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19日にSOMPO美術館へ。ウジェーヌ・ブーダン展、前回の訪問ではそれほど気にしていなかったキャプションの言葉をもう一度考えてみました。

「素描しなさい。素描を。絵画で重要なのはそれだけだ。」
ブーダンの弟子ブラカヴァル宛の手紙。1890年

私は素描について、言葉としては理解しているつもりです。しかし実際には、イロハのイの字ほども理解できていないのではないかと思います。
そんなに生易しいものではないような気がします。

彼のこの言葉を読んで、なおさら素描というものは簡単なものではないのだと感じました。

ましてや、下世話な話になりますが、これで食べていかないといけないわけですから。

弟子にとっては大事な大事なアドバイスだったのかもしれません。

この手紙は136年前のものですが、素描を重視する考え方そのものは、ルネサンス後期(1563年)にはすでに確立されていたそうです。

おそらくこの言葉は未だにこの通りのことなのでしょう。
だから、素描は基礎工事の基礎なんでしょう。

そういえば、素描とは同じとは言えませんが、この今書いているに記事にしてもメモを取ったり、配置を考えたりと色んな構想をメモります。

だからその基礎がないと何事も始まらないということなのかもしれません。

昨年7月~9月まで、国立西洋美術館で「スウェーデン国立美術館 ”素描”コレクッション展」がありました。この展覧会では、いままでそれほど素描自体、私もそれほど注目はしていなかったので、どのような作品が展示されているのだろうと思い行ってみました。

画家の素描について調べてみると:

画家にとって素描(デッサン)は、単なる基礎練習を超え、脳内にあるアイデアを視覚化し、対象の本質を見抜くための最もダイレクトで不可欠なツールですと書いてあります。その結果、観察力の鍛錬、思考とアイデアの言語化、手と目の連動、創造性の源泉のような事柄に、発見や探求に繋がっていくと書いてあります。

今回SOMPO美術館でブーダンの素描を中心に展示した展示室がありました。そこは作品の保護の為に他の展示室よりまた一段と照明が暗くなっています。やはり年の事は言いたくはありませんが、どうしても目が言うことを聞いてくれません。
細かな部分まで見ようという気持ちが少し萎えてしまいます。

作品保護のため照明を暗くする必要があるのは理解できます。ただ、素描がそれほど重要なものであるなら、拡大レンズのような補助器具(一カ所にでも)があると、よりじっくり鑑賞できたのではないかと思いました。

この素描の展示室は撮影禁止のため、私の気にった作品に近いものをPinterestからセレクトしてみました。素描に少しの色を差したものが素敵でした。

『浜辺の女』
ウジェーヌ・ブーダン作 油彩画
Pinterestのheberchristine様より

素描展示室で作品を眺めながら、もう一つ印象に残ったのが、この展覧会そのものの成り立ちでした。

この素描作品を含め、展示作品の集め方には素晴らしいものを感じます。
今年の4月に私が書いた記事に次のようなこと書いています。

途中からです。

『2026年4月13日 12:45
……………。
今回気になったこと。
絵画の集め方に凄い興味というか、関心を持ちました。

解説文によると、今回の展示で12カ所から取り寄せられてることが書いてありました。
アンドレ・マルロー美術館、ランス美術館、個人蔵・ノルマンディー、ウジェーヌ・ブーダン美術館、ブーローニュ=シュル=メール美術館、リベレツ州美術館(チェコ)、ル・トゥケ=パリ=ブラージュ美術館、ソワソン市立美術館、ディエップ美術館、サン=ロー美術館、ルーアン美術館、ヴィラ・モンテベロ美術館という、私が知らないだけだと思うのですが、彼が絵画制作に纏わる地域にある美術館から、集めてきているのことが凄く印象に残ります。

パリの大きな美術館ではなく、多くがフランスの地方都市にある美術館から来ている点も興味深いです。
それぞれにこだわりのある作品が選ばれているのだと思います。』


と書いていたように、かなりの労力が必要だった思います。

しかしこの実績はこれからSOMPO美術館が展示会用に色んなところから貸していただくうえで物凄い信頼も得たと思います。貸出してくれた先でも、東京のSOMPO美術館に貸出したという実績も付くわけです。

これからも予期しないような作品にめぐり会えたらいいなと思っているところです。

ちょっとだけ残念だったのが先ほど言った素描の所だけでした。

#創作大賞2026
最後までご覧いただき、ありがとうございます。


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しゅうぼう パリに向け日々精進してまいります。