【Report】地域でつくるベアスマートな一歩 ~簾舞川二星橋周辺の草刈りに参加して~
6月7日、簾舞地区まちづくり連合会主催による、簾舞川二星橋周辺河川敷での草刈りに参加しました。
この活動は、ヒグマの出没予防を目的とした「緩衝地帯(バッファゾーン)」をつくるための取り組みです。
NPO法人TSUNAGUからも3名で参加し、地域の皆さんと一緒に汗を流しました。
「ちょうど良い曇り空」のはずが…
当日は曇り空だったので、「草刈りにはちょうど良い気温かな」と思っていました。ところが作業が始まる頃には見事な晴天。河川敷は日差しを遮るものも少なく、なかなかの暑さでした。
中腰での作業は想像以上に体力を使います。作業が終わってスマートフォンを持ったら、手が少し震えていて思わず苦笑い。
(夜まで震えていました💦)普段使わない筋肉をしっかり使ったようです。
地域の方との何気ない会話
草刈りをしながら、地域の方とヒグマの話になる場面もありました。
「最近はどうなんだろうね」
「実は家の近くにヒグマがでたのよ~」
「地域の人が参加しやすい方法はないかな~」
そんな会話を交わしながら作業を進めます。
私はこういう時間がとても好きです。
講演会や研修会も大切ですが、一緒に作業をしながら交わす何気ない会話の中に、その地域の本音や思いが見えてくることがあります。
ベアスマートな地域づくりも、こうした対話の積み重ねから始まるのだと思います。
草を刈る意味

今年は気温が高く、天気の良い日も続いたためか、草はかなり生い茂っていました。
作業前は人の姿が隠れてしまいそうな場所もありましたが、草刈り後は見通しがよくなり、とてもすっきりとした景観に。
一方で、作業中には虫や爬虫類たちが慌てて移動する姿も見かけました。少し申し訳ない気持ちにもなります。
ただ、人とヒグマが不意に出会わない環境をつくることも大切です。
ヒグマが身を隠しながら移動できる環境を減らし、お互いに存在に気づける見通しの良い空間をつくること。
それが、この活動の大きな目的の一つです。
続けることの力

地域の方のお話によると、この場所では令和元年7月に複数回のヒグマ目撃があったそうです。
その後、毎年継続して草刈りを実施し、見通しを確保してきました。
もちろん草刈りだけが理由とは言い切れません。
しかし、地域では「草刈りを始めてから目撃情報がなくなった」と感じている方も多く、継続することの大切さを改めて感じました。
ヒグマ対策は、一度やれば終わりではありません。
ヒグマが出たことを忘れないこと。
環境を整え続けること。
そして地域で関心を持ち続けること。
それが何より重要なのだと思います。
景色に癒やされながら
作業後、改めて簾舞川を眺めてみると、本当に美しい景色でした。川のせせらぎを聞きながら、豊かな自然の中で暮らせることの価値を感じます。
ヒグマ対策というと、どうしても「危険」や「問題」に目が向きがちです。でも本来は、この豊かな自然を未来につないでいくための取り組みでもあります。
自然を守ることと、人の暮らしを守ること。
その両方を考えるのがベアスマートの考え方です。
地域で取り組むベアスマートへ
今回の活動を通じて改めて感じたのは、ヒグマ対策は行政や専門家だけでできるものではないということです。
地域の方が関わり、外から応援する人が関わり、みんなで少しずつできることを続けていく。
その積み重ねが、安心して暮らせる地域につながっていくのだと思います。
来年は、地域外の方にもぜひ参加していただきたいと思っています。
「草刈りなんてやったことがない」
そんな方も大歓迎です。
一緒に汗を流しながら、ベアスマートな地域づくりについて考えてみませんか。
人とヒグマの新しい未来を創る一歩。
小さな草刈り活動の中にも、その一歩が確かにあると感じた一日でした。 🐻🌿
