こういう話をどこに書けばいいのかわからなかった私がnoteを始めた理由
こういう話をどこに書けばいいのかわかりませんでした。そして、どこかで共有したいとも思っていませんでした。
誰かに話すほどでもないのに自分の中には確かに残っている感情があって、それをどう扱えばいいのかうまく言葉にできなかったのです。

結婚して生活があって、日常はちゃんと回っています。大きな不満があるわけでもないし、誰かに心配されるような状況でもありません。

それでも、自分の中の一部だけが置いていかれているような感覚がありました。

その感覚にはっきりと名前をつけることはできないまま、 ただなんとなく、見ないふりをして過ごしていた気がします。
そんな感覚をきっかけに、私は女性用風俗を利用するようになりました。

…といっても、最初から誰かに話すつもりがあったわけではありませんでした。
ただ6年間、携帯メモにしたためてきた利用記録とそのときの感情を、そろそろある程度ちゃんとした形で残しておこうと思ったのが始まりです。

もともとSNSで何かを継続的に発信したことはありません。見る側でいることのほうが長かったし、自分のことをわざわざ言葉にして外に出す、という発想もあまりありませんでした。
それでも「書く」という行為そのものには、ずっと興味がありました。2、3行だけ今日の出来事を書く、という作業は10年以上続けています。
いわゆる5年日記や10年日記のようなもので、同じページに年ごとの記録が並ぶ形式です。

去年の今日、何をしていたのか。そのとき何を考えていたのか。
読み返すと驚くほど些細なことばかりなのに、「ああ、この頃こういうことで悩んでいたな」とか、「今はもう気にしていないな」とか、時間の経過と一緒に、自分の変化も見えてきます。
そのときは大したことじゃないと思って書いた一言が、あとから振り返ると妙にリアルで自分でも少し面白く感じることがあります。
たぶん私は、そうやって自分の思考や感情をあとから見返すことが好きなんだと思います。
頭の中で考えてしまうこと、思いついたことを書くことで整理されることがあるような気がするのです。
ひとつの出来事に対して、
「なんでこう感じたんだろう」とか、
「別の見方もできるんじゃないか」とか、
答えを出すというより考え続けてしまうのです。

だからこそ誰にも見せるつもりのない備忘録として書き始めたこの場所は、思っていたよりも自分に合っていたのかもしれません。
そして少しずつ毎日記事を書いては公開という形にしていきました。

目的は自分のための備忘録がメインでしたが、特定分野なだけに、もしかしたら情報として誰かの役に立つこともあるかもしれないと思いました。
実際に公開してみると思っていたよりも多くの人が読んでくれていて、反応をもらったりすることがあってそれは少し意外で、でもとてもありがたいことでした。
同時に少しだけ怖さもありました。
自分の中のあまり表に出してこなかった部分を言葉にすること。 それを誰かが読むかもしれないということ。
どこまで書いていいのか、どこからが書きすぎなのか、その境界線は今でも実はよくわかっていません。
それでも、
「ここなら書いてもいいかもしれない」と思える場所ができたことは、私にとって大きな変化でした。

ありがたいことに、私の記事を楽しんでくださる方とnote上で交流する機会も少しずつ増えていきました。
最初はあくまで自分のための備忘録で読み手がいなくてもかまわないと思っていたはずなのに、いざ誰かに読まれて反応をもらえるとやっぱり素直に嬉しいものだなと感じています。
自分の書いたものを楽しんでもらえたり、もしかしたらどこかで誰かの役に立っているかもしれないと思えたり。
そうやって生まれたやりとりの中で「こんなふうに受け取ってもらえるんだ」と気づかされることもあって、自分ひとりでは持てなかった視点に触れることができました。
書くことは一方通行のようでいて、実はそうではないのかもしれません。
誰かの記事を読んで感じたことがまた次の言葉につながっていく。アウトプットだけではなくインプットも自然と増えていって、その循環そのものがとても楽しいと感じています。
こうして少しずつ変化していく自分の感覚も、どこか新鮮で面白いと思えるようになりました。

ご縁の中で広がっていく世界を感じながら、あのとき思い切って書き始めてよかったなと今は思っています。
そしてたぶんこの先もまだ、少しずつ広がっていくんだろうなと感じています。
そんな中でひとつ転機のような出来事がありました。
縁があっていっぽびとさんにイラストを依頼できる機会を知りました。(この機会をくださったヒトタラヲさんにも感謝しています)
いっぽびとさんの描くのはやわらかくて透明感のある、風がとおるようなイラストです。
見たとき良いなと思ったし、自分のアイコンとして使えたら素敵だなと素直に感じました。
ただ同時に少し迷いもありました。
私がここで書いているのは女性用風俗というテーマです。どちらかといえば現実的で、ときにはかなり踏み込んだ内容になることもあります。
いっぽびとさんのイラストの世界観とは距離があるようにも思えました。
この場所にあのやわらかな空気を持ち込んでいいのか。合わないんじゃないか。それどころか違和感になってしまうんじゃないか。
そんなことを考えて少しだけ立ち止まりました。
それでもやっぱりあの雰囲気が好きで、どうしても描いてもらいたいと思いました。

だったら合わせるのはイラストじゃなくて自分のほうかもしれない、と思ったんです。
普段書いているような体験や考察の話ではなくて、もう少し手前のところ。
どうしてここにいるのかとか、何を考えているのかとか、 「すみれ」としての自分自身のこと。
そういう部分を一度ちゃんと言葉にしてみようと思いました。
この名前についても深く考えたようでいて、実はちゃんと説明できるほど整理はされていません。
ただ、親しみやすく、どこかやわらかくて、つつましく強い。
そんなイメージに、なんとなくしっくりきたのが「すみれ」でした。
この名前で書いていると、現実の自分とは少し距離があるようでいて、でも完全に別人でもない、ちょうどいい場所にいられる気がします。
だからこそ、こういう話も書けているのかもしれません。
本当はもう少し踏み込んだことも、ここにはたくさん書いています。
具体的な体験や、そのときに感じたこと、うまく言葉にできなかった感情の輪郭のようなもの。
ただ、それをすべてこの一つの記事に詰め込むことはしません。
ここはあくまで入口として、「こういうことを書いている人なんだな」と少しでも伝わればいいなと思っています。

日常の中で、わざわざ言葉にするほどでもないけど
確かに存在している感情。
誰にも言えなかったわけじゃないけどあえて言わずにきたこと。
そういうものを少しずつ言葉にしていく場所にしています。
もし、もう少し踏み込んだ話に興味があれば他の記事も読んでみてもらえたら嬉しいです。
きっと、ここに書いているよりももう少し具体的でもう少し正直な自分がいます。それを、少しずつここに置いていけたらと思っています。

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ここまで読んでくださりありがとうございました。
special thanks🥰
いっぽびとさん
扱うテーマ的にお断りされるかもしれないなと内心不安でしたが、わたしの挿絵依頼を快諾してくださりありがとうございました。世界観も丁寧に寄せてくださり感動しています🥺✨
ヒトタラヲさん
あなたのおかげでどんどん世界が広がっています🫶たまにはこちら界隈の話も一緒にいたしましょう🥰
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