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旅の楽しみ方は、日常にも持ち帰れる

休日になると、「今日はどこへ行こう」と考えます。
以前の私は、目的地から決めるタイプでした。

話題のスポットを探したり、期間限定のイベントを見つけたり。
「そこへ行くこと」が、外出する理由でした。

でも最近は少し違います。

「今日は、このスターバックスへ行こう。」
そんな小さな目的を決めて家を出ることが増えました。

そのきっかけは、昨年訪れた大阪・関西万博でした。


📒予定どおりにいかなかった万博


万博へ行く前は、有名なパビリオンを予約して効率よく回るつもりでした。
ところが、事前予約は思うように取れません。

「これで本当に楽しめるかな。」

少し不安を抱えたまま、待ち時間の少ないパビリオンへ入ったときのことです。
子どもが立ち止まりました。

「なんでみんな、ここに並んでるんだろう?」

その先にあったのは、パビリオンのスタンプ台。
たしかに何人もの人が順番を待っています。

「スタンプ帳が欲しい!」

そう言われて、私たちは会場入口近くのオフィシャルショップまで戻ることにしました。

混雑した店内でようやく手に入れたスタンプ帳。

その一冊が、この旅の楽しみ方を変えることになるとは、そのときは思ってもいませんでした。


📒「一つでも多く」が旅の目的になった


「せっかくだから、一つでも多く集めよう。」
その一言で、万博の目的が変わりました。

有名なパビリオンを巡ることよりも、スタンプを集めることが楽しくなっていったのです。

そして、一番変わったのは子どもでした。

ホテルへ戻った夜。
翌日に備えて早めに休もうと思っていた私の横で、子どもは万博の会場マップを広げています。

「コモンズなら、一つの建物でたくさんスタンプが押せるんじゃない?」

複数の国や地域が共同で展示しているコモンズ館なら、効率よく集められることに気づいたようです。

「じゃあ明日はここから回ろう。」

そう言いながら、翌日のルートを夜遅くまで考えていました。

親が予定を決める旅ではなく、子どもが自分で旅を組み立てる旅になっていたのです。

今振り返ると、万博で一番印象に残っているのは、どのパビリオンだったかではありません。

あの夜、地図を広げながら目を輝かせていた子どもの姿です。


📒旅は終わっても、楽しみ方は残った


万博が終わってからも、「スタンプを集める」という楽しさだけは心に残っていました。

そんなある日、noteでスターバックスのスタンプを集めている方の記事を見かけました。

「これ、面白そうだな。」

そう思って始めてみると、休日の過ごし方が少し変わりました。

埼玉県内のスターバックスを巡る。

それだけのことなのですが、「今日はこの店舗へ行こう」という目的があるだけで、これまで訪れたことのない街へ自然と足が向きます。

コーヒーを飲むだけなら、もっと近いお店でも十分です。

それでも、スタンプを理由に少しだけ遠回りをする。

その途中で見つけた公園や商店街、川沿いの景色や街の雰囲気。

目的地よりも、その道のりが思い出になっていることに気づきました。


📒同じスタンプ、でも意味は少し違う


万博で集めていたスタンプは、子どもと一緒に旅を楽しむためのものでした。

一方で、今集めているスターバックスのスタンプは、自分を家の外へ連れ出してくれるきっかけになっています。

集めているものは同じスタンプです。
でも、その役割は少し変わりました。

万博では、子どもが「次はどこへ行こう」と会場地図を見ていました。
今は私が「次はどの店舗へ行こう」とマップを眺めています。

旅で生まれた楽しみ方が、そのまま日常へ引き継がれているような気がします。

全98店舗中、訪問済みは21店舗
まだまだ先は長い…

📒旅のお土産は、楽しみ方だった


旅のお土産というと、その土地で買ったものを思い浮かべます。

でも、万博から持ち帰った一番大きなお土産は、スタンプ帳ではありませんでした。

「目的があると、人はこんなにも楽しみながら歩ける。」

そんな旅の楽しみ方でした。

だから今も、休日になると小さな目的を一つだけ決めて家を出ます。
遠くへ旅行しなくてもいい。

何か一つ、「今日はこれをやろう」という理由があるだけで、いつもの街も少しだけ違って見えます。

旅は、その場所で終わるものではないのかもしれません。

旅先で見つけた楽しみ方は、日常にも持ち帰ることができる。

私は今、そのことをスターバックスのスタンプを集めながら、少しずつ実感しています。


【大阪・関西万博の記事はこちら】


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