大切に生きる
50を過ぎて、
「大切に生きる」ということを、あらためて考えるようになった。
それまでは、どこかで
「こうあるべき」「こう見られるべき」と
無意識に背負っていたものがあった気がする。
けれど今は、
それらを少しずつ手放している。
父がいなくなり、
時間というものの重さと、儚さを知った。
人はいつか必ず終わる。
だからこそ、
残された時間をどう使うかは、
もっと自由であっていいのだと思う。
見栄や義務感ではなく、
自分が心地よいと感じる方へ。
無理に強くあろうとせず、
弱さも含めて自分を受け入れる。
それが、今の自分にとっての
「自然な生き方」なのかもしれない。
身体のことも同じだ。
食べること、眠ること、動くこと。
当たり前のようでいて、
どれも疎かにはできない。
走ることで整い、
走ることで気づく。
無理をしないことも、
続けるためのひとつの強さだと知った。
日常もまた、変わってきた。
本当に好きなものだけを残し、
本当に会いたい人と過ごす。
「いつかやろう」ではなく、
「今やろう」と思えるようになった。
時間は、命そのものだから。
50代は、終わりではなく、
もう一度、自分の人生を選び直せるタイミングだと思う。
これまでの経験も、失敗も、
すべて抱えたまま、もう一度走り出す。
この春、
どこか新しいことに挑戦したくなっている。
理由はうまく言えないが、
背中を押されているような感覚がある。
だから今日も走る。
自分のために。
そして、どこかで見ていてくれる人のためにも。
つれづれなるままに。
