偏愛調味料、ポン酢。
昔、「マヨラー」って流行りましたよね。 何にでもマヨネーズをかける人たちのこと。 当時は「またまた、そんなに何でもかけなくても……」なんて思っていた。
けれど、最近気づいてしまった。 私、たぶん「ポンザー」だ。
ポン酢の凄まじい美味しさに気づいたのは、実家にいた頃。 たまたま焼きたての秋刀魚にポン酢をかけてみた、あの日。
……革命だった。
あまりの衝撃に、当時は狂ったように秋刀魚をリクエストし続けたのを覚えている。 やっぱり「ミツカン 味ぽん」は、偉大だ。
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そこから、私の生活はポン酢に浸食されていった。
鍋を囲めば、ゴマだれではなく迷わずポン酢。 締めのおじやも、ポン酢。 一人暮らしを始めてからは、鶏肉を炒める味付けだってポン酢。
もちろん、餃子にも。 チヂミを作った時も。 スープの味がぼんやりしているとき、ビシッと決めてくれるのも彼だ。
ハンバーグは「おろしポン酢」一択。 焼肉だって、うまい肉ほどタレよりポン酢でさっぱりいきたい。 お惣菜の中華サラダの味が薄かったとき、そっと足すのもまた良し。
もし「無人島に持っていく調味料をひとつ選べ」と言われたら、迷わずポン酢を選ぶ。 できれば、多めに持っていきたい。
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そして今年の冬に旦那からもたらされた 「ミツカン かおりの蔵 丸搾りゆず」。
鍋シーズンに突如わが家に現れたそれは、一瞬で私を虜にした。 ……結局、1ヶ月持たなかったな。
ゆずの香りがたまらない。ポン酢の旨みがたまらない。 そして、あの独特の「つん!」とする角がない。
気づけば、塩分過多な、けれど幸せな冬を越している。 皮肉なことに、私は仕事で「塩分制限」を指導する立場にあるのだけれど。 ……こんなにも、やめられないのだ。
なんて罪な、ポン酢。
今日も自分のことは思いっきり棚に上げて、 私はあの黄色のキャップを、ためらいなくパチンと開ける。
