三年以上前から好きなアーティストが変わっていないあなたへ、最高のフレッシュをお届け。 『Re: 日帰りで - lovely summer mix(2024)』 / ゆっきゅん
ゆっきゅんは1995年生まれの岡山県出身。
面識はないらしいが同じ高校の2年後輩に藤井風がいる。ちなみに5年先輩に水川かたまりも。すごい高校。
青山学院大学在学中に講談社主催のミスコン「ミスiD2017」において、男性として初のファイナリストとなり話題をさらう。
同年より男女2人組ユニット「電影と少年CQ」に参加しアイドル活動をはじめ、同大学院の博士課程修了後には「DIVA Project」と冠したソロ活動も開始。
音楽以外にもモデル業、『ユリイカ』『キネマ旬報』での執筆、カルチャー批評誌『imaginary』の立ち上げなどマルチな活動で知られ、令和世代のアイコニックな存在として注目を集めている。
Re: 日帰りで - lovely summer mix(2024) / ゆっきゅん
もともと2022年に発表されていた『日帰りで』をラブリーサマーちゃんがリミックスしたナンバー。
抜群に爽快なサマーアンセム。グレイトな完成度。なんだか「令和の若者たちの夏を覗き見たような」心地よさ。アラフォーの私も虜にする無垢さ、フレッシュさ。
虚構というかロールプレイを感じない素朴で実直な歌詞の質感は、出力の仕方は違えど千葉雄喜に通底するものがある。
ゆっきゅんはゆらゆら揺れる繊細さというよりも、もっと芯の通ったバイタリティに溢れている。反面「セクシャリティに関するオピニオンリーダー」みたいな頑なな気負いは感じない。言葉も立ち振る舞いも冷静で聡明、かつ柔らかく自然体である。成金インフルエンサーたちにありがちな独善性もなく、「健全な日本のユースカルチャーの最前線」として誇らしさすら感じる。
もうすぐ発売予定の『ユリイカ』でもゆっきゅん特集が組まれるなど、サブカルチャー界隈での盛り上がりは日に日に高まっているが、ゆっきゅん自身は「昔の自分のような、田舎にいる繊細な中学生とか高校生に届くように、その子たちの思春期に間に合うように、早く、多くの人に聴かれなきゃいけない」と語っていたように、もっとポピュラーなリーチを志向しているアーティストである。まだ「完全に世の中に見つかっていない」だけで、これは時間の問題のような気もするし、彼をサブカル畑だけで囲い込むのはもったいない。トレンドを牽引するポップスターとしてのパワーと素養がある人だと思う。
いずれにせよ『Re: 日帰りで - lovely summer mix(2024)』が現状3万回再生というのは、何かの間違いのような気がするほど少ない。
ゆっきゅんの言葉と音楽、そしてその存在は、示唆的でありながら小難しさを一切感じない。若い世代のマインドとはツーカーで同期し、アラフォー以降の世代にとっても凝り固まった嗜好や考え方に風穴を開けてくれる。
完全ニュータイプのパンクミュージシャンなのかもしれない。
世の若者たちもオッサンたちも、早くゆっきゅんを見つけて欲しい。
そして、得も言われぬ彼のフレッシュさを感じてほしい。
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