⚾ 娘の「49校って、トーナメントどう組むの?」から、甲子園を64校にしてみた
野球に、ほとんど興味がない娘がいる。
ある日、高校野球の話をしていた。
「夏の甲子園って、出場校49校なんだって」
すると娘が、ぽつり。
「49校って、トーナメントどう組むの?」
……たしかに。
そこ、気になる。
🔢 トーナメントは「2の仲間」が好き
トーナメントって、数字がきれいだ。
64 → 32 → 16 → 8 → 4 → 2 → 1
全校が1回戦を戦う。
勝った半分が2回戦へ。
また半分。
最後に1校。
ものすごくシンプルだ。
ところが甲子園は49校。
49という数字は、トーナメントにとって実に微妙だ。
🎫 49校を、どうやって32校にする?
64校なら何も考えなくていい。
でも49校。
全校が1回戦を戦うと、勝ち残るのは25校。
そこから先が、きれいにつながらない。
そこで、目指すのは2回戦の「きれいな32校」。
49校から32校にしぼるには、1回戦で17校に消えてもらう必要がある。
17校を負けさせるには、17試合が必要だ。
1試合に2校出るから、17試合×2校=34校が1回戦を戦うことになる。
全49校のうち、1回戦に出るのが34校。
あまった15校は、1回戦を免除されて2回戦から登場する(シード)。
これで、
1回戦勝ち残り(17校)+ シード(15校)= 32校
になり、ここからきれいなトーナメントが始まる。
これなら、
49 → 32 → 16 → 8 → 4 → 2 → 1
とつながる。
数学的には、ちゃんと成立する。
でも、ここでまた気になる。
🤔 1回戦をやらないって、結構有利じゃない?
もちろん、1回戦免除の15校は抽選で決まる。
強い学校が選ばれるわけではない。
だから、制度としては公平に見える。
でも、1回戦を戦う学校は、
甲子園で1試合多く戦う。
投手は1試合多く投げる。
野手も1試合多く走る。
暑い中で1試合多く消耗する。
勝ち上がれば、その疲労を抱えたまま次の試合へ進む。
一方、1回戦免除の学校は、
いきなり2回戦。
もちろん、1試合の差だけで勝敗が決まるわけではない。
でも、
「1試合少ない」というカードを15校だけが持っている。
そう考えると、ちょっと気になる。
🎲 だったら、最初から64校にすれば?
ここで、ふと思った。
「15校を免除するくらいなら、15校増やせばいいんじゃない?」
49校。
そこに15校追加。
64校。
これなら、
64 → 32 → 16 → 8 → 4 → 2 → 1
になる。
1回戦免除もない。
全校が同じところからスタートできる。
トーナメント表も、ものすごくきれいだ。
じゃあ、その15校をどうする?
🗾 まず「1都道府県1代表」は残す
ここは変えたくない。
鳥取も1校。
高知も1校。
埼玉も1校。
東京も最低1校。
北海道も最低1校。
全国どこにいても、
「自分たちの地域の代表が甲子園にいる」
という高校野球の魅力は残す。
現在の49代表という枠組みを、まず土台にする。
そのうえで追加15枠。
📊 追加15枠を、どこに配る?
では、追加の15枠はどうするか。
単純な都道府県人口でもいい。
高校生人口でもいい。
でも、せっかく高校野球の話なので、
「高校生人口 × 野球部数」
という考え方をしてみる。
高校生が多い。
そして野球をやっている高校生も多い。
そんな地域ほど、追加代表を出しやすくする。
つまり、
「地域の公平」+「競技人口の公平」
という考え方だ。
試しに、15枠を配ってみる。
🗼 東京:+3
🏯 愛知:+2
🐙 大阪:+2
🌊 神奈川:+2
🦀 北海道:+1
🍘 埼玉:+1
🥜 千葉:+1
🐄 兵庫:+1
🍜 福岡:+1
🗻 静岡:+1
これで、
3+2+2+2+1+1+1+1+1+1=15。
現在の49代表に、この15校を加える。
49+15=64。
🗼 東京、まさかの5代表
これを見て、一番驚くのはやっぱり東京だ。
現在は東東京と西東京の2代表。
それが、
5代表。
東京A。
東京B。
東京C。
東京D。
東京E。
……甲子園で「東京同士の対決」が起きる可能性も普通にある。
でも考えてみれば、
高校の数も多い。
高校生の数も多い。
野球部も多い。
だったら、
「東京だから2校」
という現在のルールより、
「高校生と野球部の規模に応じて5校」
という考え方もできる。
🏯 愛知・大阪・神奈川も3代表
愛知、大阪、神奈川は3代表。
これも、なんとなく納得感がある。
高校生も多い。
野球部も多い。
全国大会に出てくる強豪も多い。
だったら、
1県3代表。
そんな仕組みもあり得る。
🦀 北海道は、ちょっと難しい
北海道も3代表。
ただし、北海道は人口だけでは語れない。
現在、北海道は北北海道・南北海道の2代表だが、
とにかく広い。
学校同士の距離も大きい。
予選の移動だけでも大変だ。
だから北海道の場合は、
人口
だけではなく、
地理的な条件
も考えたほうがいいかもしれない。
制度設計って、考え始めると奥が深い。
⚖️ 「公平」って、何だろう?
ここが一番面白いところだと思う。
47都道府県に1校ずつ。
これは、
地域の公平。
高校生の人数に応じて代表を増やす。
これは、
人口の公平。
野球部の数に応じて代表を増やす。
これは、
競技人口の公平。
どれを重視するかで、答えが変わる。
「東京5校なんて多すぎる」
という意見も当然ある。
逆に、
「東京に何百校も高校があるのに、2校のほうがおかしくない?」
という意見もある。
つまり、
公平という言葉にも、いろいろな公平がある。
🏟️ でも、64校ならトーナメントは美しい
ここだけは明快だ。
64 → 32 → 16 → 8 → 4 → 2 → 1
全校が1回戦から登場する。
1回戦免除もない。
1回戦を戦った学校だけが、もう1試合多く戦うこともない。
誰もが同じスタートライン。
そして最後に1校だけが残る。
娘の、
「49校って、トーナメントどう組むの?」
という素朴な疑問から始まった話が、
いつの間にか、
「そもそも49校である必要があるのか?」
という話になってしまった。
49校にトーナメントを合わせるのではなく、
トーナメントに合わせて64校にする。
そんな逆転の発想も、ありなのかもしれない。
🔍 ただ、15枠の行き先はちゃんと調べたい
もちろん試合数が増えると、
大会期間が延びるという別の問題も出てくるけれど…
今回の都道府県別の割り振りは、
「こういう考え方ならどうなる?」
という試算だ。
実際に制度として考えるなら、
高校生人口。
高校数。
硬式野球部数。
野球部員数。
地域ごとの学校分布。
さらには北海道のような地理的条件。
そういった正確なデータを使って、
「追加15枠を、本当にどこへ配るのが妥当なのか」
を検証したほうがいい。
もしかすると、東京5校ではないかもしれない。
埼玉が3校になるかもしれない。
意外な県が追加枠を取るかもしれない。
娘の何気ない一言から始まった、
「甲子園64代表化計画」。
本当に64校にするなら、
15枠はどこに配るのが一番公平なのか。
正しいデータで計算してみたら、どんな結果になるんだろう。
ちょっと見てみたくなってきた。
