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1971年9月のアニメ&特撮ドラマで何が起こったか~歴史に残る一か月

60年近く特撮やアニメを見てきた人間として、絶対に忘れられない一月があります。それは1971年(昭和46年)の9月です。
この月、『巨人の星』『あしたのジョー』『タイガーマスク』というスポ根
三大アニメが、揃って最終回を迎え、最終盤はいずれも異様な盛り上がりを見せました。
と同時に『帰ってきたウルトラマン』『仮面ライダー』という特撮二大番組の人気が、いよいよ高まりを見せ、「スポ根から特撮ヒーローへ」という
覇権交代が明確になった月でもあります。
言うなれば、飛雄馬、ジョー、タイガーのクライマックスと、ウルトラマン、ライダーの飛躍ぶりを一挙に楽しめた、とんでもない月だったのであります。

今回はこの6大作品を、9月の放送日順に並べ、各回ごとの内容、感想、視聴率などを詳しく紹介してきたいと思います。
こうすることで、個々の作品のみならず、全体を通して生み出された「熱気」のようなものを、再現できるのでは、と思っています。
それでは。




〇9月1日 あしたのジョー「リングの魔術師カーロス」視聴率16.5%

原島をKOしたカーロス

1971年9月のスタートは『あしたのジョー』からでした。
力石の死のショックから失意の日々を送っていたジョーが、無冠の帝王カーロス・リベラの出現によって目覚めていく展開です。
カーロスはその実力を見せずに、巧妙に日本ランキング1位の原島をKOし、ジョーがその底知れなさにますます燃えていきます。
原作に追いついてしまったため終了となったアニメ版では、このカーロスが、ジョーの最後の対戦相手となります。


〇9月2日 タイガーマスク「虎の穴の処刑」12.4%

タイガー・ザ・グレートが高岡を血祭りに

一方『タイガーマスク』では虎の穴のボスが、力・技・反則の3つのミラクルを備えた最強レスラー、タイガー・ザ・グレートとして降臨します。
ドクロマークの風貌にはラスボスにふさわしい恐怖と威圧感がありました。
グレートは圧倒的な実力と精神的いたぶりで、組織を裏切ったケン高岡を一方的に粉砕します。そしていよいよタイガーマスクへの挑戦が宣言され、怒涛の展開となっていきます。


〇9月3日 帰ってきたウルトラマン「この怪獣は俺が殺る」18.8%

夢の島に現れるゴキネズラ

市川森一氏の脚本回。夢の島のプラスチックゴミを食べて毒ガスを吐く怪獣という設定には、風刺性も十分。怪獣対策の作戦の混乱も丁寧に描かれて、
ドラマ的緊迫感もあり。さらにはウルトラマンがピンチに陥る中、マットアローでMAT新隊長の伊吹が駆けつける・・・という劇的な展開もありで、充実した回でした。この回で弾みをつけ、番組の人気は上昇していきます。


〇9月4日 巨人の星「覚悟の登板」18.1%

一徹の奇策に立ち向かう巨人ナイン

3年6か月に及んだ大河ドラマもついに最終局面となります。
左腕が破壊寸前の飛雄馬は、最後の夢、完全試合の達成に向けて中日戦に登板。大リーグボール3号が冴え渡るものの、一徹は親ライオンの意地にかけ、必死に対抗します。
一徹は、飛雄馬の体力を消耗させる奇策に出ますが、それに怒った伴宙太の
行動から、真の魔球打倒策を思いつく・・という展開でした。


〇9月4日 仮面ライダー「空飛ぶ怪人ムササビードル」21.6%

怪人ムササビードル

藤岡弘の怪我による降板で、7月より始まった2号ライダー編。
この回自体は北海道ロケの普通の回ですが、特筆すべきは視聴率が、初めて20%を突破したことです(旧1号編の最高視聴率は18.6%でした)。
他のスポ根もウルトラマンも10%台の状況でしたから、この時期にいよいよ「変身ポーズ」が子供たちに浸透したということですね。
そう、『仮面ライダー』の人気が爆発したのは、2号ライダーのこの時期からなのです。


〇9月8日 あしたのジョー「燃える挑戦状」16.8% 

1分KO予告のカーロス

カーロスが日本バンタム級王者のタイガー尾崎を、1ラウンド1分でKOすると予告(この場面は力石のジョーに対する1分KO予告を意識した演出がなされ、力石の再来としてのカーロスが印象づけています)。
試合でカーロスはついに恐るべき実力を見せ、尾崎を16秒でKOしてしまう。そしてカーロスは「真に燃えられる相手」として、ジョーを対戦者に指名します。
原作と違い、カーロスが自分から積極的にジョーを求めていくのが、アニメの特徴で、力石に代わってジョーを導くという役割がはっきりしていましたね。


〇9月9日 タイガーマスク「『虎の穴』の真相」13.1%

直人とルリ子

ケンがルリ子にタイガーマスクの正体は直人だと明かし、直人も自らマスクを脱いで、ルリ子と抱擁しますが、「これでお互い気が済んだんじゃないかな」と、突き放します。しかしその後一人になるや、こう叫びます。
「許してくれルリ子さん!俺は引き裂かれる思いで、君への面影を断つ!
俺はケンや善意の人全ての敵、虎の穴を叩き潰さねばならんのだ!」

こんなセリフを子供向けの作品で書いてしまう、作り手の熱が凄まじいですね。
グレート登場からの最終5話は完全アニメオリジナルなのですが、それがゆえ「自分たちでこの物語に決着をつける!」という熱量が、半端なく迸っていましたね。


〇9月10日 帰ってきたウルトラマン「暗黒怪獣星を吐け!」23.4%

バキューモンの体内のウルトラマン

かに座の星を次々と呑み込むバキューモン。その影響を逃れて地球に飛来してきた怪獣ザニカが、女性占い師に憑依するなど、季節遅れの怪奇風味で楽しめる回でした。
そしてこの回でウルトラマンも、めでたく3か月ぶりに20%台に復帰しました。スポ根に寄せた展開を止め、宇宙怪獣の魅力を中心とした作劇にチェンジしたことで、子供の人気が戻ったようですね。


〇9月11日 巨人の星「決死の完全試合」19.4%

逆立ちする伴宙太

一徹が最後の秘策を閃き、伴に長時間の逆立ちをさせます。伴から腕力を奪うことで、推進力の弱い魔球3号をジャストミートさせる作戦でした。
一方左門豊作は、飛雄馬からの手紙で、彼の左腕崩壊の事実を知らされ、球場に駆けつけます。
そして9回2死までパーフェクト・ピッチングの飛雄馬に対して、ついに運命の代打・伴が送られます。
対峙する両者が巨大化し、そこに劇的な音楽が重なるという、『巨人の星』
の恒例のヒキ。その最後を飾るのは親友同士の飛雄馬と伴でした・・・


〇9月11日仮面ライダー「猛毒怪人キノコモルグの出撃!」22.2%

怪人キノコモルグ

製作的には2号ライダー編の最初期に作られていた作品で、一文字隼人のセリフも、本郷猛からそのまま置き換えられたような印象です。
仮面ライダーがアッサリとキノコモルグに倒されるのが、当時は衝撃でした。しかし山本リンダを始めとするライダーガールが、戦闘員をそこそこ倒してしまうのは、当時流行の『プレイガール』の影響でしょうが、いかがなものかと思いましたね。


〇9月15日あしたのジョー「男の闘い」15.9%

ジョーを訪ねるヘンリー

ジョーとの対戦が決まったカーロスに、急遽世界王者ホセ・メンドーサへの挑戦話が持ち上がるというオリジナル・エピソード(持ち掛けたのはハイエナのヘンリーという男)。
何が凄いと言って、この時点で「ホセ・メンドーサ」という名前が登場してくることですね。原作で最初にこの名前が登場するのは、9月19日発売の
10月3日号で、何とアニメの方が一足早かったのです!
アニメ版を終了させるため、原作側と深い連携がとられていたことがわかります。


〇9月16日タイガーマスク「あがく『虎の穴』」11.0%

ミスターX最後の挑戦

直人とルリ子の決別に続き、今回は、「虎の穴」のマネージャー、ミスター✕とタイガーとの決着が、きっちりと描かれます。原作の✕は何処かに逃亡した形でしたから、アニメの方が断然、納得感が上でしたね。
宿敵のタイガーを、事故死に見せかけて暗殺しようとしたXは、自らその罠にはまって壮絶な最期を遂げます。
その直前、何故か実写の藁人形のカットが挿入されるなど、Xの末路がトンでもない形で表現され、製作者たちのリミッターの外しぶりが、凄まじかったですね。


〇9月17日帰ってきたウルトラマン「戦慄!マンション怪獣誕生」
 24.0%

怪獣キングストロン

鍵っ子の少年という、この当時の社会問題を背景にした回ですが、怪獣が少年の思念によって実体化していくという設定が、初代ウルトラマンのガヴァドンと重なっていて、個人的には今一つ乗り切れず。
しかし視聴率は24%とさらに上昇し、秋の覇権が見えてくるのでした。


〇9月18日巨人の星「輝け!巨人の星」24.7%

飛雄馬と退場する一徹

大河ドラマの最終回は、飛雄馬と伴宙太の最終対決だけで全編が構成されます。特に後半CM明けは、2-3に追い込んでの最後の1球を投げるのみ。
「1球投げるのに30分」と言われた『巨人の星』の時間演出の美学が、マックスレベルに爆発し、実況アナウンサーまでが「足が上がって左手がぐうっと後ろに伸びた。さあ、星投手最後の大リーグボール3号となるか!
腕が地面スレスレのところにゆっくりと降りてきました!」
と、驚異的なスローテンポになり、ついに飛雄馬が「その瞬間」を迎えます。

3号を投げた瞬間、画面が真っ赤に染まり、飛雄馬の左腕が破壊されたことが示されます。
苦悶する飛雄馬をよそに、漂うように向かっていくボールを、伴は見事にジャストミート。しかし逆立ちにより体力を奪われていたので、クロスプレーの末アウトとなり、飛雄馬は左腕と引き換えに完全試合を達成します。
この一連の描写、演出こそがまさしくアニメ『巨人の星』美学の集大成だったと思うし、今でも何度見ても興奮する究極の名場面です。
スポ根の代表作の終幕で、ロスな気分にもなりましたが、しかしまだまだ9月は終わらないのでした・・・


〇9月18日仮面ライダー「キノコモルグを倒せ!」21.5%

同放送回より

ショッカーに拉致された一文字隼人を滝和也が救出。しかし後半ではその滝やおやっさん、ライダーガールが拉致され、それを仮面ライダーが救出と、拉致→救出で話をまわしている感じで、前後編としては息切れ感がありましたね。


〇9月22日あしたのジョー「死闘!!カーロス対矢吹丈」15.5%

カーロスと戦うジョー

ジョーにとっての再起となるカーロス戦。しかしここで終了となるアニメ版ではそれが、ジョーのボクシング人生の集大成の試合としても位置づけられます。
試合直前、通路で白木葉子が「頑張ってね、矢吹くん」と声をかけるシーンも、そうした演出の一つでしたね。
試合は、天才の本領を発揮するカーロスに、ジョーもロープ際作戦で切り返し、ダウンの奪い合いとなる、白熱の攻防が繰り広げられます。
ジョーはカーロスによって完全復活し、いよいよ最終回を迎えます。


〇9月23日タイガーマスク「血戦!!『虎の穴』」13.0%

タイガー・ザ・グレートの挑発

タイガーとグレートの最終決戦戦が、ついに幕を開けます。
「冥途の土産に教えてやろう。私こそ虎の穴そのものなのだ!!」
虎の穴のボスであることを自ら明かすグレートに、タイガーは必殺のウルトラタイガーブリーカーを仕掛けるのですが、これがいとも簡単に破られてしまうのです。この時の絶望感は凄まじかったですね。
ボス「ふはは、貴様の必殺技など、この程度か!」
必殺技を破られた衝撃から、グレートの一方的な攻撃を許すタイガー。悲壮感極まりないBGMが、タイガーの絶望を表現するのですが。それでも。
「意識が次第に薄れていく・・・全ては終わりか。いや、死んでも勝って見せると、心に誓った俺ではないか。死んでたまるか!少なくとも、こいつを道連れにするまでは、絶対に死ぬわけにはいかんのだ!」
これはもう、脚本家にタイガーが憑依したとしか思えない、入魂のセリフでしたね。


〇9月24日帰ってきたウルトラマン「ふるさと地球を去る」21.4%

ザゴラスとウルトラマン

市川森一脚本回。ザゴラス星の隕石の上に出来ていた村が、星の引力によって宇宙に引っ張られる危機に陥ります。
これと、「じゃみっ子」と呼ばれるいじめられっ子の少年が、勇気に目覚めるストーリーがクロスし、短い尺の中でSF性とドラマ性がぎっしりと詰め込まれています。
アクション中心になっていた『仮面ライダー』との対比は歴然でしたが、これには円谷と東映の違いだけでなく、「ドラマのTBS」と言われた放送局のカラーも、反映していたのでしょう。
(この頃からすると、仮面ライダーが『クウガ』以降ドラマ性を志向したことは、驚きですらあります・・・)


〇9月25日仮面ライダー「恐怖のあり地獄」23.1%

ゾル大佐と地獄サンダー

アクション中心のライダー・・・と言いつつも、番組がマンネリにならない工夫は凝らされていて、この回からは、ショッカー最高幹部・ゾル大佐が登場します。幹部の投入は、視聴者の興味を高め、『仮面ライダー』の人気はさらに上昇していくことになります・・・


〇9月29日あしたのジョー「燃えろ遠く輝ける明日よ!!」20.6%

ラストカット

ジョーとカーロスは、壮絶かつ美しい殴り合いの果てに両者KOとなります(この結末は、少年マガジンで9月上旬まで描かれた両者の戦いと同じでした)。
・・・ということで、原作に追いついてしまったアニメ版はここで完結となり、「ジョーはカーロス戦を終えて、再びあてのない旅に出る」というオリジナル設定で締めくくられます。
(チーフ監督の出崎統氏は「ジョーは本質的に旅人である」という解釈をもっており、その反映であると思われます)

アニメ版独自の展開として、ジョーが白木葉子に「力石といい、カーロスといい、俺は2度までもリングの上で燃えつくすことができた。あんたのあかげだ。感謝するぜ」と言う言葉を贈る場面が、大変に印象的でしたね。
原作でのジョーは、まだまだ葉子に感謝するような状況ではありませんでしたが、アニメでは二人の関係にひとつの決着感を与えています。
そしてこの時点でジョーに「2度までもリングの上で燃えつくすことができた」と言わせている点も、重要です。原作ラストの「真っ白な灰に燃えつきた」というセリフの、先触れになっているからです。
ちなみに原作で最初に「ほんの瞬間にせよまぶしいほど真っ赤に燃え上がるんだ。そして、後には真っ白な灰だけが残る」という言葉が出たのが、マガジンの10月17日号(10月3日発売)ですから、それとも完全にシンクロしていましたね。
アニメ版は、この時点で、原作の結末を見通していたのかもしれません・・・


〇9月30日タイガーマスク「去り行く虎」17.8%

伊達直人の正体を明かされる

原作の比較でいえば、もちろん『タイガーマスク』より『巨人の星』『あしたのジョー』の方が傑作ですし、アニメ版も全体的にみれば2作の方が傑作でしょう。
しかしながら「最終回」という観点でいえば『タイガーマスク』こそが最高傑作であり、作画、脚本、声優の演技、音楽・・・全ての点で、アニメ史上の不滅の傑作と言えるでしょう。
虎の穴の帝王らしい、過激な反則オンパレードのグレート。なす術もないタイガー。ついに割れた机で、マスクを床に刺されてしまい、身動きがとれなくなってしまう。
「貴様のマスクをはいで、みじめな姿を観客の前にさらしてやる!!」
割れた机のもう片方を振りかざすグレート。辛うじてタイガーはかわすものの、それと引き換えに、伊達直人の素顔をさらしてしまいます。
まさしく、タイガーマスクとしての完全な敗北シーンでした。

しかし、ここからの展開が凄かった。
「ははは、とうとう兜を脱いだか!」
「黙れ!これからが本当の勝負だっ!!」

直人は素顔のまま、グレートをも上回る反則殺法で、反撃に出るのです。
「ついに正体を現したか、黄色い悪魔め!」
「虎の穴からもらったものを、全部叩き返してやる!それで俺は伊達直人に帰るのだっ!!」
直人の反則攻撃に、今度は全く、グレートの方がなす術がなく、一方的に叩き潰されてしまうのです。
この場面は「悪の養成機関で育ったタイガーが、正統派のレスラーを目指しながらも、結局は悪に戻ってしまう」という哀しい場面であり、その一方で「我慢に我慢を重ねたヒーローが、ついに禁じ手を解放して、目には目、歯には歯で敵を叩き潰す」という、実にカタルシスな場面でもあります。
その両面性がとんでもなく素晴らしいと、私は思いますね。勝って負け、負けて勝つ。その割り切れないところが、最高の深みになっているのです。

そして、虎の穴を潰すためとはいえ、リングで悪の限りを尽くした直人は、ルリ子にもハウスの子供たちにも会うことなく、日本を去ります。
この場面で直人に漂う大人の哀愁は、スポ根アニメの時代の区切りとしても、とても印象に残るものでしたね。

・・・ということで、1971年9月を振り返ってまいりました。
『巨人の星』『あしたのジョー』『タイガーマスク』が同時にクライマックスを迎え、一方で『仮面ライダー』と『帰ってきたウルトラマン』が、いよいよ見逃せなくなってきて、毎日がお祭りのようだったこの頃を、少しでも追体験していただけたら幸いです。

スポ根三大アニメは、いずれも最終回に向かうに連れ、視聴率が上昇していて、その盛り上がりがわかるでしょうし、一方で「ウルトラ」「ライダー」がそれ以上の水準を見せていることも事実で。そういう、実に激しい視聴率
争いのあった、9月でもありました。

なお補足として、これらと同時に子供を熱狂させていた2つの番組。
並びに、翌月10月からスタートした、2つの歴史的なアニメ番組について、触れさせていただきます。


〇10月2日スペクトルマン「草笛を吹く怪獣」13.5%

新タイトル
スペクトルマン

『巨人の星』の裏番組という悪条件の中、ジリジリと視聴率を上げていた『宇宙猿人ゴリ』は、『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』を経て、10月から正式に番組タイトルが『スペクトルマン』になり、いよいよ正統派ヒーロー物として、定着しました。
この後、『アルジャーノンに花束を』にインスパイアされた作品もあり、地味ながらも、怪獣・変身ブームの一翼を担っていましたね。


〇10月3日アタックNO.1「開幕!世界選手権」18.2%

鮎原こずえ

『巨人の星』『あしたのジョー』『タイガーマスク』が終了しても、なお『アタックNO.1』の放送は続いていました(11月28日まで放送)。
そう、実はこの作品こそが、一世を風靡したスポ根アニメの、ラストランナーだったのです。
10月からは鮎原が全日本入りして、世界選手権に挑むという大舞台が描かれ、視聴率も18%を越えるなど、立派な人気を維持していました。
男性主人公と比べ、『アタック~』には、女性の運動美の魅力がありましたし、特にこの時期は、成長した鮎原の肢体が本当に魅力的でしたね。
11月後半に描かれたソ連との決勝戦は、スポ根時代の掉尾を飾る、ラストランの名勝負で、見る度に時代への郷愁に誘われます。

そしてこの10月には、『ゲゲゲの鬼太郎』第2期シリーズ(初のカラー作品)と、『ルパン三世』第1シリーズがスタートしています。


〇10月7日ゲゲゲの鬼太郎「妖怪復活」18.8%

鬼太郎

〇10月24日ルパン三世「ルパンは燃えているか・・・?!」6.0%

ルパン三世


これにより、特撮を代表するシリーズである『ウルトラマン』『仮面ライダー』、アニメを代表するシリーズである『ゲゲゲの鬼太郎』『ルパン三世』
という4大作品が、同じ放送時期に揃い踏みするという、記念すべき状況を迎えました。
スポ根が終了するのと同時に、現在まで続く人気シリーズのラインアップが出揃うというのも、何かの偶然だったのか、必然だったのでしょうか。
そんなことも合わせて、とてつもなく感慨深い、1971年の秋でした。






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