ちょうどいい寂しさ

私たち夫婦には、二人の子どもがいる。
二人とも男の子で、成人して独立して、
パートナーと共に、県外で暮らしている。

GWに、子どもたちが会いに来てくれた。
交通費も馬鹿にならないから、
無理して来なくていいと、
いつも言っているのに。

最初に、長男夫婦が29日に来ると言った。
仕事だったけれど、ヨガに通うために
休みにしていてよかった。

ヨガの後、夫と一緒に、
ランチに出かけた。

去年もGWに会ったし、
その後にも、ドラクエウォークのお土産旅で
長男夫婦と夕飯を共にしていた。

久しぶりという言葉だったけど、
全然久しぶりではなかった。

こないだ会ったよね。
それくらいの距離感。

二人が、仲良くやっているのを見て、
本当に安心した。

頼りないお兄ちゃんだったのに、
親に心配をかけないという意気込みを感じて、
頼もしいと思った。

お嫁ちゃんが我が家に来るというのは
ストレスになるかもしれないと思って、
外で会うという選択をした。

ある程度、距離を持つことで
私は子どもたちの幸せの邪魔をしない。
そう、決めていた。

夫のお母さんが、
私が嫁いですぐ、
子どもとしての夫の手をすぐに
離して、私に渡してくれていた。

その決断がとても素敵で
ありがたかったので、
私も、いつか、子どもにパートナーが出来たら
そうしようと思っていた。

次男から、帰るよと連絡が入ったのも、
直前のことだった。

二泊三日の中日、
本当はメインで過ごせる日なのに、
私は、フェスの予定を入れていた。

お母さん業の方を大切にしている方なら、
フェスをやめて
子どもと一緒にいる選択をする人もいると思うけど、
私は、そうはしなかった。

運よく次男は、一日目に、
早く到着したので、
一緒に、祖母、祖父母に会いに行った。

翌日、フェスで不在なのはわかっていたけれど、
大した食事の準備もしなかった。

無理はしない。
私はいつの間にかそういう生活を選ぶようになっていた。

帰る日の朝、
朝ごはんを食べさせて、
私は予定を変えずに、予約してあった接骨院に向かった。

私が帰宅する前に次男が帰るのはわかっていて、
行ってきますをお別れの言葉にした。

接骨院から戻って来た私は、
次男の車があった場所を眺めて、
あぁ、もう帰ったんだなと
理解した。

布団もきちんと片づけられていて、
次男がいた形跡がきれいに消えていた。

洗濯機の中に、
今朝まで着ていた
パジャマが一組入れられていた。

それ以外は
何もなかった。

寂しい気持ちはあったけど、
あっという間に日常に戻った。

夏にまた来るという
言葉をくれたことも
安心材料だった。

ずっとね……
子どもが来るのはうれしかった。

だけど、
毎回見送るたびに、
喪失感が大きくて
涙が止まらなかった。

それでも今は、
やりたいことがあり、
それを真ん中にしている。

寂しさはほんの少し、和らいでいた。

そうできている今が、心地よくて、
ちょうどいいと思った。




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