男の子からの恋愛を諦めさせるためのノーマンさんが仕組んだたくらみ(敢えて二人が好意をしているレッスンスタジオに呼び出して見せる)に、本気で鈴木さんを殴る佐市さん、かっこいいです(でも杉木さんにバレたら殺されそう)。どうしてお互いに好きなのにうまく行かないんでしょう。これこそがドラマ。
一方、本気で鈴木さんのダンスについて分析し始めたアーニーさんとガブリエルさん。鈴木さんのダンスについての解説というか仕組みというか、そうしたことは門外漢の私にはちゃんとは理解できていないと思うのですが、やはり鈴木さんのダンスには底知れぬものがあること、そして、調子が悪いとはいえ杉木さんのダンスも美しいなと協議のシーンを見て改めて思いました。本当に、何かに祈りたくなる巻でした。
(杉木教室のオバサマレッスン生集団が、鈴木さんばかりになっているダンス雑誌を読んで雑談してるシーンがめちゃくちゃ好きです。自分たちの先生の尻もいいんだ!と目からカッと透視光線出してるところが!)

8巻。待ってました。私は読み始めてからゆっくりと進めていたのですが、初めてリアルタイムで発売された巻なので本当にわくわくしていました。久しぶりに競技会であった二人が、会えない辛さを言い合いキスします。杉木さんの足元にひれ伏して懇願する鈴木さん。もはや宗教画みたい。それを目撃してしまうダンスウィズの向井さん。黙っててくれてありがとう。距離を置いても、お互いの気持ちは消えずますます募っていくばかりでどうにもならないと杉木さんはオナーダンスで棒立ちになってしまいます。競技会のあとマックスさんが杉木さんを怒りつつも、本当は杉木さんをちゃんと案じていたことがわかる会話をします。途中からいつもの調子に戻る杉木さんにほっとしました。そして、マックスさんの想い人はノーマンさん…?この話はどこまでも心をざわつかせてくれますね!!鈴木さんのところには、ラテンの世界でもっとも影響力をもつニーノさんがついに手助けをすると言います。ダンスの種類を超えたスーパースターになれると。(個人的に前に応援していたのがニコ動から出たダンスボーカルグループで、色々なダンスを見てたことがあるので、このへんもわくわくでした)一方、マックスさんは自分のもつ権力の後継者にならないかと提案します。明確な返事を言わないかと思いきや、最後に「パパ」っていう杉木さんの人タラシなところが堪りません。つまり、これで二人が10DANCEで雌雄を決するためのお膳が用意されることになったのですね。
未来、このお話の10DANCEのあとのこともチラ見せがあって、ああ、鈴木さんとアキさんがこの先どんな風になるのかなと楽しみになりました。永遠に終わってほしくないような、でも物語の最後を観たいような、複雑な気持ち。ファビオさんのブランドのための撮影の裏で、アキさんの新しい好きな人の話が出ます。浦島さんですよね!!!!それは!!!!浦島さん頑張れの気持ち!!!!アキさんは鈴木さんの気持ちをハグして感じ取り、今の気持ちが尋常でなく深いものであると感じ、「誰も幸せになってないなら無駄!」と背中を押してくれます。
飛び出して行った先は、ノーマンさんの家。もう来ないと言う別れを告げると、ノーマンさんはこれまでのお礼として多分めちゃくちゃ高価な腕時計を渡します。一人になって涙を流すノーマンさん。ここでいきなりマックスさんが現れてくれるのでノーマンさんの涙が引っ込むし、あわや新たなノーマン沼に底なしに引きずり込まれる手前で救われました。(可哀想なキャラに惹かれてしまう性癖持ち)てか、なぜこんなナイスタイミングでこられるのかなお金持ちは…?
ようやく杉木教室に来た時、房子さんが手を取っただけで気持ちを使えたのがすてきですよね。ダンスというか、表現とかコミュニケーションが本来は言語的なものを介さずにしてたっていうことを思い出すような感じがしました。レッスンの合間を見て会うとこになり、会いに行く間の杉木さんが思うのは、「自分は相手のために変われたのか」「本当の相手のことを見ることができるか」でした。男性的で相手を支配するようなことが当たり前だった杉木さんの中で、「相手を神と焦がれて、さらに一体化したい」と思っていたところから随分変化したんだと思いました。同じように、鈴木さんの方は自分の欲ではなく、相手の願いを叶えると言って懇願します。まるでそれが、スタンダードの男性役が相手に踊ってくださいと求婚するポーズのように思いました。互いに、相手がいないと息ができないと言って――。
そして、キスするかと思いきや、ここで鈴木さんのカミングアウト。「他の男と関係を持ちました」(ここでも誤解される佐市さん)ノーマンさんと知った後すぐに自分もヤってきますという発想、もう、井上佐藤先生がすごすぎますよ…。引き留めて振り向いた時の、傷ついた杉木さんの泣いたお顔が…!!!「僕だけをあなたの所有物にしてください」の台詞と鈴木さんの表情が…!!!街中でキスする二人を目撃するモブに私も生まれ変わりたい…!!!そして、CDが出たらここの二人の台詞を興津さんと小野さんの声で聴きたいんです…!!!あー、この世にBL界のマルダー一族がいたらアニメ化かドラマCD化お願いいたします。

両想いになったらあんたたち付き合いたての高校生なの?みたいにスマホのメッセージと自撮り送り合いで急なこれまでの展開からの変化に目から私も汁が出ました。170ページのキス後にすぐ別れたことを二人とも後悔してるところ、好き。二人の周囲の人もすぐに察するくらいでしたね。初めはノーマンさんに対して良くない印象を持っていた佐市さんも「本当はお節介で優しい方」と考えを改めます。ノーマンさんが鈴木さんに恋していた教え子のことを心配してるところがあって、そういう描き方がいいなあ、と思いました。(佐市さんがその教え子さんを面倒見ているっていうところも)
二人で食事に出かけてイチャイチャして、10DANCEまでセックスはしない(こっちもお預け!!!)という話になって二人で久しぶりに踊って終わります。いや、もう早く続きが読みたいです。

というわけで、長々と感想を述べました。
8巻に至って私は、「愛」とはなんであるかというのがテーマに感じました。(今更過ぎますかね)どちらも、どちらの所有物であるような。互いに、互いの求めるものを与えたいと思うような。だから、この先の二人の関係とダンスをこれから先も楽しみにしたいと思います。
アキさんが、鈴木さんのお母さんから習ったおまじないの言葉、それが二人で踊るシーンでもまた感じ取れるといいなと思います。

「自分の世界に入ってきた運命の人を
今日生まれて初めてこの目にした
瞳は最早その人しか映さず
心臓はその人のためだけに打つ―――」

7巻21ページ

私はまだまだこのお話の初心者も同然、社交ダンスについても無知、そして本当はアーニーさんとかファビオさんとか語りたいし、ジュリオさんリアナさんのことも触れられなかった…あまりにも長くなるので…。
本当に、この素敵なお話を作ってくださった井上佐藤先生に感謝です。これから実写化されて、いろいろな意味でさらに大きな反響を呼ぶのではと思うのでそれを楽しみにします。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました!!!!



と、いうわけで本編は終わったのですが、折角特装版を買っているので、そちらのおまけについてもちょいちょいとだけ、感想です。(細かなおまけページも面白いのですが、そこは実際に読んでいただくとして、短篇の漫画になっているものにします。
まず4巻の特装版。
「TABOO ‐chottodakeyo‐」はCDに入っていますがやはりパブリックスクール時代の「こわエロい」杉木少年は見てほしい。そして、鈴木さんを惑わす様々なコマの乳首。からのセクシーシーン。とりあえず唇に飛んだやつ、どうしたのかだけ一生気になってます。
そしてカラーのおまけその2「Habanera -L'amour est un oiseau rebell-」調べたらこれはオペラの『カルメン』の中のアリアの曲名なのですね。翻訳だと「恋は飼いならすことのできない鳥」という意味らしい。めちゃくちゃ納得。二人で休みの日に何をしているかを、同時に上下で見せつつ最後に二人の世界が電話で交わります。杉木さんは、ダンスマガジンの付録のDVD(もちろん鈴木さんが出てるやつ)を見ていて、鈴木さんはここぞとばかりにえっちなDVDを見ているっていう。井上佐藤先生は天才ですね!!!
6巻の特装版は、「and ALL that Jazz」。これはあの有名なミュージカルからでいいのかしら。学園もので「入れ替わっちゃった」の奴。ここでもうどっちか受けか攻めかよくわかんなくなりましたし、やっぱりどうしても読み終えたら一ページ目を見返すことになるやつ。天才。ちょこっとあるショート漫画も面白いです。
7巻の特装版。
まず、房子さんによる二人への「日本語の実力の検証」ショート漫画が最高でした。ありがとう、井上佐藤先生!!そして「ひとさじのお砂糖」。あ、これ『メリーポピンズ』からですか、そうですか…。毎回のお話の曲名からイメージするのが、自分が音楽にそこまで詳しくない分、知見が広がり面白いですね。そして、この話も大大大大大好きです。あのう、CD出すときはこの話をおまけトラックにしてください。絶対に買うんで!!!!整体行って喘ぎ(正しい意味で)声出す話を耳で聞くほどいいことはないんですよ(力説)もちろん、絵で見る二人のあられもない感じ(主に文字)が本当に良かったです。
8巻のショート漫画は向井さんが出てきます。さっぱり顔がくっきりしてよかったですね。そして「Ti★co Ti★co」。すみませんこれは曲名ではない、はず…。今までは本編では描かれなかったエロを描いたと井上佐藤先生が50問50答で書かれていたのですが、大変エッチでした。ゴールディ、の発想ってどっから降ってきたんでしょうか…。ああ、こんな全解放なエロを、本編の杉木さん鈴木さんで(耳としっぽなし)もしかして物語の最後の巻におまけで読めるんじゃないか?????と期待によだれが出そうになりました。子供も好きなので、大変満足しました。

と、いうわけで粗くはありますが、思いの丈は書き尽くしました。
どうか、『10DANCE』がますます広まりますように、そして多くの人と一緒にあの二人のダンスに魅了されたいと思います!


(そんなわけで私はCDも激推ししてます)(同志はいつでも募集中)(リバでいいけど杉木さんの受けた時の声に興味があり過ぎる)(いっそアニメ化してほしい)(実写化の成功も祈っております!!!)

10DANCE8巻の発売のキャンペーンで
いただいてしまいました…!
これからもずっと応援したいと思います!!


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gie チップは必要ありません😊どうか、あなたの心を癒したり支えになったりするような作品に出会えますように祈っております!今後ともよろしくお願い致します!