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透明な空のレース

「透明な空のレース」(銀色夏生)

雲は透明な空のレース
忘れていた気持ち 思い出す
空は透明な青いプール
忘れたい気持ち 忘れない
透明な青いプールの底にただよう
透明な白いレース
からみとってまきつけて
百合の形に広げよう

銀色夏生(1988)『あの空は夏の中』角川文庫

先日、銀色夏生さんの
「透明な空のレース」を
読み返しました。

巧みな比喩表現が印象的です。

雲を「透明な空のレース」と喩え
空を「透明な青いプール」と見立てる。

銀色さんの詩をイメージしました(AI作成)

空と雲で
自分の気持ちのありようを
見事に表現しています。

私たちはさまざまな感情を抱えて
日々暮らしています。

懐かしくて思わず微笑んでしまう記憶。

胸が痛むような思い出。

もう忘れたと思っていたこと。

けれど、ある日の空の色や風の匂いや雲の形で
その気持ちがふわりと姿を現します。

忘れていた気持ちを思い出すこともあれば
忘れたい気持ちがまだ心の中に残っていることに
気づくこともあります。

やさしさとさみしさが同居したことばが心に響きます。

詩の最後には
からみとってまきつけて
百合の形に広げよう

という一節があります。

私はこの表現がとても好きです。

心の中に残るさまざまな感情を
無理に消そうとするのではなく
丁寧に集めて
美しい百合の花のように咲かせる。

そんなやさしさがあります。

私たちはつい悲しい記憶や苦い思い出を
遠ざけようとしてしまいます。

けれど
それらもまた今の自分を形づくっている
大切な欠片なのだと思います。

晴れた日の空を見上げたとき。

流れていく雲を眺めたとき。

もし心の奥から何かがふわりと浮かんできたら
慌ててしまわなくても大丈夫。

その気持ちをそっと手のひらに乗せるように
受け止めてみる。

あらゆる感情をそのまま感じる。

そんな時間もきっと悪くありません。

今日の空には
どんなレースが浮かんでいるでしょう。

そしてその向こうには
どんな想いが揺れているでしょう。

空のレースを眺めながら、レモンティと紫陽花クッキーをいただきました

最後まで読んでいただきありがとうございます(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)ஐ⋆*
みなさんにとってやさしい一日でありますように🍀


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