見出し画像

介護施設での夫婦のカタチ

皆様こんにちは。haruです。
今回は、介護施設での夫婦間の形?について書いていきたいと思います。

私が介護施設で働いて、実際にあったことです。
7年働いてきて、3回転職をしました。
今まで働いてきた施設で、夫婦で入所されていることがありました。

その夫婦の様子や私の感じた事などをお伝えします。最後まで読んでいただければ嬉しいです。

1.最初の施設でのご夫婦

軽くご夫婦の状態等を説明しますね。
旦那様 パーキンソン病
奥様 アルツハイマー型認知症
でした。
その施設は4階建てで、2階までがユニット型の特養になっていました。
私が入職する前は、1階と2階で別れて入所されたようでした。しかし、奥様の方が旦那様の事を気になっていたらしく、あくる日に旦那様と同じユニットに移動されたそうです。

私が見た奥様の印象は、旦那様に対して献身的な方だなという感じです。
日中はほとんど旦那様の部屋で過ごされ、足のマッサージをして過ごされておりましたね。

日中に自室に帰られるのは、ほんの2時間くらいで、夕食後も旦那様の部屋で過ごされ、22時くらいに旦那様のナースコールで職員が部屋に誘導する。そんな生活パターンでした。

旦那様が結構女性職員にベタベタしたりセクハラをされるから、奥様は不穏になってしまって。そうなると手が付けられない事は日常茶飯事でしたね。
奥様も特定の女性職員にはかなり攻撃的で
『あの人が旦那の近くにいる!!』 
とか言って、さっきまで笑顔だったのに急に表情が変わったりと色々ありました。

だから、入浴や排泄介助は同性で行いましょうって話し合いで決定してからは若干落ち着いたりしました。

そんな折、奥様が体調を崩され入院される事がありました。
3週間くらいは入院してましたね。その間旦那様は普通に過ごされていました。
奥様の状態についても、職員に聞くことは無かったし、あんまり関心がないのかなー?と私は思っていました。

あまりにも奥様が旦那様にベッタリだったから、旦那様も嫌だったのでしょうね。
『部屋に帰れ!』
と結構キツく言ってたこともありましたから。

そんな中、奥様が退院された時は、一番に会いに行かれていたの見て、表には出さなかっただけで内心は心配だったんだな。と思いました。
泣きながら奥様の手を握っておられたので。

けど、退院して1ヶ月くらいで奥様が体調を崩され、ターミナルの方向へ進んでしまい、ほとんど寝たきりになってしまいました。
その時は旦那様が夜遅くまで、奥様の部屋で付き添われていました。

その数日後に奥様は旅立たれ、旦那様も後を追うように息を引き取りました。
悪態をつきながらも、私達には見えない絆で結ばれていたお2人だったな、と思います。

2.次の施設のご夫婦 

この施設は2階建てで、1階の1ユニットがショートステイになっていました。ユニット型の特養です。

奥様 アルツハイマー型認知症
旦那様 加齢による物忘れ程度
でした。

奥様の方が先に入所されており、旦那様はショートステイをロングで利用されていましたね。

最初は月に2.3回程度、奥様に会いに行く感じでした。でも、奥様と同じユニットに空きが出たため、旦那様は特養に入所する運びとなったのです。

入所して最初の方は、奥様にすぐ会える事もあり、旦那様はよく奥様の隣で過ごされていました。
ですが、近過ぎるのもあまり良くないのかもしれません。

というのも、奥様が認知症を患ってしまって、旦那様に対して暴力を振るわれていたので、施設に入所されました。

久々に会う距離感が、このご夫婦には合っていたのかもしれません。
途中から奥様の方が旦那様に対し
『あんたは誰な!お父さんはどこ?』
と言われ始めたんです。

私たち職員は奥様に対し旦那様だと伝えるも
『いいや違う。どこに行ったん?』
と信じてもらえない事が増えてきました。

旦那様が奥様の手を握ると
『はなして!お父さんに言うよ!!』
と強い口調で言われていたのを覚えています。

この時の旦那様の心情はどうだったのでしょうか。
最愛の人に忘れられ、他人扱いをされる。
私達は良かれと思い同じユニットにしましたが、間違いだったのではないか?と思うときがあります。

そして旦那様の容態が急変し、息を引き取りました。奥様にも退所前に旦那様を見て頂いたのですが、旦那様だという認識は無かったように感じられます。

病気なので仕方ないと分かってはいても、旦那様が不憫で仕方なく、私自身もやるせない気持ちになった出来事でした。

3.現在働いている施設のご夫婦
 

今働いているのもユニット型の特養になります。
今回のご夫婦も奥様が1階、旦那様が2階のユニットに入所されています。

奥様が入浴後に会いに来られていますね。
週に2回で、2〰3時間程度です。

来られると奥様が旦那様の隣で話しかけられています。あまり会話は進んでいませんが。

これもまた夫婦の形なのだと思いました。

最後に

夫婦のカタチはそれぞれです。しかし病気の影響で性格が変わることは少なくないです。
介護士として、どのように関わり対応していくか、永遠の課題だなと思いました。

ありがとうございました。





いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集