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59歳。人生で一番リターンが大きかった投資は、「自分の身体」でした。

■ 健康だけは、後回しにできなかった

59歳になって、ひとつ確信していることがあります。

いままでの人生で一番リターンが大きかった投資は、NISAでもiDeCoでもありませんでした。 自分の身体です。

最近の投稿では、旅や読書、スニーカーなど、人生後半を心地よく過ごすための暮らしについて書いてきました。 でも、そのすべてを支えているのは、健康な身体です。

どれだけ時間があっても、どれだけお金があっても、身体が思うように動かなければ、旅も、本も、キャンプも、心から楽しむことはできません。

そんな当たり前のことに気づいたのは、59歳近くになってからでした。 55歳で会社を辞め、独立した頃の私は、少し違うことを考えていました。

■ 独立して、「自由な自分」に酔っていた

独立して4年。ありがたいことに仕事は順調でした。

全国を飛び回り、売上も右肩上がり。以前から 欲しかった大型SUVに乗り換え、「第二の人生が始まった」という高揚感に包まれていました。

その頃、街によくある大型フィットネスジムへ入会しました。

平日の昼間。会社員時代は仕事をしていた時間に、私はトレーニングウェアに着替えてジムへ向かう。 その自由に使える時間が、やたら誇らしかった。

若い人たちに混じり、イヤホンを付け、動画を見ながら自己流で筋トレをする。 「まだまだ若い。」 そんな気持ちで汗を流していました。

鏡を見るたびに、少しずつ身体が変わっていくのも嬉しかった。

でも、身体の中は正直でした。

続けるうちに、肩が痛くなり、腰も痛くなり、脚も背中にも違和感が。そしてとうとう、腕まで痺れるようになってしまいました。

それでも、「月会費が」「筋肉をつけたい」安易な理由で、少し無理に、いつまでも自己流で続けていました。

今思えば、身体を鍛えていたのではありません。 自由になった自分に、ただ酔っていたのかもしれません。

■ 妻の誘いが、人生を変えた

ある時、妻に相談してみました。 すると、返ってきたのは一言。

「私が通っているパーソナルジムで、一度相談してみたら?」

妻は以前から、そのジムで身体の丁寧なメンテナンスを受けていました。

正直、月謝はこれまでよりずっと高くなります。少し迷いました。 でも、「身体をリセットしよう」そう決めて、思い切ってジムを切り替えました。

今振り返ると、あの決断が人生後半の過ごし方を変えてくれたように思います。

■ プロが見ていたのは、見た目だけの「筋肉」ではなかった

最初に驚いたのは、筋肉を鍛える話がほとんど出てこなかったことです。

  • 骨格のゆがみや姿勢

  • 骨盤、肩甲骨、股関節の連動

  • 正しい呼吸と歩き方

  • 身体全体の動き

  • 食事の内容

「肩が痛い原因は肩にはありません」
トレーナーの言葉にハッとした。自分が身体を鍛えていたつもりで、実は無理ばかりさせていたことに気づかされました。

食事も変わりました。 アプリで栄養を管理し、分からないことはトレーナーに相談する。 無理に我慢するのではなく、一生続けられる食事を一緒に考えてくれました。しかも、旅行や遊びの時は、思い切って食べて飲むことも大切です、と。

自己流のがむしゃらな運動では見えなかった景色が、プロの手を借りることで少しずつ見えてきたのです。

■ 一年後、身体は人生を取り戻してくれた

結果は少しずつ少しずつ。
約一年かけて。 ゆっくり。 でも確実に。長期目線の目標をもって。

時間をかけて身体を整えた結果、体重は約8キロ減りました。 体脂肪率も30代の頃まで下がりました。それなのに、筋肉量は増えています。 「さすがプロだな」と、心から思いました。

さらに、長年当たり前だったお酒の量も自然と激減できました。
会社員時代は、年間360日くらい飲んでいました。 仕事帰りに新しい居酒屋を探すことも大好きでした。

それが今では、月に2~3回。家族と外食時に、少し飲めば十分です。 無理をしたわけではありません。身体が変わると、不思議と生活そのものが自然と変わっていったのです。

おかげで、今は睡眠も、7時間以上ぐっすり眠れます。肩も痛くない。腰も痛くない。腕も痺れない。 旅行では2万歩、3万歩歩いても平気です。 毎朝、妻と散歩をする時間も気持ちいい。 キャンプでテントを張ることも、翌日の撤収も苦になりません。

姿勢が変わると、心までどこまでも前向きになる。そんなことも、この年齢になって初めて知りました。

■ 本当に増やしたかったもの

若い頃は、お金を増やすことばかり考えていました。 独立してからは、売上ばかり見ていました。

でも59歳になった今、本当に増やしたいものがあります。

それは、「元気に歩ける日数」です。

  • 妻と笑顔で旅行へ行ける身体

  • 好きなライブを最後まで楽しめる体力

  • キャンプを軽快に楽しめる足腰

  • 毎朝、気持ちよく散歩できる健康

  • そして、夜ぐっすり眠れる毎日

そう考えると、ジム代は単なる「運動費」ではありません。 これからの人生を心の底から楽しむための、最も確実な投資です。

■ まとめ:人生で一番リターンが大きかった投資

NISAもあります。iDeCoもあります。不動産もあります。 どれも人生を豊かにしてくれる大切な資産形成です。

でも59歳の今、一番リターンが大きかったと思える投資があります。 それは、自分の身体でした。

55歳の私は、「お金があれば人生はもっと自由になる」そう思っていました。 59歳の私は、違います。

自由を楽しめる身体がなければ、 旅も、読書も、キャンプも、毎朝の散歩も、 そして妻との何気ない時間も、その喜びは半分になってしまいます。

だから私は今日も、 NISAに投資し、iDeCoに投資し、 そして、自分の身体にも投資を続けています。

人生後半で、一番リターンが大きかった投資先。

それは株でも、不動産でもありませんでした。

毎日を元気に歩き続けるための、自分自身の身体でした。


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