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廃線になる前に、乗っておきたかった|北海道・東日本パスで宗谷岬を目指す旅#14(2025年12月)

朝7時に目が覚めました。
疲れているはずなのに、目だけは不思議と冴えています。

<前回の旅行記はこちら👇>
稚内から旭川までの、静かな戻り道|北海道・東日本パスで宗谷岬を目指す旅#13(2025年12月)|げじげじくん

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今日は、夕方に苫小牧からフェリーに乗ります。
16時半ごろに、苫小牧駅を出るバスに乗らなければなりません。
そこまでの時間は、すでに決まっていました。

だからこそ、午前中は寄り道をすることにしました。


⛄乗っておきたかった理由

来年2026年3月で廃線になる、留萌本線。
正直に言うと、子どもはあまり興味がなさそうでした。

それでも、私が「今回が最後の乗車チャンスだから…」と言うと、付き合ってくれることになりました。

旭川駅からは2両編成のワンマンカー

旭川駅からの普通列車には、同じ目的らしい人が数名。
深川駅で下車します。

留萌本線乗車に備えて深川駅で40分待ち
留萌本線の車両もワンマンカー

深川駅から先の列車には、20人ほどが乗っていました。
静かすぎず、騒がしすぎず。
どこか、特別な日の空気があります。


⛄線路の端へ

途中の駅ごとに、列車を撮影している人の姿がありました。
どうやら、レンタカーで各駅を回っているようです。

最初の停車駅は雪深い北一已駅
写真には写っていませんが、廃線を惜しんでいると思われるファンが
カメラ持って列車の到着を待っておりました
次は秩父別駅
こちらにもファンらしき方が待っておりました

終点の石狩沼田駅に着くと、思っていたよりも人がいました。
記念グッズの販売、そば、キッチンカー。

廃線を惜しむ、というより、廃線前の一つの節目を、みんなで迎えているような雰囲気です。

駅舎は、昔ながらの、しっかりした造りでした。
冬は、ここで暖を取る人も多かったのだろう、と想像できます。その役割を終えつつある建物が、静かに立っていました。

石狩沼田駅の表札
かつては下半分の右側に次の停車駅の記載があったはず…
石狩沼田駅も待合室を備えた頑丈な造り
かつては日本海沿いの留萌や増毛まで結んでいたのが
2023年3月末で石狩沼田駅から先の区間が廃線になり
2026年3月末で残り区間が廃線になります

⛄窓の外を見ながら

石狩沼田駅からは15分の折り返しで
今度は深川駅を経由して旭川駅まで向かいます

帰りの列車に乗ると、車窓の向こうに高速道路が見えました。
今の時代、移動の主役は、きっとバスや車なのだと思います。

便利さ、速さ、効率。
そのどれもが、ここには向いていなかったのかもしれません。

それでも、線路が一本なくなる、という事実は、どこか引っかかります。
使う人が減ったから、という理由だけでは片付けきれない何かが、確かにありました。

行きの列車は通過した北秩父別駅
その後ろには高速道路が…

子どもは、窓の外を眺めながら、特に何も言いません。
私も、言葉を探すのをやめました。


⛄旭川へ戻る

列車は、来た道を戻ります。
深川駅で10分停車し、特急列車を先に行かせてから旭川駅へ。

深川駅の留萌本線用ホーム
2026年4月以降はどうなるのだろうか…

移動距離だけ見れば短いですが、それでも、線路の端まで行って、戻ってくる、その往復が、妙に印象に残りました。

これから、南へ向かいます。
フェリーに乗るために。

決まっている行き先の前に、こういう寄り道ができたことを、ありがたく思いながら、私は駅の構内を歩いていました。

(つづく)

<次の記事はこちら👇>
子どもが選んだラーメン屋さん|北海道・東日本パスで宗谷岬を目指す旅#15(2025年12月)|げじげじくん

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