美しさは、冷たい場所にもある。——Autechre『Amber』
1994年11月7日、マンチェスター。
Warp Recordsから、11曲74分のアルバムがリリースされた。
Rob BrownはこれをAutechreが「Warpに出した最初の本当のアルバム」と語った。 Sean Boothによれば、収録曲のほとんどは「1日以内」に作られた。
Autechre自身が「Warpのレコード」として構想した——レーベルの初期90年代アンビエント/AIカタログを補完するために書かれた作品だ。
Autechreというデュオ
Rob BrownとSean Boothのイングランドのエレクトロニック/IDMデュオ。Warp Recordsに所属。 マンチェスター郊外で育ち、ヒップホップとエレクトロの洗礼を受けながら、やがて独自の音響世界を構築した。
Autechreの音楽は複雑なリズムと強烈なパーカッションに強く焦点を当て、より最近では精緻なサウンドデザインへと向かっている。
本作はその転換の直前——まだ温かみが残っていた瞬間の記録だ。
『Amber』という一枚
1994年11月7日リリース。Warp Records。全11曲、74分27秒。
プロデュース:Rob Brown & Sean Booth(Autechre Production、Booth/Brown)。アートワーク:The Designers Republic。ジャケット写真はトルコのカッパドキアから。
——美しさは、冷たい場所にもある。
『Incunabula』の尖ったエレクトロトーンよりずっと柔らかく、大気的で、より無垢だ——クラブ帰りのソファでうずくまる2人のスナップショットのような作品。
「Foil」の冒頭から、シンセが霧のように広がる。「Montreal」の深いテクノのグルーヴ、「Nine」と「Yulquen」はBrian Enoの作品と比較されるほど静謐で、「思索的でありながら幽玄ではない」と評された。
「Further」の10分7秒は、時間の感覚を失わせる。「Teartear」はGerrard O’Haraへの献辞として締めくくる。
機械の音なのに、どこか生きている——その矛盾がこのアルバムの核心だ。
どんな深夜に聴いてほしいか
何も考えられなくなった深夜に。
疲れた頭で考えるのをやめて、ただ音に浸かってほしい。このアルバムは別の場所へ連れて行く。
マンチェスターの2人が、1日以内に作った音楽が74分続く。美しさは温かい場所だけにあるわけではない——冷たく、少し硬質で、でも確かに美しいものが、ここにある。
TRACKLIST
1 Foil
2 Montreal
3 Silverside
4 Slip
5 Glitch
6 Piezo
7 Nine
8 Further
9 Yulquen
10 Nil
11 Teartear
美しさは、冷たい場所にもある。
幻音社
#Autechre #Amber #WarpRecords #IDM #Ambient #Electronica #Manchester #幻音社 #深夜に聴きたい音楽 #名盤
