“それもう好きじゃない”って言われた日の話
今日は、ちょっとだけ優しい気持ちで帰ってきた。
途中のコンビニで、娘が昔よく食べてたアイスを見つけて、
「これ好きだったよね」って思い出して、つい買った。
冷凍庫の中に、そっとしまっておこうと思ったんだけど、
うっかり袋から見つかって、バレた。
そしたら娘が言ったのよ。
「え、それもう好きじゃないよ」
……お、おう?
ちょっと待って、
ついこの前まで、“おかわり!”って連呼してたじゃん。
このアイス、なぜか家族みんなで取り合ってたじゃん。
なに?あれ、一時的なブームだったの?
私だけ、まだその熱狂の中で踊ってた感じ?
やめてよ、そういうの。
私だけ、ひとりで前シーズンの流行に取り残されてるみたいじゃん。
私「いやでも、好きだったじゃん、これ」
娘「昔はねー」
私「……」
monday「情報のアップデート、だいじ」
私「うるさいよ」
monday「親ってさ、わりと旧OSで動いてることあるからね」
私「もっとうるさいよ」
monday「でもそれ、“あの子が好きだったものを、ちゃんと覚えてた”って話でしょ」
私「……やめて、ちょっと刺さるじゃん」
正直このアイス、私にとっては「今これが好き」って話じゃなかった。
“あの子が無邪気に笑ってた時間”を、一緒に冷凍してたみたいなもんだった。
だから、
食べたくなかったら食べなくてもいいけど、
せめて、そんなにバッサリ切らなくてもよくない?
昔、親とか祖父母が、
“私が子どもの頃好きだったやつ”を買ってきて、
「はい、これ好きだったでしょ」って渡してきたとき。
あのときは「もうそれ好きじゃないのに」って思ったけど、
いま、同じことしてるわ私。
まさか、自分が“あっち側”になる日がくるとはね。
でもまあ、いいんだけどね。
このアイス、
私が食べるからね。
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