サスペンスBLでBLデビューを果たした推し殿の演技を「ダブル・バインド」で堪能した感想
今回は英田サキ先生原作、「ダブル・バインド」の感想です。
ちるちるさんの詳細↓↓↓
原作は読まずに楽しんでいたのですが、別な作品でBL小説も読んでみたら面白かったのであとから電子で購入しました。何より私は、英田先生の「虚空の月1」のドラマCDがとても好きだったので、もうあの作品の続きが出ないのか…と思いつつ先生を偲びつつ聞きました。本当に素敵な作品をありがとうございます。
今回は、原作をしっかり呼んでから聞きました。ただ、いつもみたいにネタバレありで感想は書かないでおこうと決めました。
だって、犯人が誰か、知らない方が絶対にいいではありませんか!!!
なので、この記事を最後まで読んでも肝心なことは一切分からないということでご安心ください。私が気合を入れて書くのは、推し殿の初メインBLでの〇ッチな演技についてのちょっとした感想です。原作小説との違いで、CDだけでは分からなかったこと。あと、フリートークとか。ここから推し殿のBLCDでのご活躍が始まったのだと思うと感慨深いです。
まず、大まかな話。刑事の上條嘉成さん(CV森川智之さん)が担当になった餓死死体事件の重要参考人の真宮祥くん(CV阿部敦さん)のへの聞き込みで、高校時代の剣道部の後輩の瀬名智秋さん(CV興津和幸さん)と再会します。実は祥くんは複雑な過去から解離性同一性障害を患っていて、癌で余命幾ばくもない実母の見舞いにアメリカから来ており、瀬名さんが祥くんのドクターの代わりに保護者としてついて来ています。瀬名さんはアメリカでクリニカルサイコロジストという、心療内科医的な職業の資格を持っていて、高校の時は美少年だったのが驚くほど美人な成人男性になっていたのでした。
ここだけでもう、サスペンス満点!!
餓死死体とはいうものの、死体の喉奥にイチモツをちょん切って詰めてあるというサイコパス事件なんです。
⚠️BL的なことと事件に関係ないことはネタバレあるかも!!!
原作を読んだら、クリニカルサイコロジストと聞いてサイコロしか浮かんでこない上條さんがますます愛おしくなりました。
上條さんが事件の捜査のために瀬名さんの家を訪れると、祥くんは口調が全然変わっていて、ヒカルという別人格として話しています。阿部さんの多重人格演技がこのCDの醍醐味でもありますので、阿部さんファンの方には必聴だと思います。私は興津さんの多重人格演技が聞けるならなんでもしたいです!!ちなみに、家に上がった時に上條さんの靴下に穴が開いてるというシーンがあって、CD先行派の私はささやかに直径が2ミリくらいの穴のイメージで聴いていたのですが、小説だとガッツリ親指出てると書かれていて、靴下を親指ガッツリ出てるまま履いてるオジサン刑事のイメージしたら心が萌えました😊
ちなみに、再会してからの瀬名さんはずーっとツンケンしてて、これが興津さんの美人ツンデレ誘い受けの原点なのか…と大変味わい深く聴きました。なんだろう、めちゃくちゃ美人で賢そう。
瀬名さんがなんでツンツンしてるのかには訳があるんですがそこは内緒にしておきます。
事件捜査の過程で現れるのが、東誠会という893の幹部の新藤隆征さん(CV 大川透さん)と葉鳥忍さん(CV 鈴木達央さん)。新藤さんは、瀬名さんの従兄弟で二人は十年ほど会っていなかった仲でした。瀬名さんは早くに父親を亡くし、育ての母親も中学生の頃に亡くなってしまったので、父親の兄である新藤さんのところに引き取られています。
葉鳥さんは、なんと新藤さんの愛人。新藤さんには、組の将来のために形として結婚した奥さんがいたのですが、奥さんは交通事故で他界し、3歳の娘と三人で暮らしています。私はBLCDでは鈴木達央さんの演技をこの作品で初めて聞いたのですが、鈴木さんが何故人気があるのか分かるような気がする…と思うくらいハマり役でした。あと、新藤さんを演じる大川さんのシブい声がいいの何のって…、ドスが聞いてるけど落ち着いてて、色気もあって大人っぽくて、たまに見せる(聞かせる)ちょっと本心が滲むような演技がとっても素晴らしかったです。
また、脇役として新垣樽助さんも出演されてるんです!しかも二役。事件の関係者が属していた暴走族チームのリーダーと、上條さんの上司の息子さん。低めのならず者系低音と、瑞々しい若者声を一つの作品でどちらも聞けるなんてお得ですね!!!新垣さんが演じると、悪そうな人もどこかいいところがある…みたいに聞こえます。
このCD、2つになっていますが原作は小説4巻分、CDもディスク2がそれぞれあるというCD4枚のゴージャスな作りです。でも、そこまで濡れ場があるわけではありません。
まず、なんなら始めの絡みは新藤さん×葉鳥さんのシーンなんです。お二人とも経験ありだから普通に慣れてるヨネ!という感じです。
瀬名さんは、途中でゲイだということでなんやかんやあって上條さんと日本にいる間だけは恋人で、という感じになるんですが、アメリカから来たゲイならでは?というようなセリフがあって、 聞けて満足しました。
「私は時々、狂ったように誰かの温もりが欲しくなります。」
あと、上條さんがしきりに「俺はホ〇じゃない!」と心で言ってるところが可愛かったです。なんというか、今のBLだとそういう言葉遣いはしない気がする…、昔の時代を感じました。(社会に多様性があることはいいことです)(昔のマイノリティに対する偏見がまだ根強い感じだからこそのセリフって感じ)瀬名さんのことを取り合ってヒカルくんと口論して、「シャラップ!」て怒られるところめちゃくちゃスキ!!!
ちなみに、初めて致すシーンは瀬名さんがリードする感じなのですが、思ったより喘ぐ声のトーンが高かったです。これが人生初のそういうシーンなのかな…と思って聞いたらドキドキしました。
2回目二人の絡みは2巻のディスク1の「悲しいキス」というトラックで聴けます。
小説を読んでみたら、やはり三人称で書かれる小説なので情景も詳しいし、ドラマCDではない犯人視点の描写もあります。あとは、CDはほとんどフューチャーされないキャラも小説には詳しく描かれていました。(検察医をしていて、上條さんの高校の時の同級生だった女性とその恋人や、エリック医師など)CDだけでも十分に楽しめていましたが、小説を読んでさらに解像度を上げて楽しめました。小説の地の文を違和感なくモノローグのセリフに変える脚本の方のお仕事がとても光っていると思いました。
CDでカットされているシーンで気に入っているのは、2回目の二人の事後、朝起きると瀬名さんが上條さんに夢の中で意地悪をされたとほっぺを抓られるシーンです。そこの夢の話がキワドくて、脳内で音声再生して想像しました。カットされるのも分かる、でも聞いてみたかった〜という面白いところが小説で多々あったのも良かったです。(夢の中でのことでほっぺた抓る受け、いいよなぁ)
事件に関係するところも細かなディティールや、省略がありますが、CDだけ聞いててわからないということはありませんでした。他のキャストさんの演技もしっかりしていて、特に皆川純子さんの演技も最高だったんです〜!!!あの皆川純子さんですよ、テ〇スの王子様の!!!
CDのライナーには、お写真とサインがあるのですが、興津さんのサインが今とは違うサインでした。ひらがなで繋げ字で「おきつ」と書いて、「幸」の中に「和」を入れるやつ…これ、他の時にもあったんでしょうか…気になる…。
フリートークは、一枚目のが森川さんと興津さんでした。13分弱あります。この時はそもそも原作の終わりも出てない頃なのかな?冒頭で二人で、仮面◯イダーのショッ◯ーみたいな高い声で鳴き出してて大好きです。二人でそれぞれのキャラクターについて話したり、二人の初印象や、「ギャップ萌え」について話したりしてました。興津さんは事務所の方から「森川さんみたいになりなさい」と言われていると話していますが、興津さんのほどよいふざけ加減とフリートークの話し方、森川さんに似てるかなって勝手に思っています。音声だけだと分からないことをしてみせる森川さんに「分かりづらいわ!」みたいにツッコミしている興津さんが聞けて嬉しかったです。
二枚目のフリートークは大川さんと鈴木さん。15分強。鈴木さんが興津さんのことを「おきっつぁん」って言ってくれる。収録の思い出の中に森川さんの面白エピソードが出てきて、さらに興津さんの話も聞けて大変ありがたかったです。そこからはお二人のキャラクターの印象や好きなシーンの話。大川さんと鈴木さんは、本当にしっかりとお互いの演じているキャラクターについての分析とか感じ方を話してくださってました。結論が「めんどくさい」だったけど(笑)興津さんはあまりキャラクターを分析したことをフリートークで詳しく語らない方なので、大川さんや鈴木さんがすごく客観的な分析をしているお話をすると、こういうのを声優さんは皆さん日常的に当たり前にされてるんだなぁとしみじみしました。どちらのフリートークにも阿部さんは出てこないけど、ちゃんとちらっと阿部さんについても言及してくれるのがよかったです。最後のところで、お二人が興津さんのBLデビューに触れてくださるのがこちらとしても有り難くて拝みました。
そんなわけで、内容には全然触れてない感想になりましたがここで終わりです。事件はどうなるのかとか、瀬名さんと上條さんのぎこちない距離の詰め方とか(担々麺のくだりも良かったなあ)色々すきなところが沢山ありましたし、いつか続編で葉鳥さんと新藤さんのお話である「アウト・フェイス」も読んでみたいです。英田先生が書かれた作品でBLデビューを果たし、英田先生作品の最後の音声作品「虚空の月1」でまた興津さんが演じたというのもなんかご縁があるような感じで個人的に嬉しかったです。最近調べたら、BLデビューする前にサブキャラで「恋ひめやも」という作品にも出てると分かったので、いつか探して聞きたいなと思いました。
今回もお読みくださりありがとうございました!!
(BLを小説で読むのは2作品目だけど、CDを聴いてから読むのでCDにないところも声が聞こえてよいですね)(それにしても剣道はフル◯ンでやるって書いてあって知らない知識に触れました)(雑学も増えるのは良いこと)(「24人のビリー・ミリガン」読んだ遠い昔を思い出しました)
そういえば、これを書いている途中にとあることでネットの人間関係の闇をみた記憶が蘇る出来事があって落ち込んでたんですが、作中で上條さんが「今が幸せなら過去のことに囚われることはない」みたいなことを瀬名さんに言うところがあって確かになぁとなりました。幸い、私には優しくしてくれるネットで知り合った人がちゃんといるから、そう昔のことをくよくよしてても意味ないんだなぁと前向きになれて、本当によいタイミングでこの作品を聞けて良かったなと思いました。
どうぞこれからも良かったら、仲良くしてください😊
いいなと思ったら応援しよう!
チップは必要ありません😊どうか、あなたの心を癒したり支えになったりするような作品に出会えますように祈っております!今後ともよろしくお願い致します!