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どうしてもこの1枚の作品の印象が強いのです。『座る女道化師シャ=ユ=カオ嬢「彼女たち」』、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック作。三菱一号館美術館の『“カフェ”に集う芸術家―印象派からゴッホ、ロートレック、ピカソまで』展より。

このポーズのせいでしょうか。この作品からどうしても目が離れませんでした。
楽屋裏の一コマです。

プロの芸人のひと休み、その感じがじ~んわり伝わってくる感じです。

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
座る女道化師シャ=ユ=カオ嬢
『彼女たち』
この女性を見た瞬間、2月にオルセー美術館で見たある作品が頭に浮かびました。

ここからは今年の2月にオルセー美術館を訪問した時に撮ったロートレックの作品6点です。

どうして過去に撮った写真を持ち出すかというと、私の頭の中には、まるでGoogleフォトのような作品の記憶があります。印象に残る作品に出会うと、「似た作品があったな」と記憶をたどり、以前撮った写真を探して見返します。すると、その時には気付かなかった共通点や新しいつながりが見えてくることがあります。点と点が自然とつながっていく瞬間がたまらなくいい感じなのです。それがよくて止められません。

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
ムーラン・ルージュで踊る。パリのフォワール・デュ・トロンヌにある
ラ・グーリュのブースのセットデザイン。

1895年 キャンバス・油彩
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
ムーアの踊りフォワール・デュ・トロンヌのラ・グーリュのブースの装飾
1895年 キャンバス・油彩
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
ジェーン・アヴリルのダンス
1892年 厚紙・薄めた油絵具
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
横顔の女性、別名マダム・ルーシー
1896年 ボール紙・油彩
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
金髪の主婦、別名ベッドの前にいる女性
1894年 ボール紙・油彩
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
黒いボアを持つ女性
1892年 ボール紙・油彩

ロートレックの油彩のものでもやはり彼特有のポスター風というか軽いタッチで描かれているものが多いように私は感じています。
印象派のようにキャンバスの思いの丈を塗り込めるような画質ではなく、スナップ写真のように一瞬をパーッと撮った感じで、 油彩とは思えないほど軽やかです。

今回あらためて見返してみると、ロートレックは華やかな舞台よりも、その合間に見せる人物の自然な表情や姿勢を描くのが本当に上手い画家なのだと感じました。
だからこそ、「座る女道化師シャ=ユ=カオ嬢」に強く惹かれたのかもしれません。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

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しゅうぼう パリに向け日々精進してまいります。