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現場第一AI 週報|WK26|小さな声は、不満だけではなかった


今週は、これまで作ってきた「小さな声ボックス」を、実際に使ってもらった結果について振り返ります。

作っている途中では、正直なところ、不満や困りごとが多く集まるのではないかと思っていました。

名前も「小さな声ボックス」です。

普段は言いにくいことや、現場で感じた違和感を置いてもらう場所として考えていたので、どうしても少し重たい内容を想像していました。

ところが、実際に使ってもらうと、少し意外な声が届きました。

派遣社員から社員への「ありがとう」

届いた声の中には、派遣社員から社員への感謝もありました。

作業中に助けてもらったこと。
困っていたときに声をかけてもらったこと。
普段はなかなか言えなかったけれど、ありがたいと思っていたこと。

現場で言葉にできずに残るのは、不満や困りごとだけではなかったのです。

忙しい時間に、あらためてお礼を言うのは少し難しい。

相手が社員で、自分が派遣社員だと、立場の違いを気にしてしまうこともあるかもしれません。

「わざわざ伝えるほどではないかな」

そう思っているうちに、言えなかった感謝も残っていきます。

私は、小さな声ボックスを問題や不満を集める場所として考えすぎていたのかもしれません。

実際には、

「助かりました」
「ありがとう」
「あのとき嬉しかったです」

そんな言葉を置く場所にもなる。

これは、作っているだけでは分からなかったことでした。

「入力するだけで、少し気が楽になった」

使ってもらった中で、

「入力するだけで、少し気が楽になった」

という反応もありました。

入力したからといって、すぐに問題が解決するわけではありません。

会社のルールが変わるわけでも、誰かがすぐに動いてくれるわけでもありません。

それでも、自分の中にあったものを一度言葉にして、外へ置いてみる。

それだけで、少し気持ちが整理されることもあるのだと思います。

私はこれまで、「集めた声をどう改善につなげるか」を考えてきました。

もちろん、それは大切です。

ただ、その前に、

言葉にすること自体にも、小さな意味があるのかもしれない。

今回、実際に使ってもらったことで、そう感じました。

画面についても、いくつか気づきがありました

実際に触ってもらうと、画面についての意見も出てきました。

案内文は分かりやすいか。
質問の数は多すぎないか。
どこを押せばいいか迷わないか。
送信した後に、きちんと届いたと分かるか。
困りごとだけでなく、感謝も自然に書ける画面になっているか。

作っている自分には分かっていることでも、初めて触る人には伝わらないことがあります。

これは、画面を眺めているだけでは気づきにくい部分でした。

実際に使う人の反応を見ながら、案内文や選択肢、入力の流れを少しずつ直していく。

アプリは、完成してから使ってもらうものではなく、使ってもらいながら育てていくものなのかもしれません。

不満と感謝を、同じ箱で受け取る意味

現場改善というと、どうしても問題点を探す方向へ進みやすいです。

何ができていないのか。
どこに無駄があるのか。
誰が困っているのか。

もちろん、それも必要です。

でも、問題だけを見続けると、現場の中にある良い行動が見えなくなることがあります。

誰かが自然に手を貸していた。
新人に声をかけていた。
忙しい人の代わりに少し動いていた。
派遣社員と社員の間に、小さな助け合いがあった。

そうしたことも、声として残せたらいい。

感謝が届けば、受け取った人も、

「自分のしたことは、ちゃんと伝わっていたんだ」

と思えるかもしれません。

それは評価制度のような大きな仕組みではありません。

でも、働く人同士の関係を少しやわらかくする可能性はあると思います。

やってみて分かったこと

今回、小さな声ボックスを実際に使ってもらって、三つのことを感じました。

一つ目は、声を出すだけで少し気持ちが整理される場合があること。

二つ目は、集まるのは不満や困りごとだけではないこと。

三つ目は、作る側が良いと思った画面でも、使う側から見ると直した方がよい場所があることです。

どれも、作っている途中には十分に分かっていませんでした。

やってみたからこそ、見えてきたことです。

まだ考えなければならないこと

一方で、課題も残っています。

声を受け取った後に、誰が確認するのか。

どの声に返事をするのか。

匿名の声をどこまで扱えるのか。

感謝の声を、相手へどう届けるのか。

困りごとの内容によっては、誰かが早く確認した方がよい場合もあります。

箱を作っただけでは、まだ途中です。

これからは、

声を受け取る → 内容を確認する → 必要な人へ届ける → 可能な範囲で返事をする

この流れも考えていきたいと思います。

すぐに立派な仕組みにはならないと思います。

それでも、実際に触ってもらい、もらった意見を一つずつ反映していく。

今の私には、その進め方が合っているように感じています。

実際の「小さな声ボックス」

こちらから入力画面を見ることができます。

▶ 小さな声ボックスを開く
https://script.google.com/macros/s/AKfycbygBWFYkvOAbfzdLGoQYKg6ZTxrr1rFWzJzYlOrsFJOlCrte-Rnfl48O21Zk-xQosj12A/exec

試しに入力する場合は、個人名、会社名、取引先名、機密情報などは入れないようお願いいたします。

今週のまとめ

今週は、何か大きな機能を追加した週ではありませんでした。

それよりも、実際に使ってもらい、思っていたものとは少し違う反応を受け取った週でした。

困りごとを集めるつもりで作った箱に、感謝の言葉も届いた。

そのことが、私は少し嬉しかったです。

現場で言えずに残るのは、不満だけではありません。

言えなかった「ありがとう」も、どこかに残っています。

小さな声ボックスが、その両方を置ける場所になればいい。

まだ試している途中ですが、今回の結果を次の改善につなげていきたいと思います。

制作の背景

「小さな声ボックス」を作った理由は、以前の記事にまとめています。

🍀地域で働く人の「小さな声」を集める箱を作りました🍀
https://note.com/genba_daiichi/n/n23f858b6a86b

現場第一AIでは、AIや小さなWebアプリを使いながら、現場の困りごとを少し軽くする方法を試しています。

私自身もまだ分からないことが多く、AIに聞いたり、使ってくれた人の声を聞いたりしながら、少しずつ直しています。

同じように、小さな改善を試している方の参考になれば嬉しいです。


追伸

最初から正しい形を作るのは、なかなか難しいと感じています。

作ってみる。
使ってもらう。
思っていた反応と違って、少し戸惑う。
そして、もう一度直してみる。

その繰り返しを、これからも記録していきたいと思います。

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