SCANDAL TOUR 2025 “LOVE, SPARK, JOY!” Day1 @東京・Zepp DiverCity
昨年のBEST★Xmas 2024以来のSCANDAL。
再び見ることになるとは、それも2Ddays現地で見ることになった。SCANDALに対する経験値を急激に伸ばしていると自負しているところだ。と、いうことで今回はSCANDAL TOUR 2025 “LOVE, SPARK, JOY!”のレポートをお届けしたい。
概要
女性4人のガールズバンド、SCANDAL。
2023年8月、『同一メンバーによる最長活動ロックバンド(女性)』としてギネス記録が認定されるほど長く愛されてきたバンドである。
ツアーまでの歩み
そんな彼女らは2025年1月から3月まで新曲をリリースし、その先の全国ツアー“LOVE, SPARK, JOY!”に繋がる。毎月新しい音楽が1曲ずつ増えていくことはファンのワクワク感を高めていったのだろう。そして、そのファンの様子を見て喜ぶ彼女らが想像できるところだ。
来年20周年を控える彼女らは、ありったけの楽しい音楽を楽しむことを「LOVE」「SPARK」「JOY]という3つのワードに込めた。その想いが体現されたツアー、それがSCANDALの全国ツアー2025 “LOVE, SPARK, JOY!”である。
新たな試み
本ツアーでは音楽好きでよくライブに行くワタシも経験したことのない新たな取り組みが成された。それが「会場によってチケット券種を変える」ことであった。本来、ライブハウスではスタンディングがメイン。Zeppなど収容人数が大きくなると2階に指定席が設けられる。つまり、大半は1F・スタンディングが主。もしくは2F・指定席を入れた2種類の販売である。しかし、今回は以下のような券種設定となった。

CASE1~5までのパターン分けがされた券種販売なんて見た事がない。
非常に細かく設定されており、Zepp Diver CityはCASE1のため、1階後方に椅子が並べられており指定席として設けられた。
この試みについて、HARUNAはコロナウイルス流行によりライブを観る環境が変化したこと、自分自身もライブを観る側として年齢を重ねると、スタンディングではなく、2階席で見たり少し座りたいなぁと思う時もあったことをこの日のMCでも話していた。
ワタシ自身もライブを観に行くと感じるのは、SCANDALファンの年齢層が幅広いこと。HARUNAをはじめメンバーが観客サイドとしてライブを観てきたことによって作り出されたアイデアだったんだろうなと想像するところだ。
本編
整理番号がA-10番、とまさかの最前列。
「SCANDALファンの方々、こんなビギナーが最前列で恐縮です」と思ってしまうほどの良い整番であった。そのため、ステージとの距離がほぼない。そして、下手側にスタンバイ。
舞台中央には本ツアーの垂れ幕が飾ってあり、4人のお立ち台が舞台ギリギリのところに配置されている。MAMIのギターアンプ、青色でかっこいい。今までにストレイテナー・日向秀和のオレンジアンプしか見てこなかったので新鮮であった。
ピンクのニット衣装で登場した4人。
メンバーのヘアセットの髪飾りは蛍光ピンクの小物であしらわれており、舞台が暗転すると蛍光色に光る仕組み。TOMOMIはNIKEのピンク色のハイカットを履いていたが、メンバー全員でお揃いだったのだろうか。とにもかくにも、統一されたピンクの衣装がステージ上の彼女たちを華やかに演出。
Terra Boyからスタート。音の入りからエネルギーが強い。音圧をひしひしと感じ、かつ彼女たちの音楽の「これから楽しむぞ!」という意気込みを感じる。この楽曲のサビにはダンス(手の振り)があり、それを楽しむファンも垣間見た。SCANDALでカバーされたOh, Pretty Womanはロックな感じに仕上がりながらも、歌声の可愛さはピカイチ。なによりも、イントロのRINAのドラムには驚いた。あの華奢な身体から出てくる打音なのか、というくらいしっかりしている。演出ではピンク(桜色に近い)の照明が使われるところもあり、綺麗。
夜明けの流星群のサビ前からサビにかけ、音楽に合わせたフリの動きがフロア全体で揃う様子を見て、これは集団行動なのか…?というくらい目を見張るものだった。この曲以降、ファンの集団行動並みの手のフリ、拍手、掛け声を目にすることになるのをこの時のワタシはまだ知らない。「スゴイ」としか言いようがなく語彙力を失う。
そして、Sparklingはタイトルの通り、はじけるようなキラキラとした楽曲。夏の炭酸飲料あたりのCMが似合いそうな、それくらい弾けて爽やかなサビ。「Take it easy, take it free」という歌詞、最初に聴いたときは「ティーティーティティ―」と聴こえていたことはここだけの話。
LOVE SURVIVEは頭ぶんぶんと振れるくらいの間奏、いやサークルモッシュとか起きてもいいくらいの音楽。歌詞は恋愛もの、だが音楽はロックチューンだからこそ盛り上がるしかない。そして、この勢いのまま入ったテイクミーアウト。サビの「PA-PA-RA PA-PA- PA-RA」のファンの大合唱の威力はすさまじい、男性ファンが多いバンドだからこそ野太い声がとても響く。と、これで前半終了かと思えば瞬間センチメンタル。このセクション、もうこれで本編が終わるのか?というくらい後半のぶち上げていく空気感に似たものを感じる。
RINAのドラムスティックは演奏が終わるとRINAの手元から飛んでいく。彼女のパワーをドラムに100%ぶつけられていた証拠。かっこいいドラマーだ。まだ前半でここまで盛り上げて来るということは、ここからの後半セトリも期待が高まるファンも多いはず。
↓ MC
MCが始まるまでメンバーの名を呼ぶ声がフロアのあちらこちらから聞かれた。メンバー誰かが返事するまで呼ぶことを止めないファン、恐るべし。そして、MAMIはそのファンの声に聞き入っていた様子。それくらい、フロアは盛り上がっていた。ライブ当日は平日の夜。HARUNAから今日のライブのために会社を休んだ人も、頑張って定時にあがった人も、なんとか仕事終わりに間に合わせた人に対しても感謝を伝える。フロアから「あがり~~~~~!」という叫ぶ一面もあった。
本来であれば、東京公演でツアーが終了のはずがRINA、TOMOMIの体調不良により宮城・札幌公演が延期となった。そのため、HARUNAは「楽しみが長くなった」と話し、6月まで楽しみが続くことに。この日もTOMOMIの咳が気になったので、すこし休んでほしいものだ。「我々も人間ですから」と、ツアーを1か月ほどでまわるのは中々のハードスケジュール。寒暖差もあり、メンバーが体調不良になるのも無理はない。まずは、東京公演までツアーがまわれたことに「おめでとう」と気持ちを伝えたい。
メンバーが「ニットの衣装は考えもの」と言うくらい、ニットの衣装は経年変化していったようだ。(なお、TOMOMIが言う通りで経年劣化ではありません)ツアー初日の衣装はカチッとしていたようだが、「味が出ている」とのメンバーから評価されるピンクの衣装。6月も着るの、大丈夫なのか、暑そうという心配するばかり。
前半は昔の曲が多かったが「ここからはNew EPから」とHARUNAの一言で始まったSoundly。この曲の終わり方、非常にお洒落。"曲の終わり"というのを見せるなら、コードはもう少し低めのような気もする。(ギターはよくわからないので感覚で話しています。ご容赦を)この終わり方、歌詞でもあるように"今しかできないsound"そのものなのでは?と思わさた。
今回のツアーセトリのなかで最も好きだったのはeternal。この楽曲の歌詞にも含まれる「痛み」があるなかで次に向かう希望を持った感情を音楽に表現されているようであった。イントロは非常に静かに、HARUNAの歌声がぽつりとあるような孤独感も混じったような痛みを感じたが、曲が進むにつれて各パートが合わさりながら、希望のような光をイメージする曲に変わっていく。
ハイライトの中で僕らずっとは彼女らの楽曲でも異色なのだろうか。かっこよさに針が振れるような。この歌詞を歌うメンバーの姿はかっこよかった。ダークさ、と言ってもよいのだろうか。キラキラと華やかな彼女とは印象が違ってギャップがあった。
まさにこの世は
制御されたディストピア
隙を突いては 鎖を張り巡らせる
正直やってらんないな
制御不能なユートピア
作り出そうよ 悪夢に終わりを告げ
僕ら無能で有能さ
今手をかかげて
その後にきたHARUKAZEは照明も桜色を基調としたものだったり衣装と同系色で揃うことで「春」のイメージがガツンと来た。青春、というのだろうか。甘酸っぱさも感じるこの曲。桜の花びらが舞う樹のそばで演演奏する女らを想像してしまった。ハイライトの中で僕らずっとからのこの曲、演奏モードや雰囲気も全く違うと感じたが、どちらの姿もスイッチを切り替えるように表現してくるところがプロなのだろう。そして、どうかしてるってで会場でみんなハンドクラップで楽しむ。ここまでの楽曲の雰囲気の変わり方、ワタシからするとジェットコースターのように変わっていく雰囲気にてんてこ舞いだ。いい意味でどうかしてるって。彼女たちの姿はカワイイ、だけではないってことを気付かせてもらった。
「声出せるー?」とフロアに聞いて始まるEVERYBODY SAY YEAH。舞台下手裏ではスタッフさんがこの曲にあわせてラジオ体操のようなダンスをして、上手側スタッフが笑っているという様子も見られてほほえましかった。
フロア全体でコール&レスポンスになり、「YEAH!」とフロア全体でファンがジャンプして楽しむ姿もほほえましい。そして、SCANDALビギナーのワタシでも楽しめる楽曲であった。
その後、HARUNAがギターを置きハンドマイクに持ち替える。この曲のタイトルを聞いたときは「?」となったことを思い出す。それが最終兵器、君だ。この曲は「最終兵器は君」という歌詞からリスナー=ファンに向けてエールを送っているのだろう。HARUNAがフロアに向け、「君なんだ!君なんだ!」と歌って指をさす姿。指をさされたファン、倒れてしまうぞ!と心配になるくらいの明るく可愛げのある笑顔。こんな女性になりたい、だなんて思った瞬間だった。
Imageは疾走感あふれる楽曲。もう終盤なんて、あの場所にいたときは思っていなかった。間奏のギターがとてもかっこいい。お立ち台に立って弾くMAMIの姿も遠目ながらに見えていたが、やはりギターを弾くときに目が変わる。MAMIがギターソロを弾く瞬間、それは目の前の音に正面から向き合う時間。だからこそ、こちらも息をのんで見てしまうものだった。そして
本編最後の太陽と君が描くSTORYは最後の曲だからこそ非常に明るく、そしてこのツアーは終わっても20周年まで歩みを止めない彼女らがずんずんと進んでいく姿を表すかのような曲調の楽曲だった。(歌詞は恋愛もの、のようだが…)
アンコールは少女SとSCANDAL BABYの2曲。
その前のMCにおいて、HARUNAはあと少しで20周年が迎えられることを話す。ファンに「5年、10年後に会いましょう、ってよりは1年後なら頑張れるでしょ」と遠い未来で会うことではなく来年という1つの目標に向けて「みんな、元気で生きていきましょう」と、ファンと一緒にこのアニバーサリーを向かえると、HARUNA自身が舞台上で小指を出してファンと約束した。
本ツアーでは地方公演のなかでも8年ぶりの場所もあった。「このツアーをまわれたからその地で会えたみんな(ファン)がいた」と全国をまわることで会えるファンがたくさんいたことをHARUNAは話す。(でも、よく1か月間でまわっている…スケジュール大変すぎる)
ツアーはこの日を含めてのこり2回。HARUNA「言いたいことはあるけど、明日言う!」と、セミファイナルのこの日は何も話さないHARUNA。それに対して「今日しか来れへん人もおんのにね~」とRINAがツッコむ。そうだ、今日しか来れない人も居る。がしかし、この日の公演に来ているなら2日連続で来るファンのほうが多いだろう。と、ワタシは感じる。それくらい、このバンドを愛するファンが多いと感じた。
SCANDALの代表曲、フェスでもセレクトされる少女Sとファンの中で国歌と呼ばれるSCANDAL BABYでフロア一体がアンコールを全力で楽しんでいた。国歌と言われるくらい、音楽に合わせたファンらの動きは団体行動並みの揃い方。素晴らしすぎる、SCANDAL愛を全力で表現しているファンの姿に感服したのだった。
アンコール2曲が終わり、彼女らが舞台を降りるまでにも上手側から下手側の方向に歩きながらフロア全体を見て、ファンに対して感謝を伝えていた。ファンサービスも含めたその姿勢やファンに対するプレゼントがたくさんあるからこそこれだけのファンがSCANDALを愛して応援するのだろう。どんな20周年を迎えるのか、注目したいところだ。
【Thank you!!!】
— SCANDAL (@scandal_band) April 4, 2025
2025.04.04
SCANDAL TOUR 2025 "LOVE, SPARK, JOY!"
at Zepp DiverCity(TOKYO) Day1
Photo by takeshi yao#SCANDAL_LOVE_SPARK_JOY pic.twitter.com/9AUtp0gnIY
01. Terra Boy
02. Oh, Pretty Woman
03. 夜明けの流星群
04. Sparkling
05. LOVE SURVIVE
06. テイクミーアウト
07. 瞬間センチメンタル
08. Soundly
09. eternal
10. ハイライトの中で僕らずっと
11. HARUKAZE
12. どうかしてるって
13. EVERYBODY SAY YEAH
14. 最終兵器、君
15. Image
16. 太陽と君が描くSTORY
en)
01. 少女S
02. SCANDAL BABY

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