59歳。売上を半分に減らしたら、仕事が面白くなってきた話。
■ 55歳の頃とは、仕事の意味が変わりました
55歳で独立した頃の私は、「いかに売上を伸ばすか」「いかに事業を大きくするか」ばかりを考えていました。 売上が伸びることが、自分の価値であり、やり甲斐でした。
全国を飛び回り、多くのクライアントと契約し、仕事は順調でした。
そして今は、独立して4年目の 59歳です。
私が見ている景色はかなり違ってきました。
現在の私は、あえて事業の規模を小さくし、売上目標をかつての半分ほどに設定しています。
以前の記事でも「手放す暮らし」について書きましたが、実際に半年ほど実践してみると、働き方だけでなく、人生そのものの見え方まで変わってきました。
今日は、59歳の今だからこそ感じている「仕事との向き合い方」について書いてみます。
■ 売上を減らせた、本当の理由
「売上を半分にする」
最初はものすごく不安でした。
実際、決断するまでは何度も迷いました。
ただ、私には一つだけ大きな支えがありました。
それは、何度も老後のお金をシミュレーションし、「この資産をこう使えば十分暮らしていける」という道筋が見えていたことです。
億単位の資産があるわけではありません。 でも、私にとっては、それが十分だと納得できました。
この安心感は、毎月の売上とは違う「心の収入」になっています。
だから私は、「もっと売上を増やさなければ」という焦りから少しずつ離れていきました。
■ 売上だけではなく、仕事そのものを変えた
私が減らしたのは、売上だけではありません。 働き方そのものです。
時間ばかり取られる仕事
移動距離の長い仕事
ストレスの大きい仕事
そうした契約は更新せず、一部は成果報酬型へ切り替えていきました。
最初は勇気が必要でした。 でも同時に、生活も少しずつシンプルにしました。
車を見直し、ローンを整理し、無理に増やすことをやめる。 売上を減らすだけでは苦しくなります。だから私は、生活も一緒に整えていきました。
半年ほど経った今、想定通りにいって少し驚いています。
売上は減ったのに、生活の満足度はほとんど変わらなかったことです。
振り返れば、売上が多かった頃は、高速代もガソリン代も宿泊費も接待費も、「仕事だから」と、そして時間も気にせず使っていました。
それが、仕事をシンプルにすると、そうした支出も時間も自然と減っていきました。
結果として、手元に残る豊かさは思ったほど落ちなかったのです。
■ 「時間を売る仕事」から、「自分の村を育てる仕事」へ
最近、一番面白いと感じているのが仕事の中身です。
独立当初は、自分の時間を売る仕事が中心でした。 働けば売上は増えます。でも、止まれば収入も止まります。
今は少しずつ、成果報酬型やストック型の仕事へシフトしています。
自分が知恵をしぼって仕組みを作る。 すると、それが少しずつ育ち、毎月少しずつ成果を運んできてくれる。
例えるなら、ゲームの中で自分だけの「村」を育てているような感覚です。
すぐに大きな成果は出ません。 少しずつ育っていく。 そして安定した長期の収入へ。その過程が、楽しくなっています。
■ 意外なことに、アルバイトが人生のバランスを整えてくれた
もう一つ、新たな行動をしました。週に数日だけ、短時間ですが、外に出て体を動かすアルバイトを始めたことです。
最初は少し迷いました。 「独立している自分がアルバイト?」そんな気持ちもありました。
でも、やってみると予想以上でした。
体を動かす心地よさ
風通しのいい職場
立場に関係なく交わす、業務の相談事の話
責任を背負い過ぎず、純粋に目の前の仕事を責任感持って楽しめる時間
適度な接客、適度な移動、適度な活動、正直どれも理想的な内容です。
いまは、自分の事業だけでは得られなかった充実感があります。
思い切って、バイト先を探して、面接に行って、そして採用されて、ほんとうによかったと思っています。
思ったことを行動に移してみる、あらためて大切です。
「この働き方なら、65歳を過ぎても続けたい。」 そう思える場所に、偶然ながら出会えたことが、大きな収穫でした。
■ 人生後半の「黄金比」が見えてきたかも
59歳になった今、自分なりの働き方が見えてきました。
資産運用という「安心」
自分の事業という「挑戦」
体を動かす仕事という「心地よい刺激」
夫婦で過ごす時間や読書、旅行といった「余白」
このバランスこそが、私にとっての「人生後半の黄金比」です。
老後の安心は、お金だけではなく、「これからも機嫌よく働き続けられる自分」をつくることです。
■ まとめ
59歳の私は、こう思っています。
売上は半分になりました。 その代わり、
焦りは半分以下になりました
仕事だけの移動時間も減りました
ストレスも減りました
そして自由な時間が増えました
何より、仕事のバランスが面白くなってきました。
今の私は、売上が一番多かった頃よりも、仕事が好きな気がします。
■ 次回
この様な働き方を選んだからこそ楽しめるようになった、【59歳。モノより『思い出』に投資する、夫婦の旅とこれからの計画】についてお話ししたいと思います。
