外国人問題··?〈2〉
日本だけではなく、近年、世界的な趨勢である排外主義、ナショナリズム。
自分の民族のみを尊しとし、他民族を蔑視する思潮は、誰が見ても誰が聞いても、第三次世界大戦を誘発しかねない土壌といえる。
誰が計画し、生み広げた思潮かは知るよしもないが日本も、この世界的潮流に飲み込まれてしまったのだろうか····
日本の「外国人問題」はどうか――
外国人といっても2通り。
①旅行客としての外国人
②住民票を置き“生活”している外国人
日本がアベノミクスによる《観光立国》を目指して、様々な政策を推し進めてきた成果であろうし、円安も加わり、
外国人旅行客は、年間、約4000万人にも、のぼる! (2025年度)
なんと、日本人口の約三分の一である。
こうした外国人の方々のおかげで、観光産業は活況を呈し、日本経済に大きく寄与している。
ありがたいことではないか?
しかし、何事にも、長短の両面がある。
いくらなんでも、日本人口の三分の一もの外国人が日本に来れば、どうしたってオーバーツーリズムや違法民泊などの負の側面も出てこよう。当然のことだ。
なにしろ、4千万人なのである!
この問題は、日本政府が、「ビザなし訪日」などのインバウンド(訪日旅行客)拡大のみをひたすら推進し、オーバーツーリズム問題の想定対策を怠ってきた“ツケ”と言われてもしかたあるまい。
だから、この、日本政府の無策のツケを棚にあげ、日本を旅行先に選び、はるばる来日し、我が国の経済に寄与してくださる、
外国人旅行客の方々だけを責めるのはいかがなものか?
と考えるのは、私だけだろうか。
まして、外国人旅行客のオーバーツーリズム問題と、日本で生活する「在留外国人」を一緒くたにするなどは、もう、
バイアスの暴走
の域と言ってよい。
ひるがえって、日本で“生活”する「在留外国人」の方々は、
約390万人であり、そのうち「永住者」は約4分の1である。
こうした外国人の方々は、日本の少子化と人手不足を背景に増えたといってよい。
この方々は、住民税も所得税も消費税も払っているし、我が国の年金制度も、この方々の保険料をふまえて設計されている。
以上の事実から、次の二点が導き出される。
①在留外国人の方々により、日本企業の「人
手不足」とその先にある「倒産」から救っ
ていただいている。
②旅行に来る外国人の方々により、日本の観
光産業を中心として日本経済に多大な寄与
をしていただいている。
様々な「負の側面」を見つめることも大切だが、こうした、
「助けられている恩恵の側面」
にも目を向けなければ、
偏った結論
にならざるを得ない。
“外国人排斥”という結論に···。
日本人には、武士道がある。しかし、現代の日本は、エコノミックアニマルと皮肉られるほど欲望にからめとられた。
また、自分たちに原爆を落としたアメリカにはしっぽをふり、アメリカ文化を喜んで受け入れ、「守ってもらう」代償であるかのように逆らえない。
そのくせ、過去に日本が侵略をした国、日本が恩恵を受けた国に対しては、償いや報恩の「心」もなく、蔑視し、敵視し、追い出そうとする。
こんなものは、
真の日本人ではない!
ニセモノだっ!
日本人の恥さらしだっ!
自分の人生の不満や自信のなさを、言っても大丈夫な「外国人」に転化して、かろうじて自分の価値を確認しようとする「みっともなさ」「醜悪さ」に気づいてもらいたい。
たのむから、これ以上日本人の品位を貶めないでもらいたい。
私は、これらの「卑怯なエセ日本人」に、昔の日本人の心を、本当の日本人の心を、武士道精神を、取り戻してもらいたい。
最後に次の言葉で終わりにしたい。
恩義を忘れ、私欲をむさぼり、人と呼べるか
~真田幸村~
