🌏 草刈りは「歩くだけ」の時代へ?──実在した便利グッズの、その先を妄想してみた
先日、地域のボランティアで中学校のグラウンドの草刈りをしました。
手で鎌を使うと、とにかく腰が痛い。
電動草刈り機は便利ですが、燃料を準備して、重たい本体を運び、回転刃にも気を遣います。
「もっと気軽に、散歩するみたいに草刈りできないものかな。」
そんなことを考えながら作業をしていると、ふと頭に浮かんだのが、
「歩くだけで草刈りできる靴」
という妄想でした。
もちろん、その場では自分でも笑いました。
「いやいや、そんな都合のいい道具、あるわけないよな。」
ところが家に帰って調べてみると、驚きました。
実は、人類はすでに「歩いて除草する」という発想を実現していたのです。
そして私は、その先の未来を妄想し始めました。
👟歩いて除草する道具は、本当に存在していた
調べてみると、田んぼ用の除草具や、靴に装着するチェーン・スパイク型のアタッチメントが実際に販売されていました。
仕組みはシンプルです。
靴の裏にチェーンやスパイクを付けて、
歩く。
蹴る。
すり足で進む。
その力だけで雑草を引き抜いたり、土をかき混ぜたりして除草するのです。
見た瞬間に思いました。
「人間の脚力って、思っていた以上に仕事をするんだ。」
つまり、
「歩く力を利用して除草する」というコンセプト自体は、すでに現実だった。
だったら、そのもう一歩先へ進めないだろうか。
💡私が考えたのは「歩くだけ草刈りシステム」
もし私が設計するなら、目指すのは草刈り機ではありません。
「歩くだけでグラウンド整備が終わるウェアラブルツール」
です。
ポイントは、エンジンも電気も使わないこと。
人が歩く力だけで、
刈る
起こす
集める
まで終わらせたいのです。
① 歩くだけで「スパスパ」
まずは靴です。
既存のチェーン式アタッチメントを進化させ、
靴底の四方に小さな刃を取り付けます。
人は歩くとき、真上から真下へ足を動かしているわけではありません。
実際には、
後ろへ蹴り、
前へ振り出す。
そんな楕円を描くような動きをしています。
その自然な動きで、
雑草を鎌のように
スパッ、スパッ
と刈っていくイメージです。
歩くという動作そのものが、草刈りになるのです。
② 寝た草はソリが起こす
でも、当然全部の草は刈りきれない。
草は踏まれると寝てしまいます。
そこで靴の後ろに、小さなソリを連結します。
ソリの先端には熊手のようなレーキ。
まず寝た草を起こす。
その直後に根元を削ぐ。
「起こしてから切る」
この一連の流れを歩くだけで自動的に行います。
③ 一番面倒な「集める」をなくしたい
草刈りって、
刈ることより、
集めることの方が大変だったりします。
だから最後尾には回収ネットを付けます。
しかも袋の入口には、あえて重い鉄のフレーム。
ちり取りのように地面へぴったり密着し、
刈られた草を
ガサゴソ…
ガサゴソ…
と歩くたびに飲み込んでいきます。
ボランティアで一番面倒だった「最後の草集め」がなくなれば、それだけでも革命です。
🚶未来のボランティアは、こんな景色かもしれない
休日の朝。
近所の中学校から、
「グラウンド整備ボランティアです。」
という放送が流れます。
昔なら、
「草刈りか……暑そうだな。」
と思っていたかもしれません。
でも今日は違います。
玄関でスニーカーに、
「歩くだけ草刈りアタッチメント」
をカチッと装着。
友達と話しながら校庭を歩く。
後ろを振り返ると、
歩いた軌跡だけが一本の道のようにきれいになっています。
誰かが言います。
「おっ、その列もう終わってる!」
スマホを見ると、
歩数:8,642歩
そして、その下には新しい記録。
除草面積:512㎡
歩くことが健康になり、
歩くことが地域貢献になり、
歩くことがゲームのように楽しくなる。
そんな未来です。
🔧もちろん課題はあります
もちろん、このままでは商品にはなりません。
例えば、
石に当たったらどうする?
自分の足を切らない安全構造は?
ソリが引っ掛からない工夫は?
どんな雑草まで対応できる?
考えなければならないことは山ほどあります。
でも私は、
こういう課題を見ると、
「無理だ」
ではなく、
「ここからが設計者の腕の見せどころだ」
と思ってしまいます。
技術は、「できない理由」を一つずつ解決して進歩してきた歴史でもあります。
🌍歩くという行為に、新しい価値を
新しいモーターを作る。
新しいバッテリーを作る。
もちろん、それも素晴らしい技術です。
でも私は、
人が昔から当たり前にやっている動作に、少しだけ構造を足して、新しい価値を生み出す。
そんな発明に強く惹かれます。
健康のために歩く。
ポイントを貯めるために歩く。
犬の散歩で歩く。
だったら、
地域をきれいにするために歩く靴があってもいい。
私が作りたいのは、草刈り機ではありません。
「歩く」という人間の基本動作を、社会の役に立つ行動へ変える仕組みです。
数年後、ホームセンターの作業用品売り場に、
「歩くだけ草刈りアタッチメント」
という商品が並んでいたら。
私は学校のグラウンドで汗を流したあの日を思い出しながら、少しだけ得意げにこう言いたいと思います。
「実はこれ、ボランティアで草刈りをしていたときに、頭の中で見えていた景色なんですよ。」
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