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ハングリーであれ、愚かであれ。

「Stay hungry, Stay foolish.」
この言葉を最初に聞いたのは、スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学でのスピーチだった。でも、もともとはスチュワート・ブランドという人物が編集していた『Whole Earth Catalog(全地球カタログ)』の最終号に記された言葉だという。1974年のこと。その最終号の背表紙には、早朝の田舎道の写真が添えられていた。
ジョブズはそのスピーチの最後に、この言葉を贈った。
そして私も今、この言葉を自分に贈りたいと思っている。
新しいことを始めようとしている。
詳しくは、まだうまく言葉にできない。でも、何かが動き始めている感覚はある。ワクワクと、不安が、同じ温度で混ざり合っている、あの感じ。
そんなタイミングで、この言葉に出会った。
「ハングリーであれ」は、わかりやすい。
欲を持て。渇望しろ。満足するな。
でも私が今、より深く刺さるのは「愚かであれ」の方だ。
愚かであること。それは、知らないことを恥じないということだと思う。できないことを隠さない。わからないまま、飛び込んでいく。初心者の目で、世界を見る。
大人になると、これが難しくなる。知ったふりをする方が、ずっと楽だから。でも、その瞬間に何かが止まる気がする。成長ではなく、自己防衛を選んでしまう瞬間。
愚かであることは、勇気だ。
これは、自分への備忘録だ。
新しいことを始める怖さに負けそうになったとき、この言葉を思い出したい。うまくやろうとしすぎて、動けなくなったとき。誰かの目を気にして、縮こまりそうになったとき。
ハングリーであれ、愚かであれ。
それだけでいい。


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