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この問題解決のために寝ずに考えたか?

 この言葉は、私の妻の父(義父)から聞いた言葉でした。
 今から、20年以上前でしょうか。私達夫婦は、ある問題を抱えていました。一言で言ってしまえば、嫁姑問題。私達は二世帯住宅で私の両親と暮らしていましたが、私達に子どもが産まれるまでは、妻も仕事に出ていたので、家事の分担など特に問題がありませんでしたが、育児が始まると、私の母親からの干渉が酷くなり、私もその狭間で、精神的にダメージを受けていました。妻のストレスも限界に達していたでしょう。そんな折、私達夫婦は、義父に相談に行きました。
 義父は、義務教育もそこそこに昔で言う丁稚奉公(でっちぼうこう)に近い形で商売を学び、独立して、ある程度の財を成した人でした。
昔ながらの商人であったのでしょう。相談に行った時も、感情的にもならず、静かに、この言葉を私達にかけたのでした。義父は、問題が起こるたびにいつも自問自答したそうです。雑巾の水を絞り出すように、考えて、考えて、考えて、考え抜いて結論を出したか、実行できたかと。その当時の私は、起こる問題に対し仕事でも、プライベートでも、真剣に真摯に取り組んだという自負は全くありませんでした。そして、気づきました。あらゆる思考、方法、人脈を使って考えが枯れるまで物事に取り組むことが足りなかったのだと。
 その後、妻と心の底から、それこそ、寝ずに問題解決を探り、結果的に私の両親も納得する方策を講じて、両親のすぐ近くに別居するという行動にでました。かなり、その結論に至るまで、困難がありましたが。そのおかげで、今も、円満とはいかないにしても、私の両親とは、良好な関係が続いています。
 もう義父は他界しましたが、今でも、問題が起こるたび、この出来事を思い出します。私の会社の若い部下達は、問題が解決できなければ、二言目には、「無理、無理、無理!」です。この義父の言葉を部下にかければ、パワハラになりかねませんので言いませんが。時代が変わっても、トコトン考え抜く姿勢が大切だと感じます。

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