59歳。売り上げを半分にしても、あえて「お金を惜しまない」3つのこと。
■ はじめに:引き算の先にある、本当の投資
最近、「お金を使うこと」にどこか罪悪感を感じている同世代の方へ。
前回は、売上を半分にする作戦に伴って、私が人生から手放した「5つの出費」についてお話ししました。
見栄や不安からくる出費を削ぎ落とし、生活コストをスマートに「引き算」していく。
では、そうして身軽になった私が、逆に「ここには予算を惜しみなく投入する」と決めて、今でも迷わずお金を使っているものは何なのか。
今回は、59歳の私が人生後半を豊かにするために実践している、3つのお金の使い道についてお話しします。
世間一般で言われる「資産を増やすための投資」ではなく、すべて「人生の純度を高めるための投資」です。
■いつまでも人生を満喫するための「身体と心」
1つ目は、週に3回通っているトレーニングジムです。
場所は街中ではなく、ひっそりとした隠れ家のようなところ。そこには、最新の設備と、高度な知識を持った信頼できるトレーナーがいる、パーソナル空間です。
「アットホームながらもプロフェッショナルなジム」です。
実は、最初は妻が入会しました。その時私は起業したばかりで、全国を駆け巡っていて、疲労などから身体のいたるところに痛みや痺れがありました。そんな状況から、妻に本気で勧められて、半年後に私も入会したのです。
完全予約制のマンツーマンで、1回1時間以内と短時間単位。自宅からも近く、日々のスケジュールに組み込みやすく、今の私のライフスタイルに完璧にフィットしています。
おかげで今の体調は絶好調です。たぶん、今後も5年10年とお世話になっていると思います。
単に筋肉を大きくするような筋トレではありません。
体幹、姿勢、骨格の動き、筋肉のバランス。毎回、自分の身体の仕組みを「勉強」しながら、大汗をかいてトレーニングに励んでいます。
これから迎える老後に向けて、いつまでも大好きな旅行やグルメ、趣味を満喫できる身体と心を作っていくこと。 これが最大の目的です。
動ける身体を維持することこそが、人生後半で一番減らしてはいけない資産だと思っています。
■ 自然に還る「ソロキャンプ」
2つ目は、私の大好きな趣味である「キャンプ」です。
幸いなことに、普段の行動範囲内で、山や海沿いに素晴らしいキャンプ場がたくさんあります。そのため、超夏場を除いて、1年中キャンプに出かけています。現地の道の駅やスーパーで地の物を買い、美味しい食材を堪能してます。
基本は一人で静かに過ごすソロキャンプですが、時には気心の知れた友人と焚火を囲むこともあります。
年に1回くらいは全国の友人が数人集まりキャンプすることもあります。
沈みゆく夕日を眺めたり、静寂の中で夜空の星を仰ぐ。朝、澄んだ空気の中で淹れる五感を刺激するコーヒー。
もちろんスマホは極力触りません。
特に、焚火を見ながらの、ゆらゆらのんびりした時間は、私にとって本当に最高のリフレッシュであり、お金では絶対に買えない心の贅沢時間です。
■ 世界の解像度を上げる「上質な眼鏡」
最後は、毎日身につける「眼鏡」です。
40代、50代と年齢を重ねるにつれ、老眼や近視や目の病気も気になり、悩みがどうしても増えてきました。
この年齢になると、眼鏡は単なる視力矯正の道具ではなく、生活の質を左右する、疎かにしてはいけない道具だと考えています。
だからこそ眼鏡を作るということには一切妥協をしません。
10年ほど前、運命的に見つけた、本当にお気に入りで信頼している、個人経営の眼鏡屋さんがあります。 しかもオシャレ。
そこでは、私の目のその時の状態だけでなく、私の「物を見る癖」まで完璧に把握してくれているのです。さらに私の趣向やライフスタイルまで考えた上で、最適なレンズからフレーム選びまで、徹底的にサポートしてくれます。
年に数回は訪問し、様々な見え方などの相談をしています。
仕事、趣味、プライベート、旅行、ドライブなど、様々なシーンや装いに合わせて使い分けできるよう、常にお気に入りの数本を揃えています。
私と同年代や、見え方に悩みを持つ方なら、「視界が開ける感覚」に共感いただけるのではないでしょうか。
気持ちいい眼鏡がある。
それだけで、朝の景色も、読書の時間も、ドライブも、生活がすべて心地よくなる。
若いころには分からなかったけれど、こういう小さな快適さが、人生の満足度を大きく左右するのだと思っています。
■ まとめ:本当のラグジュアリーとは
振り返ると、私が今お金を使っているものは、どれも誰かに見せびらかすためのものではありません。
高級外車に乗ることでも、ブランド物の服で着飾ることでもない。
本当のラグジュアリーとは、
「信頼できる人と場所に囲まれながら、自分の身体を慈しみ、大切な仲間と静かな時間を分かち合い、お気に入りの道具で日常の景色を美しく見つめること」
そのものだと思うのです。
59歳。
お金を増やすことよりも、
「自分の機嫌を心地よく保てること」
それが今の私にとって、一番贅沢なことなのかもしれません。
■ 次回予告
心地よい身体、豊かな趣味、そして日常を彩るお気に入りの道具たち。 次回は、これらを携えて私が新しく挑戦しようとしている、【人生後半をさらに軽やかに楽しむための、小さな旅の計画】について、少しお話ししてみたいと思います。
