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【読書感想文】鎌倉駅徒歩8分、空室あり|越智月子

こんにちは、桃実です。

鎌倉を舞台にした作品は、これまでに何冊も読みました。
読むたび、鎌倉に行きたいなという想いが募り、2年ほど前、横浜マラソンの翌日に横浜在住の友人と一緒に、いざ鎌倉へ。
ですが、彼女は私が読んできた本を、読んでいないわけで・・・食べ歩きになってしまいました。それはそれで楽しめたのですが。
大好きな「最後から2番目の恋」シリーズも舞台は鎌倉。
作品に触れていない友人を誘うのは申し訳ないので、今度は一人で鎌倉を訪れてみたいです。
この作品も鎌倉が舞台となっているので、つい手が伸びてしまいました。

鎌倉駅徒歩8分、空室あり|越智月子

2026年7月12日読了

コーヒーの似合う1冊でした。
主人公の香良が、その日の気分や、飲む相手に合わせてブレンドするコーヒーがとても美味しそうなのです。
私もコーヒーを淹れるときはハンドドリップしています。
香良はミルで手挽きし、それからドリップしているので、さぞ良い香りが立ち込めているのだろうなと想像してしまいました。

おうちカフェの庭の植物や、遊びにくる鳥たちの鳴き声で季節の移ろいを豊かに描いています。
作中には日本の美しい色がたくさん出てくるので、そこにもまた季節を感じ、どんな色なんだろうと調べ情景を思い浮かべる楽しさもありました。
薄紅色、茜色、柿色、檜皮色、黄金色、芥子色、薄紫色、鈍色、青磁色、抹茶色、鉛色、伽羅色、若草色、うぐいす色、薄墨色・・・

「昭和生まれの女」限定のシェアハウス「おうちカフェ」
最初は他人同士の生活に、ぶつかり合うことや過度の遠慮で疲れてしまったり、様々な問題もありました。
けれどコーヒーやスパイスをブレンドすると、それぞれの持つ個性がよさを引き出し合い、美味しいものへと変化します。
それと同じように、ひと癖もふた癖もあった住人たちも生活を共にするうちに、互いを理解し、思いやり、いい味になってきたのではないでしょうか。
そこにあるのが香良が作るスパイスカレーであり、飲む人を思いブレンドしドリップしたコーヒーなのです。

みんな何かしら、抱えているものはあるけれど、そんな女たちが集まってワイワイ楽しく暮らす鎌倉のシェアハウス。
足りないものを互いに補い合いながら今日も「おうちカフェ」のテラスから女たちと、1匹の犬の賑やかな声が聞こえてきそうです。

続編の「鎌倉駅徒歩8分、また明日」を読むのが楽しみです。
もう図書館には予約済みなのです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


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