見出し画像

「マンダロリアン」における日本文化の影響について

間もなく映画が公開されるというタイミングでDisney+でドラマ「マンダロリアン」のS1〜S3と「ボバ・フェット」S1を一気見してから、公開された「SW/マンダロリアン・アンド・グローグー」を見て来ました。SWシリーズは一応 追ってはいるものの、アニメ・ドラマシリーズを全て見ている程にのめり込んではないので知見として甘い部分もあると思いますが、この「マンダロリアン」というスピンオフドラマ及び映画を通して気になった感想を書いていきます。

この「マンダロリアン」の予備知識としては時代背景がEP6「ジェダイの帰還」の5年後辺りとされています。またEP4〜6の時代で活躍したボバ・フェットというマスクを被った賞金稼ぎが属していたマンダロア兵団という一族を詳細に描いたドラマシリーズになるので SWシリーズを齧っていて、こんな仮面の奴がいてカッコよかったなくらいの気持ちで見始めても全然面白いと思います。

この「マンダロリアン」シリーズを見た感想でよく言及されるのが S1の4話『楽園』が黒澤明の「七人の侍」のオマージュ回であると言うこと。個人的にもこの4話はお気に入りの回でマンダロリアン(本名:ディン・ジャリン)とグローグーが辺境の惑星ソーガンに降り立ち、農民たちに助けを請われたマンダロリアンが山賊から村を守るというのがおおまかなあらすじです。そもそもSWシリーズ自体が黒澤映画の影響を受けているので、本作が影響を受けるのと当然かもしれません。他にも黒澤映画の「用心棒」らしい要素も随所に感じられます。

また監督のジョン・ファブローは「子連れ狼」を参考にしたとある記事の中でも言及をしていました。

この記事を読んだ後にシリーズ1作目「子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる」を見返したのですが、オープニングクレジットの太鼓や笛のデデーンという曲と「マンダロリアン」のテーマ曲の1つ「Back for Beskar」があまりにも似ていてオマージュを超えてパクリにも思えてくる。ただスター・ウォーズらしいオーケストラを使った壮大な音楽に仕上げているので全くのパクリではないと思いますが。因みに「子連れ狼」シリーズは三隅研次が監督をしていて若山富三郎が主演、勝プロダクション製作の映画なのだけど 大映の映画らしい布陣(経営が立ち行かなくなった大映の体制を勝プロが引き継いだ様な流れがあったらしいです)。

「マンダロリアン」の中でマンダロアの人々が何度も合言葉の様に言うのが「我らの道(This is the way)」というセリフ。彼らの掟や信念を意味した言葉で簡単に言うと武士道に近い。武士にとっての丁髷(ちょんまげ)には武士の身分や覚悟を表すといった意味があるそうで、マンダロアの人々も教義に則って人前でマスクを外せないルールがあり、マスクを外したものはマンダロリアンとして生きる資格を失います。また武士が丁髷を落とす事も武士をやめるという意思表示に当たるそうで こういった武士道の部分も「マンダロリアン」に影響を与えているのかなと感じました。未鑑賞の方にとってはネタバレなってしまうのですが、S2の『信奉者』では帝国軍基地に潜入する回でマスクをガッツリ外すシーンがありビックリしたのですが、背教者となったディン・ジャリンがマンダロアが指定した泉で沐浴をしてマンダロリアンに戻れたのはご都合主義過ぎるのだけど、劇場版の「マンダロリアン・アンド・グローグー」でも劇中でハット族の双子に捕まり マスクを剥ぎ取られ 教義を破ってしまったディン・ジャリンが"見たやつは消せばいい"とご都合解釈しているのも笑ってしまった。

やっつけ感想になりますが、もし気になったら見てみて下さい。ドラマシリーズを見てなくても何となくSWシリーズを知っていれば楽しめると思います!

いいなと思ったら応援しよう!