🏘️ 商店街はショッピングモールを超えられるかもしれない
これまで私は、商店街というと少し寂しいイメージを持っていました。
シャッターが閉まったままのお店。
人通りが少ない通り。
大型ショッピングモールができれば、お客さんが流れてしまうのも仕方がない。
「時代の流れなんだろうな。」
そんなふうに思っていました。
ところが先日、テレビで愛知県の大須商店街が紹介されていました。
平日にもかかわらず多くの人でにぎわい、古くからのお店も、新しいお店も元気そうです。
その様子を見ながら、ふと疑問が浮かびました。
商店街とショッピングモールって、本質的には同じじゃない?
どちらも人を集め、歩いてもらい、買い物や食事を楽しんでもらう場所です。
違うのは建物ではありません。
街全体を経営する「司令塔」があるかどうか。
ここに本質的な違いがあるような気がしました。
🧭 商店街にも「支配人」を置こう
ショッピングモールには運営会社があります。
「どんなお店を誘致するか。」
「どんなイベントを開催するか。」
「人の流れをどう作るか。」
街全体を一つの商品として経営しています。
一方、商店街は一軒一軒のお店は頑張っていますが、街全体を経営する司令塔はあまりありません。
だから私は、
商店街にも一人の「支配人」を置いたらどうだろう。
と思いました。
店を管理する人ではありません。
街全体をプロデュースする人です。
🛍️ 支配人の仕事① ショッピングモールの経営力を取り入れる
支配人の役割は、ショッピングモールの良いところを商店街に取り入れることです。
例えば、
お店の業種バランスを考える
年間を通した集客イベントを企画する
SNSで街全体を発信する
来街者や回遊データを分析する
空き店舗の活用を考える
駐車場や休憩スペースを整備する
空き店舗も、
「何でもお店を入れる」のではなく、
「ここは共同駐車場にした方が街全体の価値が上がる。」
そんな判断ができるかもしれません。
一店舗ではなく、
商店街全体を経営する。
そんな視点です。
🌱 支配人の仕事② 商店街にしかできないことを伸ばす
でも、目指すのはショッピングモールではありません。
商店街には、ショッピングモールにはない魅力があります。
テレビで紹介されていた大須商店街では、
教会の隣に老舗のうなぎ屋があり、その隣にはメイド喫茶がありました。
普通なら考えられない組み合わせです。
でも、それが街として成立している。
この自由さこそ、商店街最大の武器ではないでしょうか。
ショッピングモールはブランドイメージを大切にするため、実績のあるチェーン店や人気ブランドが中心になります。
安心感はありますが、
「どこのショッピングモールにもありそう。」
という景色にもなりがちです。
商店街は違います。
個性的なお店や一点もののお店が集まり、
歩くたびに新しい発見があります。
この自由さは、残すどころか、もっと伸ばすべきだと思います。
🚀 若者の挑戦を、街全体で応援する
そのために、商店街事務局の役割も変えます。
事務仕事をする場所ではなく、
創業支援センターにするのです。
そこでは、
出店相談
空き店舗紹介
リニューアル相談
補助金の紹介
店舗デザインやSNS活用の相談
などをいつでも受けられます。
さらに、
「まずは3か月だけ営業してみませんか?」
というチャレンジショップも用意します。
ショッピングモールが人気店を集める場所なら、
商店街は、
「人気店を育てる場所」
になれるはずです。
💼 支配人も「稼ぐ組織」にする
ここで一つ疑問があります。
「支配人の給料は誰が払うの?」
私は、支配人も稼ぐ組織になればいいと思っています。
例えば、
商店街の会費
イベントやマルシェの収益
共同仕入れ・共同販促の手数料
出店相談や店舗デザインなどのコンサルティング料
自治体の地域活性化予算
これらを組み合わせれば、一人の支配人を雇う仕組みは十分考えられます。
優秀な支配人が街の価値を高めれば、その投資以上の効果を生み出してくれるはずです。
🌍 実は、似た取り組みは始まっている
実は、この考え方に近い取り組みはすでにあります。
「タウンマネジメント(TMO)」や「中心市街地活性化プロデューサー」といった仕組みです。
ただ、多くはイベント運営や施設管理など、「管理」が中心です。
私が必要だと思うのは、その一歩先。
管理ではなく、
街をプロデュースする支配人です。
どんなお店があれば街が面白くなるのか。
どんな若者を応援すれば新しい文化が育つのか。
そんな未来をデザインする役割です。
💡 商店街はショッピングモールを超えられるかもしれない
私が考える支配人の仕事は二つです。
一つ目は、
ショッピングモールのような経営力を取り入れること。
もう一つは、
商店街ならではの自由さや挑戦を育てること。
つまり、
ショッピングモールの「経営力」と、商店街の「自由さ」を両立させること。
ショッピングモールは、完成された街です。
一方、商店街は変化し続けられる街です。
ショッピングモールは人気店を集める場所。
商店街は人気店が生まれる場所。
ショッピングモールは安心を提供する場所。
商店街は発見を提供する場所。
だから私は思います。
商店街はショッピングモールを目指す必要はありません。
ショッピングモールから学ぶべきは「経営」。
商店街が伸ばすべきは「自由さ」と「挑戦」。
その二つが合わさったとき、商店街はショッピングモールの後を追いかける存在ではなくなります。
商店街はショッピングモールを超えられるかもしれない。
そんな未来を想像すると、少しワクワクしてきませんか。
