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【AURALEE】その「異常なまでの普通」を愛せるか

30代も中盤に差し掛かると、服選びの基準がじわじわと変化してくる。

20代の頃のように、ロゴの強さや分かりやすいトレンドを追いかけるのは、今の自分には少しばかり騒がしい。かといって、単なる「無難な服」に身を包むのは、仕事で修羅場をくぐり抜けてきた男のプライドが許さないのだ。

「シンプルでモダンな服を着たい。だが、ただの普通で終わりたくない。かといって、派手な服で若作りをするのも違う」

そんな、ワガママで行き場のない欲求を抱えた大人たちが最後に行き着く終着駅。それがAURALEE(オーラリー)だ。

元アパレル店長として、そして今は数字と組織を動かすマネージャーとして断言する。オーラリーは、我々大人が抱える「何を着ればいいのか」という迷いに対する、最も知的で、かつ情熱的な回答である。

今回は、なぜオーラリーが「究極の普通」と呼ばれ、我々のクローゼットの主役の座を奪っていくのか。その正体を、元店長の偏愛視点で紐解いていく。



1. デザイナー・岩井良太が執着する「素材の正体」

オーラリーを語る上で、デザイナー・岩井良太氏の変態的な(最大級の褒め言葉だ)素材へのこだわりは避けて通れない。

  • 「糸から作る」という狂気: 多くのブランドは既存の生地から服を作る。しかしオーラリーは、原料の選定から始める。世界中の産地へ足を運び、納得のいく糸を紡ぎ、編み立てる。

  • デザインしないデザイン: 岩井氏の服は、驚くほどシンプルだ。装飾を削ぎ落とし、素材の良さを最大限に引き出す。それは、自分のような「下の中」の顔立ちでも、服の力で「雰囲気のある大人」に格上げしてくれる魔法でもある。

2. これだけは手に入れておきたい「三種の神器」

オーラリーデビューを飾るなら、以下の3点は外せない。

WASHED FINX TWILL SHIRTS(シャツ): エジプトの超長綿であるフィンクスコットンを使用。シルクのような光沢がありながら、自宅で洗えるタフさも兼ね備える。袖を通した瞬間、肌が喜ぶ感覚は唯一無二だ。

SUPER LIGHT WOOL CHECK SHIRT(ウールシャツ): 「夏にウール?」と思うかもしれないが、これが驚くほど涼しく、シワにならない。独特の落ち感があり、羽織るだけで「仕事ができる余裕のある男」を演出できる。

HARD TWIST DENIM(デニム): カリッとしたセンタークリース(折り目)が消えにくいデニム。カジュアルなのにスラックスのように上品。スニーカーでも革靴でも決まる、万能選手だ。

3. 価格帯と購入できる場所

  • 価格帯:

    • シャツ:30,000円〜38,000円

    • ニット・パンツ:40,000円〜60,000円

    • アウター:100,000円〜 決して安くはない。しかし、流行に左右されず5年、10年と着続けられる耐久性と普遍性を考えれば、投資対効果は極めて高い。

  • 購入場所:

    • 南青山旗艦店: 聖地。フルラインナップで世界観を体感できる。

    • セレクトショップ: 伊勢丹メンズ館、ユナイテッドアローズ、エディフィス、ビショップ等。

    • オンライン: 公式サイト。サイズ感がゆったりめなので、初回は店舗での試着を強く勧める。


結論:服に着られるな、素材に身を委ねろ。

30代の服選びは、自己顕示欲との戦いだ。
誰かに見せびらかすための服ではなく、自分の肌が、心が納得する服を選ぶ。
それが「大人の余裕」というものだろう。

オーラリーの服は、一見すると「普通」だ。
だが、その普通を極限まで磨き上げた先にしかない美しさがある。
まずは一枚、シャツを手に入れてみてほしい。
翌朝、クローゼットを開けるのが少しだけ楽しみになるはずだ。


あとがき

店長時代、よく「この服、何がいいんですか?」と聞かれた。
オーラリーに関しては、言葉で説明するのが一番野暮に感じる。理屈じゃない、触れればわかる。

私自身、エリアマネージャーとして数字に追われ、すり減る日もある。そんな時、オーラリーの上質なウールに包まれていると、不思議と「まあ、なんとかなるか」と背筋が伸びるのだ。服は鎧ではない。自分を慈しむための、一番身近な道具なのだから。

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