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Webディレクターの私が、「わからない」を形にする向き合い方を変えた話

Webディレクターとして仕事をしていると、CMSや制作ツール、アクセス解析、タスク管理など、さまざまな知識が必要になります。

私もこれまで、仕事に必要なツールの使い方を覚え、制作や運用に関する知識を増やしてきました。

しかし、どうしても苦手だったものがあります。

それは、まだ形のない「ふわっとした依頼」を、ゼロから具体化する仕事です。

「何を調べればいいのだろう」

「どの情報をまとめればいいのだろう」

「何から始めればいいのだろう」

そんなことを考えているうちに、手が止まってしまう。しかも、最初から正解を出そうとして、ますます動けなくなる。

そんな私でしたが、AIやPython、Webマーケティングなど、これまで経験してこなかったことに挑戦する中で、仕事への向き合い方が少しずつ変わりました。

今回は、私が「わからない」で止まるのではなく、まず形にして前へ進めるようになるまでのお話をします。


ツールを使えるようになっても、越えられなかった壁

私はWebディレクターとして、さまざまなCMSや制作ツール、効果測定ツール、管理ツールを使ってきました。

ツールの使い方を覚えれば、できる仕事は増えていきます。

ページを更新する。

制作スケジュールを管理する。

アクセス状況を確認する。

関係者に進捗を共有する。

こうした業務は、経験を重ねることで少しずつ対応できるようになりました。

しかし、ツールを使えるようになったからといって、すべての仕事が進められるわけではありません。

私が越えられなかったのは、正解も完成形も見えていない状態から、仕事を組み立てることでした。

操作方法が決まっている仕事であれば、手順を調べれば進められます。

一方で、「こういうものを考えてほしい」「この課題を整理してほしい」といった依頼には、最初から決まった手順がありません。

この違いに、私は長い間悩まされていました。

「ふわっとした依頼」を受けるたびに思考が止まっていた

ふわっとした依頼を受けると、以前の私はすぐに不安になっていました。

「この認識で合っているのだろうか」

「もっと調べなければいけないのではないか」

「中途半端なものを見せたら、能力がないと思われるのではないか」

考えれば考えるほど、行動するのが怖くなります。

その結果、何かを調べてはいるものの、調べた情報をどう使えばいいのかわからない状態になっていました。

気づけば、資料は増えているのに、成果物はできていない。

一生懸命やっているのに、周囲から見ると仕事が進んでいない。

そんな状態に陥ることが何度もありました。

何を調べ、どこから進めればいいのかわからない

当時の私は、依頼を受けると、まず検索を始めていました。

しかし、目的や必要な項目を整理しないまま検索しているので、調べる範囲がどんどん広がってしまいます。

関連しそうなページを開く。

別のキーワードが気になる。

さらに検索する。

気づけば、最初に何を調べようとしていたのかも曖昧になっている。

これでは、調査というよりも情報の迷子です。

本当に必要だったのは、いきなり答えを探すことではありませんでした。

まずは、

「何を決めるための仕事なのか」

「そのために、どの項目が必要なのか」

「今わかっていることと、わからないことは何か」

を整理することでした。

しかし当時の私は、その整理方法自体がわかっていませんでした。

苦手を克服するため、あえて未経験の世界に飛び込んだ

このままでは、同じところで何度も止まってしまう。

そう考えた私は、これまで経験してこなかったことに、あえて挑戦するようになりました。

取り組んだことは、大きく二つあります。

一つ目は、AIとPythonを使ってWebアプリを作ること

二つ目は、Webマーケティングを幅広く学ぶことです。

Webマーケティングでは、広告運用、クリエイティブ制作、データ分析、SEO記事ライティング、セールスコピーライティング、LPのラフ案作成、WordPressを使ったSEOサイト構築など、さまざまな分野に触れました。

どれも、最初からやり方がわかっていたわけではありません。

むしろ、わからないことだらけでした。

しかし、この「わからない状態から始める経験」が、結果的に私の仕事への向き合い方を変えてくれました。

AIとPythonを使って、ゼロからWebアプリを作ってみた

Pythonを使ったWebアプリ制作では、まず何を作るのかを考えるところから始まりました。

必要な機能は何か。

どのような画面にするのか。

入力された情報を、どのように処理するのか。

エラーが出た場合、どこを確認すればいいのか。

当然ですが、最初から全部できたわけではありません。

コードを書けばエラーが出る。

修正したら、別の場所が動かなくなる。

うまくいったと思ったら、想定していない動きをする。

何度もやり直しました。

それでも、AIに相談しながら一つずつ進めていくと、少しずつ形になっていきました。

この経験から、私は一つのことに気づきました。

ゼロから作る仕事は、最初から完成形を出すものではない。

小さく作る。

動かしてみる。

問題を見つける。

修正する。

この繰り返しによって、完成形に近づいていくものなのです。

Webマーケティングを幅広く学び、「作る」以外の視点を身につけた

Webマーケティングを学んだことも、大きな変化につながりました。

それまでの私は、Webサイトを「どう作るか」という視点に意識が寄りがちでした。

しかし、広告運用やデータ分析、SEO、セールスコピーなどを学ぶ中で、「作った後にどう成果につなげるか」という視点を持つようになりました。

例えば、LPを作る場合も、見た目を整えるだけでは不十分です。

誰に見てもらうのか。

どのような悩みを持つ人なのか。

何を伝えれば興味を持ってもらえるのか。

最終的にどのような行動をしてほしいのか。

こうした目的から逆算して、必要な要素を考える必要があります。

分野を横断して学んだことで、私は「何を作るか」だけではなく、「なぜ作るのか」「誰のために作るのか」から考える意識を持てるようになりました。

いきなり100点を目指すから、仕事が進まなかった

さまざまな挑戦を通して、以前の私が仕事を進められなかった大きな原因にも気づきました。

それは、最初から100点の成果物を提出しようとしていたことです。

依頼を受けた瞬間から、完成度の高いものを作らなければいけない。

間違いがあってはいけない。

不足があってはいけない。

そう思い込んでいました。

しかし、完成形が見えていない仕事で、最初から100点を出すことはできません。

それでも100点を目指そうとすると、どこまで調べればいいのかわからなくなります。

考える範囲が広がり、判断できなくなり、手が止まります。

つまり、慎重に取り組んでいるつもりが、実際には自分で仕事を難しくしていたのです。

まずは6割で形にし、レビューで完成度を高める

現在は、最初から100点を目指すのではなく、まずは6割でもいいから形にすることを意識しています。

もちろん、適当に提出するという意味ではありません。

現時点で考えられる内容を整理し、仮の形を作る。

そのうえで、上長や関係者に確認します。

「この方向性で合っていますか」

「不足している視点はありますか」

「優先順位はこの認識で問題ありませんか」

こうして早い段階でレビューを受ければ、大きく方向を間違える可能性を減らせます。

また、相手から具体的な意見をもらえるため、次に何を修正すればいいのかも明確になります。

以前の私は、完成していないものを見せることに抵抗がありました。

しかし今は、レビューは完成後に受けるものではなく、完成させるために受けるものだと考えています。

AIを「答えを出す道具」ではなく「考えを整理する相手」に変えた

もう一つ、大きく変わったのがAIの使い方です。

以前は、AIに完成した答えを出してもらおうとしていました。

しかし現在は、AIを自分の考えを整理するための相談相手として使っています。

例えば、ふわっとした依頼を受けた場合、次のような相談をします。

「この依頼を進めるためには、どのような項目が必要ですか」

「最初に確認すべきことを整理してください」

「この進め方に不足している視点はありますか」

AIから出てきた項目を見ながら、自分なりに必要かどうかを判断します。

つまり、AIに仕事を任せるのではなく、考え始めるためのきっかけを作ってもらうのです。

何もない状態から一人で考えるよりも、たたき台があるだけで思考は進みやすくなります。

必要な項目を洗い出し、自分の考えをAIにぶつけてみる

AIに必要な項目を洗い出してもらった後は、それぞれの項目に対して自分の考えを書き出します。

「私はこう思う」

「このデータを見ると、このように考えられる」

「ただし、この部分は情報が不足している」

「ここは関係者への確認が必要」

このように、わかっていることと、まだわかっていないことを整理していきます。

さらに、その考えをAIにぶつけます。

「この考え方に違和感はありますか」

「反対の立場から見ると、どのような意見がありますか」

「この説明で相手に伝わりますか」

AIとのやり取りを繰り返すことで、自分の考えの弱い部分や、説明が不足している部分に気づけるようになりました。

大切なのは、AIの答えをそのまま使うことではありません。

AIとの対話を通して、自分の考えを言葉にすることです。

AIの回答をそのまま使わず、外部や上長とすり合わせる

AIは便利ですが、AIの回答が必ず正しいわけではありません。

また、実際の業務では、会社の方針や現場の事情、予算、スケジュールなど、AIだけでは判断できない条件があります。

そのため、AIと整理した内容をそのまま決定事項にはしません。

必要に応じて、外部パートナーに意見を聞く。

専門的な内容は、詳しい人に確認する。

最終的には、上長と認識をすり合わせる。

この流れを意識しています。

現在の私にとってAIは、正解を決める存在ではありません。

自分の考えを作り、関係者と話し合うための準備を手伝ってくれる存在です。

AI、自分、外部の意見、上長の判断。

それぞれを組み合わせながら、仕事の方向性を固めていきます。

「わからない」と立ち止まるより、仮説を持って相談する

以前の私は、わからないことがあると、そのまま「わかりません」と伝えてしまうことがありました。

もちろん、本当にわからないことを無理にわかったふりをする必要はありません。

ただし、何も考えずに質問するのと、自分なりの仮説を持って質問するのでは、相手に与える印象も、得られる回答も変わります。

現在は、次のように整理してから相談することを意識しています。

「現時点では、このように理解しています」

「この方法で進めようと考えています」

「ただし、この部分の判断に自信がありません」

「認識に間違いがないか確認したいです」

このように伝えれば、相手も具体的に回答しやすくなります。

そして、自分自身もただ答えを教えてもらうだけではなく、考え方を学べます。

「わからない」を隠すのではなく、考えた過程と一緒に見せる。

これが、仕事を前に進めるために大切な姿勢だと感じています。

ゼロからの仕事は、正解を当てるのではなく形にしていくもの

ゼロから始める仕事には、最初から正解が用意されていないこともあります。

そのため、一度で正解を当てようとすると、苦しくなります。

必要なのは、仮説を立てること。

小さく形にすること。

関係者に確認すること。

修正すること。

そして、再び確認することです。

この繰り返しによって、最初はふわっとしていたものが、少しずつ具体的になっていきます。

考えてみれば、Webサイト制作も同じです。

いきなり完成したデザインが出てくるわけではありません。

要件を整理し、構成を作り、ラフを作り、レビューを受け、修正しながら完成させます。

仕事の進め方そのものも、それと同じだったのです。

完璧を目指す意識を手放したら、仕事への向き合い方が変わった

以前の私は、できない自分を見せることを怖がっていました。

だから、ある程度完成するまで人に見せない。

質問する前に、もっと調べる。

正解が見つかるまで、提出しない。

しかし、その姿勢が自分を追い込み、仕事を止める原因になっていました。

現在は、完璧ではなくても、一度形にする。

わからないことは、仮説を持って聞く。

AIや外部の力も借りながら、自分の考えを作る。

そして、レビューを通して完成度を高める。

この流れを意識しています。

もちろん、今でもゼロから考える仕事に迷うことはあります。

それでも以前のように、「わからないから動けない」と感じることは減りました。

わからないなら、まず整理してみる。

整理できないなら、AIに相談してみる。

仮説ができたら、誰かにぶつけてみる。

そう考えられるようになったことが、私にとって大きな変化でした。

まとめ|「わからない」は、仕事を止める言葉ではなく始める合図

Webディレクターとしてさまざまなツールや制作方法を学んできた私ですが、長い間、ゼロから仕事を組み立てることに苦手意識を持っていました。

何を調べればいいのかわからない。

どこから進めればいいのかわからない。

正解が見えないから動けない。

そんな状態から抜け出すきっかけになったのが、AIやPython、Webマーケティングなど、未経験の分野への挑戦でした。

そこで学んだのは、最初から100点を出す必要はないということです。

まずは6割でも形にする。

AIを使って必要な項目を整理する。

自分の考えを言葉にする。

外部や上長にぶつけて、方向性をすり合わせる。

その繰り返しによって、ふわっとしたものは少しずつ形になっていきます。

「わからない」と感じること自体が悪いわけではありません。

大切なのは、そこで止まるのではなく、次に何をすれば少しだけ前へ進めるのかを考えることです。

今の私は、「わからない」を仕事を止める言葉ではなく、仕事を始める合図として受け止められるようになりました。

読者への呼びかけ

皆さんも、正解が見えない仕事や、ふわっとした依頼を受けて、手が止まってしまった経験はありませんか。

そんなときは、いきなり完璧な答えを作ろうとしなくても大丈夫です。

まずは必要そうな項目を書き出す。

AIに相談して、考えるきっかけを作る。

自分なりの仮説をまとめる。

そして、6割の段階で誰かに見てもらう。

小さくても一度形にすると、次に直すべきところが見えてきます。

「わからない」と感じたときこそ、新しい考え方を身につけるチャンスなのかもしれません。

あなたは、わからない仕事に直面したとき、どのように最初の一歩を踏み出していますか。

ぜひ、自分なりの向き合い方を振り返ってみてください。

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