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15歳の声が、ジャンルを作った。——Louisa Mark『Breakout』

1981年、ロンドン。Clement Bushayのプロデュースのもと、Dennis Bovell、The Heptones、Rico Rodriguez、Vin Gordon、Owen Gray、The In Crowdという英国とジャマイカの精鋭たちが集まった。しかしMark本人はこのアルバムに不満を持っていた——未完成のまま発売されたと感じ、リリース後1年以上録音を休止した。
それでもこのアルバムはラヴァーズロックの歴史における金字塔だ。

Louisa Markというシンガー
1960年、ロンドン・ケンサルライズ生まれ。グレナダ移民の両親のもとで育ち、シェパーズブッシュで音楽に目覚めた。
1974年、ダルストンのFour Acesクラブの「Star Search」タレントコンテストで10週連続優勝。Lloyd Coxsoneに見出され、15歳でGooseberry Studiosに入り「Caught You in a Lie」を録音した。この一枚がラヴァーズロックという新しいジャンルを英国に生み出した。Janet Kay、Carroll Thompsonへの道を拓き、英国黒人女性シンガーのアイコンとなった。2009年10月、ガンビアで逝去。49歳だった。

『Breakout』という一枚
1981年リリース。Bushays Records。全10曲。プロデュース:Clement Bushay。参加ミュージシャン:Dennis Bovell、The Heptones、The In Crowd、Rico Rodriguez、Vin Gordon、Owen Gray、Dave Barker。
——15歳の声が、ジャンルを作った。
「People in Love」の冒頭から、Markの声が温かく広がる。「Caught You in a Lie」——6年前にジャンルを生んだあの曲が、今度はアルバムの文脈で新たな意味を持つ。
「6 Sixth Street」はトランペットのイントロと共に始まり、「あなたが浮気をしている場所も相手も知っている」という歌詞が、これほど甘く届く。Rico Rodriguezのトロンボーン、Dennis Bovellのアレンジが声を支え、「Moving Target」のグルーヴ、「Even Though You’re Gone」のMichael Jacksonカバー——どの曲も飽きさせない。
35分が終わったとき、なぜこのアルバムが未完成だと感じられたのか、正直よくわからない。こんなに豊かなのに。

どんな夜に聴いてほしいか
7月の、蒸し暑い夜に。
窓を開けて、風を待ちながらかけてほしい。
「このアルバムを聴いて、声に出して歌わずにはいられない——50年経っても色褪せない」とリスナーは書いた。本人が不満を持っていたアルバムが、半世紀後もダンスホールで流れている。15歳の声が作ったジャンルは、今も生きている。

TRACKLIST
1 People in Love
2 Moving Target
3 6 Sixth Street
4 Baby Simone
5 Even Though You’re Gone
6 Funny Guys
7 Keep It Like It Is
8 Dance and Feel Free
9 Reunited
10 He Used to Be My Man

15歳の声が、ジャンルを作った。
幻音社


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