『結局、夫婦ってなんだろう?』別居婚の私達が模索する距離感について
100通りの夫婦関係がある
結婚しても「そっとしておいて欲しい」「誰にも話したくない」という部分が人間にはあります。理想の夫婦関係とは何か?
100組夫婦があれば、100通りの夫婦関係があり「これが正解」はありませんが、子育てが終わった今、「私達の別居婚」を書いてみます。
田舎のネズミ、妻のもとに帰り「良い夫」をやる
ある金曜日、溜まっていた有給休暇を消化するため、久しぶりに妻のもとに帰る事にしました。都会(本宅)に帰る途中に寄り道、映画を観て、昼間からビールと餃子で「町中華で飲ろうぜ」して、夕方帰宅。
事前に、帰ると伝えましたが、妻は夜の10時頃まで仕事で帰れません。
食卓のテーブルには置き手紙。
「今晩は"たまねぎ鍋”にします。材料は、〇〇と〇〇です。作り方は、
『晩酌の流儀』シーズン4の10話、15分30秒からを観て作って下さい。
よろしく。」といった具合に指示書。
動画でドラマを観ながら、完璧に「たまねぎ鍋」を再現し、『なんて私はいい亭主なんだ!』と思いつつ、ビールを飲みながら、妻の帰宅を待つ。
妻の帰宅後、それぞれの仕事の近況、子供たちの話題、大型連休をどうするかなど、取り留めの無い話しをして、お酒も進み、夜中の3時位に。
3匹の猫たちが夜食をネダリに起きてきます。久しぶりに会う私への関心は相変わらず薄く、『あら、パパさん、帰ってきたの』程度の挨拶。
そして、また、寝に行く。
あなた達のエサ代はだれが稼いでいるのか少し考えて下さい。
私達夫婦は「田舎のネズミと都会のネズミ」?
田舎のネズミと都会のネズミの物語は、暮らしの価値観の違いを描いた寓話です。田舎のネズミは質素だが安全で落ち着いた生活を楽しんでいます。そこへ都会のネズミが訪れ、豪華な食事や華やかな都会暮らしを自慢し、田舎のネズミを都会へ誘います・・・・。
妻は、都会で暮らす方が交通や買い物の便利さ、仕事も都市部なので、その方がいいと考えています。一方、私は、多少不便ですが、自然豊かな、今住む、海辺の街が気に入っています。
単身赴任ではなく別居婚という関係
私が今の生活になって十数年になります。
妻の住む本宅から2時間位で、無理すれば通えますが、毎日の負担を考えると、会社の近くに住む方が良いと考えました。私は、自活は苦ではなく、不自由を感じません。むしろ、「ひとりの気楽さ」を楽しんでいます。
子供たちも、妻とは別々に生活していますし、妻は、フリーのピアニストなので、週末の大半は仕事になり、自宅のレッスンや自分自身の練習などから、一人暮らしが都合が良いと思っています。
私に「用事がなければ、帰ってこなくていいよ」と言うので、同居にこだわりはありません。(猫さえいれば、幸せと思ってる!?)
そんなことで、私は、最近、周囲の人に「私は、単身赴任ではなく、別居婚です。」と説明しています。
フランスの婚姻関係を考える
欧米の婚姻制度、特に、フランスの場合は、婚姻制度が複数存在します。
「ほど良い距離感が良い関係性を生む」という価値観があり、結婚、PACS(中間的な法的保護)、同棲・事実婚、と三段階に分かれていて、自分達のライフスタイルに合わせて、柔軟に選択できるようです。一方、日本の婚姻制度は、同居が基本、役割分担の固定化、行動の一体化など日本的な色合いが強い「家制度」の名残があります。
私達夫婦は、PACS位の距離感がお互いの関係性を尊重できるかもしれません。フランスの制度が日本に合っているかは、分かりませんが、時代と共に「家族のあり方」は変化していく事は認識するべきだと思います。
大切なのは、パートナーを理解し、共通の価値観やお互いに楽しめる事柄を通して、「永く寄り添える関係性」を作るべきだと思います。
ベタな言い方ですが、「運命的に出会った私達」に何か意味があると思いたいです。夫婦愛から人間愛に変化していくべきだと思います。
ある程度のルールを決めて、あとは「天と時」に身を委ねる
しかし、年齢を重ねれば、体調面などお互いに助け合う事も必要になるという現実もあります。また、親の介護に関しても、お互いに協力する事があれば、協力する体制と基本ルールを模索しています。
考えられるリスクの整理、緊急時の連絡方法、自分自身の健康状態の把握、困り事は誰に相談するかなど、平常時でも話し合える事はあります。
予想外の事が起これば、「天命に委ねる」くらいのユルイ思考でいいでしょう。また、「同居したいという」心境に変化するかもしれませんから。
妻としゃべりすぎて、寝床につくと、冬の季節、猫たちは、布団に潜り込んできます。足元に1匹、両腕に2匹、身動きが取れずに苦しい体勢です。猫と寝るのは暖かいのですが、何か都合のいい時だけ利用されている気がします。「田舎のネズミをいじめないで。」と思いつつ、就寝。
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