日本民謡を世界へ
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私にとって6月は「大漁旗の日」です。
YMOの“第四の男”とも呼ばれるシンセサイザー奏者、松武秀樹氏に再会させていただいた今月、私が長年大切にしてきた作品「大漁歌い込み」をあらためて船出へと送り出します。

再会させていただきました
この曲との付き合いは、今から約5年前にさかのぼります。
宮城県に伝わる民謡「大漁歌い込み」。私はこの力強く美しい民謡を、シンセサイザーを使って現代的にアレンジしたいと思いました。
当時、自宅のスタジオでKORG KRONOSやOASYS、ボコーダーなどを使いながら制作した作品を、日本のシンセサイザー界の重鎮、松武秀樹さんのラジオ番組で行われていたシンセサイザーコンテストに応募しました。
すると、ありがたいことに優秀作品として選んでいただき、番組内で紹介していただくことができました。
それから5年。私自身もさまざまな経験を重ねました。演奏活動、音楽配信、そして多くの音楽家との出会い。
その中で、この曲をもう一度きちんと形にしたいという思いが大きくなり、
リアレンジして、レコーディングしました。
今回のレコーディングでは、日本を代表するベーシストである高橋ゲタ夫さんにご参加いただきました。
さらにパーカッションには熱帯ジャズ楽団でも活躍するMizalitoさん。
お二人とも第一線で活躍されている素晴らしいミュージシャンです。
こうしてご一緒できたことは、私にとって大きな喜びであり、感謝しかありません。
レコーディングの様子です。
完成した作品は、民謡とラテンジャズの融合です。
モントゥーノの躍動感あるリズム。
そこに日本民謡の旋律。琴や尺八をイメージした音色。そして圧倒的な存在感を放つゲタ夫さんのベース。
レコーディング後、自宅でラフミックスを聴きながら、何度もそのベースソロを繰り返して聴きました。
あまりにも素晴らしくて、思わず手を合わせてしまったほどです。
私は昔から、日本の民謡には世界に通用する力があると信じています。民謡は古い音楽ではありません。そこには人々の暮らしがあり、喜びがあり、祈りがあり、土地の記憶があります。
だからこそ、形を変えながら未来へ受け継いでいく価値があると思うのです。
先日、台湾で演奏する機会がありました。
言葉は通じなくても、音楽は伝わる。
実際に演奏してみて、日本の民謡には国境を越える力があることをあらためて実感しました。
これから数日間にわたり、こちらの作品を含む民謡シリーズを音楽配信していきます。
派手なスタートではありません。けれど、一歩ずつ。
私が長年向き合ってきた音楽を、必要としてくださる方へ届けていきたいと思います。
私にとっての「大漁旗の日」。
この日を、新しい航海の出発点にしたいと思います。
民謡を、世界のグルーヴへ。
そして、宮城から世界へ。
そんな願いを込めて。
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