Diageology 元ディアジオ ジャパン株式会社社員の回顧録㉙

回顧録㉙
 
皆様こんにちは、元ディアジオ・ジャパン社社員による回顧録の第29回目です。
 ディアジオ社としての業績を振り返る15回目になります。前年くらいから都心のおしゃれなエリアで有名なポップコーン・ショップが何店もオープンしはじめ、若い人を中心に流行になりだしました。その中でもあるショップさんがスコッチウイスキー・フレーバーのポップコーンを販売し、そのフレーバーとしてジョニーウォーカー・ブラックラベル12年を採用していただいたのです。キリンビール社の横浜支社で鶴見区や港北区を担当されていた女性の営業の方から、自分の担当酒販店様がポップコーン・ショップ様にジョニーウォーカー・ブラックラベルを納入しているとの情報をいただき、何をするわけでもなくお手伝いもできず、只々すごく売れているなと、販売状況を見守っていたのです。ある時通常の700mlの瓶ですとすぐに使い切ってしまうので、もっと大きい容量のサイズはないのか、との問い合わせがあり、当時はまだ残っていたジョニーウォーカー・ブラックラベルのガロン瓶4.5Lというのがありまして、クレードルがついていてブランコのように注ぐことができるボトルでした。まあ日ごろから全く需要のない商品でしたが、そのポップコーン・ショップ様のおかげでそのガロン瓶は日本ですぐに売り切れてしまい、グローバルでも終売になってしまうほど日本に輸入し購入していただきました。その節は大変ありがとうございました。何卒今後とも宜しくお願い申し上げます。

ディアジオ社としての出発⑰
96、一連の新しいタリスカーの製品を発売
 2013年、ディアジオ社は今年、一連の新しいタリスカーの製品を発売する予定で、その最初の製品はスモーキーで塩辛いシングルモルトで、タリスカー・ストーム(Talisker Storm)と名付けられています。スカイ島のウイスキーは、ディアジオ社のマスター・ブレンダーが、さまざまな熟成年数のリジュベネーション・カスク(rejuvenated casks:古くなった樽材の内側を削り取り再生させた樽)とリフィル・カスクから作り、45.8%アルコール度数で年数表示なしで瓶詰めされました。タリスカー・ストームは、同蒸留所の特徴である甘く温かみのある味わいと塩辛く胡椒のような後味がより深い強さを帯びていると説明されています。
 もう一方の年数表記なしでリリースされたタリスカー・ポートリー(Talisker Port Ruighe)は、アメリカン・オークとヨーロピアン・オークのリフィル樽で熟成されたシングルモルト・スコッチと、深い焦げ目が付いた樽で熟成されたスピリッツのブレンドです。タリスカーの原酒をポートワインの樽で追加熟成させ、港町ポートリーの名前を拝した商品がこのタリスカー・ポートリーです。商品名の“PORT RUIGHE”とは、この港町のゲール語表記です。スピリッツは、かつてのポートワインの樽で仕上げられ、ウイスキーにフルーティーな特徴を与えた後、タリスカーの伝統的な度数 45.8% で瓶詰めされます。タリスカー独特の力強い潮と黒胡椒の風味と、ポート樽由来の赤いベリーのリッチな甘い香りが融合した、最高のコントラストが楽しめるモルト・ファン垂涎の味わいに仕上がっている、とのことです。
 さらにはスカイ島蒸留所がこれまでに製造した中で最もスモーキーなウイスキー、タリスカー・ダーク・ストーム(Talisker Dark Storm)の発売を発表しました。旅行免税店専用に作られたタリスカー・ダーク・ストームは、アルコール度数45.8%のシングルモルト・スコッチで、焦がしのきいたオーク樽で熟成され、ブラックカラント、リコリス、そして力強いスモーキーな風味を醸し出しています。タリスカー・ダーク・ストームは、海上での激しい嵐の荒々しい精神をとらえたシングルモルトで、強烈で力強い風味のウイスキーであり、現代の旅行者、または冒険家やウイスキー愛好家に荒々しいスモーキーな贅沢の要素を提供するそうです。

97、ジョニーウォーカー・ダブルブラックが米国で通年販売品として発売
 2013年、ディアジオ社は、消費者からの圧倒的に好意的な反応を受けて、ジョニーウォーカー・ダブルブラックを米国ポートフォリオの常設品となることを発表しました。このスモーキーなジョニーウォーカーは、2010年に旅行免税店で初めて試され、2011年に全国限定版が発売されましたが、このブレンドの人気により、米国で定着しました。この製品は、マスター・ブレンダーのジム・ビバリッジが「くすぶる炭の香り」と「ドライフルーツのほのかな香り」を求めて厳選したスコットランド産ウイスキーを使用して作られ、深く焦がしたオーク樽で熟成されました。それにより、これまで米国では未開拓だったこの非常にスモーキーなブレンドのカテゴリーを、責任ある楽しみのために消費者に提供できることとなりました。
 日本でもキリンビール社より、2012年5月に限定発売され、翌2013年8月には通年販売されることとなりました。このダブルブラックはスモーキーさが結構効いているジョニーウォーカー・シリーズで、私もスモーキーなウイスキーの中では最も好きなアイテムです。実はスモーキー系のウイスキーはあまり好きなほうではないのですが、このスモーキー加減が実にいいのです。当時この販売に合わせジョニーウォーカーのレッドラベル、ブラックラベル、ダブルブラック、ゴールドラベル・リザーブ、プラチナムラベルと5種類のボトルを並べることができるPOPも作りました。また当時キリンビール社の横浜支社の方々と私とで、ディアジオ社の営業部長の推し進める横浜でジョニーウォーカーのビッグ・イヤーを作るプロジェクトで、このダブルブラックを使って中華街のバーの方々にジョニーウォーカーのカクテルを考案していただき、バー・マップを作って配り、広くお客様を呼び込もう、という企画で始動しました。
 山下町中華街にあるバーの方に企画を説明して回り、参加していただき、カクテルの写真を撮り、店舗様では飲んでいただいたお客様にジョニーウォーカーのロック・グラスを景品につけ、バー・マップを作りパシフィコ様や横浜生麦のキリンビール社のビール工場に置いていただいたり、バーのオーナーや従業員の方、キリンビール社の従業員の方々、三菱グループの方々にジョニーウォーカーのメンター・セミナーを受けていただいたり、バーのオーナーや従業員の方を御殿場の蒸留所にご招待したりとあの手この手で企画を盛り上げていきました。キリンビール社の方々と何日にも分けて中華街バーを飲んで回り、プロモーション状況を視察するバー・ホッピングも行いましたね。
 またキリンビール社の横浜支社の方々とはジョニーウォーカー・レッドラベルのオリジナル・カクテルを作り、いくつか候補を絞り、皆さんでこれがいいと決めたジョニーウォーカー・カクテルに横浜ジョニーという名前を付けました。ジョニーウォーカーとキリンビール社子会社の永昌源社(当時)の杏露酒を合わせソーダで割ったカクテルでした。神奈川県下で50店舗以上のバーや飲食店様にコンセプトを説明し、店舗様で横浜ジョニーを提供していただきました。さらにはレッドラベル用とダブルブラック用の中華街ポスターも専用に制作しました。あの当時は皆さまお疲れさまでした。
 その一等最初の企画が相当手ごたえがあったものですから、キリンビール社の社内年間コンテスト大賞にエントリーすることになり、応募したのですが、残念ながら受賞までには至りませんでした。そのせいなのか、異動でメンバーが変更になってしまったせいなのか、少し気が抜けてしまったせいなのか、最初の企画を超えるものがなかなかできませんでした。
 それでもその後2年は同じ中華街ジョニーウォーカー企画を続け、翌年はNHKの「ニャッキ!」のクレイ・アニメーションで有名で、横浜に居住されている伊藤有壱監督が制作された、赤いレンガの主人公の「レンガくん」とコラボレーションしたり、その翌年は横浜リビング社に頼んで、バーに気軽に行こうという企画を立て、Great Wallの陳さんにお願いし、バーを楽しむお客様の写真を撮っていただいて横浜リビング社のプレゼント付きのアンケート記事として発行していただいたりしました。FMヨコハマ社にも伺い企画の発信をお願いしたり、さんざん中華街のバーを回ったりしましたが、最終的にはキリンビール社の担当の方や私の異動などでそのうち終了してしまいました。ですが、ある時中華街のバーのMINTON HOUSEさんで伊藤有壱監督にお会いすることもできまして、一緒に飲むこともできました。あの企画を進めている時は本当に楽しかったですね。

98、クルーニー・ボンド倉庫にスコッチ樽270万樽のうち最初の樽が到着
 2013年11月、ディアジオ社はスコットランドのファイフにスコッチウイスキーの新たなクルーニー・ボンド倉庫(The Cluny Bond)2棟の建設を完了し、12万樽のうち最初の1樽を積み込む準備を進めています。クルーニー・ボンド開発は、世界的に高まる需要に対応するため、ジョニーウォーカーにブレンドされる予定のウイスキーを熟成させます。同社はスコッチウイスキーの倉庫への1億8,000万ポンドの投資の一環として、カークカルディ近郊のベッグファームにあるクルーニー・ボンド開発に合計46の倉庫を建設する予定です。クルーニー・ボンド開発の64,500平方フィートの倉庫1棟には、ディアジオ社のスコッチウイスキーのポートフォリオ(主力ブランドであるジョニーウォーカーを含む)の熟成スピリッツ6万バレルが保管されます。クルーニー・ボンド開発は、最終的に約276万バレルのスコッチを保管します。2014年春までにこの開発地区にさらに5つの倉庫を建設する予定で、2014年中に完成する予定です。

99、7万ポンド相当の酒類盗難被害に
 2013年11月、英国の運送所から、7万ポンド相当以上のディアジオ社所有のスピリッツが盗まれ、その後マンチェスター空港に移送されたそうです。この月初め、泥棒はランカスター近郊のテウィットフィールド村にある家族経営の小さな運送所に侵入し、ゴードンズ・ジン1,314本、ベイリーズ・アイリッシュ・クリーム 912本とそのハーフ・ボトル120本、ベルズ・オリジナル・スコッチウイスキー744本、スミノフ・ウォッカ・ブルー540本を盗みました。犯人は倉庫の金属製のローラー・シャッターをこじ開け、箱詰めの在庫が詰まったパレットを運び去りました。警察は、犯人らが近隣の畑を通って逃走したと考えています。これら酒類はプラスチック・ボトルに詰められているのが特徴で、免税販売のためにマンチェスター空港に持ち込まれる予定だったそうです。

100、ホワイトホース・スコッチで中国をターゲットに
 2013年11月、ディアジオ社は、ホワイトホース・ゴールド・エディション1890の限定版を発売し、午年を祝う中国人旅行者をターゲットにしています。2014年1月の正月開始時に世界的に発売されるこのトラベル免税限定品は、アイラ島とハイランド地方のモルトウイスキーとグレーンウイスキーのブレンドです。中国文化では、馬は力と成功の象徴なので、2月の旧正月の午年を祝うために作られたこの特別なブレンドの発売は、この感情に呼応することを期待しているとのことです。

101、モートラックのシングルモルト・ウイスキー4種を発売
 2013年12月、ディアジオ社は、あまり知られていないシングルモルト・スコッチ・ブランドであるモートラックの4つの新製品を今夏発売する計画を明らかにしました。現在、同社はモートラック16年を年間約800ケースしか発売しておらず、蒸留所は主にジョニーウォーカーなどのブレンド用の液体を生産するために使用されています。しかし、蒸留所の生産能力を2倍にするために1,800万ポンドの投資が予定されており、ディアジオ社は4つの新しいシングルモルト製品を導入することで同ブランドのポートフォリオを強化することになりました。
 エントリー・レベルのウイスキーは、モートラック・レア・オールドで、リフィルと再炭化ヨーロッパ・オークとアメリカン・オークで熟成された液体を43.3%のアルコール度数で瓶詰めした、年数表記のないウイスキーです。続いて、ヨーロッパ産とアメリカ産のオークのファースト・フィルとリフィルを組み合わせたモートラック18年が発売され、リフィルのアメリカ産ホッグス・ヘッドで熟成されたウイスキーで作られた限定25年物のモートラックが国内で販売されるラインナップを完成させます。さらに、世界的な旅行免税店限定のモートラック・スペシャル・ストレングスは、モートラック・レア・オールドのアルコール度数49%バージョンで、驚くほど異なるもので、米国、英国、フランス、アジア太平洋、台湾、中国などの主要市場で販売されます。

102、英国でBulleit 45%とBulleit Ryeを発売
 2013年12月、高級バーボンとアメリカンウイスキーの需要に応えて、ディアジオ社は英国でアルコール度数の高いブレット・バーボンとブレット・ライを発売しました。これまで英国でアルコール度数40%で販売されていたブレット・バーボンは、米国、カナダ、メキシコですでに販売されているアルコール度数45%のバージョンに置き換えられます。
 アルコール度数の高いバージョンの導入は、世界市場で実施されます。これは、ブランドの創設者であるトム・ブレットが米国で最初に発売したオリジナルのレシピを維持し、カクテル作りにアルコール度数の高い製品を取り入れたいというバーテンダーやミクソロジー・コミュニティからの要望に応えるためです。また、英国で初めて発売されるのは、ライ麦95%のマッシュビルから作られたアルコール度数45%のウイスキー、ブレット・ライです。このウイスキーは、2011年に米国で初めて発売されました。
 Bulleit Bourbonは現在、年間約60万ケースを販売していますが、ディアジオ社は最近、2014年に国際展開を通じてこのブランドを200万ケースにまで成長させるという野望を明らかにしました。同社は今年初め、アルコール度数45.6%の熟成バーボンであるBulleit 10を米国で発売しました。ブレット・10は、樽は焦がしたアメリカン・ホワイト・オークで熟成され、10年間熟成されました。その結果、Bulleit の特別なエクスプレッションが生まれ、濃厚で深みがあり、驚くほど滑らかな飲み心地が楽しめます。

103、クエルボに変わる新たなテキーラを買収
 2014年1月、ディアジオ社は、ペリグロッソ・テキーラ(Peligroso Tequila)の買収を発表し、ホセ・クエルボの喪失により同社のポートフォリオに生じた穴を埋めました。この発表は、ショーン・コムズとの合弁事業で高級テキーラ・ブランドのデレオンを買収した発表からわずか3週間後のことでした。ペリグロッソは、100%ブルー・ウェーバー・アガベ・テキーラで、急成長中のスーパー・プレミアム・テキーラ市場へのディアジオ社の足がかりとなり、2012年6月に終了したホセ・クエルボ社との流通契約からの回復に向けた同社の取り組みの一環です。ディアジオ社がカリフォルニアに拠点を置くペリグロッソ・スピリッツ・カンパニー社から買収したペリグロッソは、シルバー、レポサド、アネホのボトルのほか、世界初のシナモン風味のテキーラも販売されています。
 ペリグロッソは、メキシコ、ハリスコ州高地産の、受賞歴のある100%ブルー・ウェーバー・アガベ・テキーラです。2人の熱心なサーファーによって設立されたこの新興テキーラ・ブランドは、南カリフォルニアのアクション・スポーツとサーフィン文化に根ざしています。ペリグロッソの買収により、ディアジオ社はスーパー・プレミアム(20ドルから40ドル)・テキーラの供給体制を確立することになります。

104、クラフト・ウイスキー会社を正式に発表
 2014年2月、ディアジオ社は、オーファン・バレル・ウイスキー蒸留会社(Orphan Barrel Whiskey Distilling Company)を正式に設立し、クラフト・ウイスキーの野望を推し進めます。同社が発売する最初の2種類の限定版は、20年物のバーターハウス・ウイスキー(Barterhouse Whiskey)と26年物のオールド・ブロウハード・ウイスキー(Old Blowhard Whiskey)で、どちらも3月に米国で厳格な割り当ての下で発売される予定です。バーターハウスとオールド・ブロウハードの在庫は、ケンタッキー州ルイビルのスティッツェル・ウェラー施設の古い倉庫で発見されました。ディアジオ社は、オーファン・バレル・ウイスキー蒸留会社の一部として、いくつかの限定版ウイスキーのポートフォリオをリリースする予定です。
 オーファン・バレル・ウイスキー蒸留会社はテネシー州タラホーマに本社を置き、ディアジオ社がウイスキーを所有し、瓶詰めしています。同社は、貴重な熟成ウイスキーの素晴らしい在庫を保有しています。これらのウイスキーの在庫により、同社のイノベーション・チームは、同社の樽工場から厳選された熟成された希少な在庫を使用して、思慮深く作られたウイスキーを特徴とする、世界に新しいブランドを生み出すことができます。

105、ダブリンのセント・ジェームズ・ゲートに最先端の醸造所を増設
 2014年、ダブリンのセント・ジェームズ・ゲートに最先端の醸造所「ブリューハウス4(Brewhouse 4)」が正式にオープンしました。この新しい醸造所は、世界で最も技術的に進歩し、環境的に持続可能な醸造所の一つであり、世界最大のスタウト醸造所でもあります。

106、イギリスのパブ・グループがディアジオ社の商品を扱わない?
 2014年7月、イギリスのパブ・グループであるウェザースプーン社が、ビール会社が値下げしない限りディアジオ社の銘柄を扱わないという声明を発表しました。JD・ウェザースプーン社(JD Wetherspoon)は、今後アイルランド共和国に30店舗をオープンする予定のパブ・グループです。本当にそれでよかったの?

107、凍らせて飲むフローズンの「氷結」&「スミノフ」発売へ
 2014年6月、キリンビール社は、凍らせて吸いながら飲むことができるスパウト・パウチ型の商品を7月1日より期間限定で発売すると発表しました。展開するのは人気シリーズ「氷結」と「スミノフ」シリーズで、2ブランドから4商品を発売します。缶や瓶ではできなかったフローズンという飲み方を、パウチ型の新容器を用いることで実現します。1都6県のコンビニエンス・ストアや一部球場で販売し、新たな飲み方を訴求していきます。『スミノフ・フローズン』(150ml、アルコール度数4.7%)は、レモンライム・フレーバーのシトラス・ダイキリ味と、ココナッツ・パイン・フレーバーのピニャ・コラーダ味の2種類が発売になります。発表会では明治神宮野球場の売り子10名が商品を手に取り「さっぱりしているので女性にオススメしたい」と試飲した感想を述べたほか、「試合後半になるとビール以外のものを求める方が多いので、そのときにお薦めしたい」など、提供アイデアなども語りました。
 私も担当していました江ノ島東海岸の海の家で扱っていただくことになったので、キリンビール社の神奈川支店長とエリア営業担当者と一緒にオープン・イベントに参加しました。あまり天気が良くなく少し肌寒い中、フローズンのカクテルを何本か飲みましたが、期待は大きかったです。ですが、梅雨も明け、天候もよくなってきた頃合いに、私が担当していました酒販店様帳合の由比ガ浜の海の家の方から連絡が入り、パウチが凍らないとのことでした。すぐに伺い状況を見て、弊社担当者に連絡し相談しましたら、何でも冷凍庫の内壁側にしっかり貼り付けるように在庫しないと凍りにくいとのことでした。炎天下の中ですから、冷凍庫の蓋を開けるたびに庫内の温度も上がってしまうでしょうし、アルコール度数4.7%とはいえ、清涼飲料水のように簡単に凍るものではありませんでした。何とか2か月の海の家期間中は無事に事なきを得ましたが、実際それほど大きな実績を上げたわけではありませんでした。キリンビール社がスポンサーの逗子海岸の日テレ海の家の氷結のほうはどうだったのでしょうか。結果は聞きませんでしたけど。
 神宮球場の売り子さんで思い出しましたが、横浜スタジアムでもキリンビール社が雇う売り子さんが何人もいらっしゃって、横浜支店長が会議室で面接を行っていましたね。当時はタレントで元グラビア・アイドルであったおのののかさんが東京ドームでビールの売り子経験があり、周りの平均が1日100杯前後のところ、多いときは400杯も売っていたというニュースがあり、その影響からか、若い学生さんらしき応募の方がキリンビール社の横浜支社に来られているのをエレベーター・ホールでよく見たものです。もうそんな時期かとプロ野球が始まる風物詩のように思ったものです。(続く)


 さて第29回目の回想録でしたが、いかがでしたでしょうか。ディアジオ社としてスタートしての15回目でした。横浜中華街でジョニーウォーカー・ダブルブラックを使っていただいてバー・ホッピングを楽しんでいただく企画を行ったと申し上げました。多くのバー・飲食店様はダブルブラックを使ったハイボールだったのですが、以前ディアジオ社のウイスキーがドラマで使われるということで見ました、嵐の相葉さん主演のバーテンダーというドラマで、ロイヤルロッホナガー12年を使っていただきまして、これで作ったハイボールが出てきて、彼曰くハイボールもカクテルです、という言葉がかなり大きく取り上げられてました。お恥ずかしいことにその時までウイスキーの水割りやハイボールをカクテルと思ったことがなかったのです。カクテルだったんだ、とその時思い知らされましたね。第1回目はカクテルの聖地ともいうべき横浜がロケ地で、横浜のバー何店舗様かに相葉さんが飛び込むシーンがあったことを思い出しました。これからまだまだディアジオ社につきましての回顧録は続けていく所存でございますので、ご指摘等ございましたらどんどんお寄せいただきたいと思います。何卒今後とも宜しくお願い申し上げます。

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