創業メンバーが語る「AIは知識豊富な技術コンサルのような存在」人とAIの最適な関係性とは
今回は、創業初期からGAOGAOに参画し、エンジニアとしてだけでなく、海外拠点の立ち上げや採用プロセスにも深く関わってきた花屋拓馬さんにインタビューを行いました。
新卒で「海外×開発」の世界に飛び込んだ経緯から、現在GAOGAOが全社を挙げて推進している「AI活用」のリアルな現場、そしてAI時代におけるエンジニアの価値の変化まで伺いました。
偶然の出会いから始まった「海外×開発」のキャリア
ー まずは、GAOGAOに入社するまでの経緯について教えていただけますか?
学生時代から大学を休学して留学をしたり、海外インターンシップに参加したりと、外の世界には常に目を向けていました。そういった経験を経て、新卒でGAOGAOに入社しました。
学生時代の経験の中で特に印象的だったのは、フィリピンのセブ島での「英語×プログラミング留学」です。その後、ベトナムのハノイにあるオフショア開発会社でインターンをしていたのですが、そのときの縁が今のキャリアにつながりました。
ー インターンでの縁が、どのような形でGAOGAOへと繋がったのでしょうか?
ベトナムには「テト(旧正月)」という長い休暇があるのですが、インターン期間中にその休暇を利用してタイのバンコクへ旅行に行きました。そのとき、偶然にもバンコクに滞在していた GAOGAO創業者のTejiさんを紹介してもらう機会がありました。
帰国後、日本で就職活動をしている時にTejiさんからSNSでメッセージをもらい、「海外で働いてみないか?」と誘われたのが決定打でした。当時、私は海外にハマっていて、新卒から海外で開発に携われる環境は非常に魅力的で、迷わず入社を決めました。

開発だけでは見えなかった世界。拠点立ち上げが広げた視野
ー これまでどのような業務に携わってこられたのでしょうか?
GAOGAOに在籍して約7年ですが、約5年半はソフトウェアエンジニアとして開発業務に従事し、残り1年半は採用や拠点立ち上げなど、エンジニアリング以外の業務に従事していました。現在は再びフロントエンドエンジニアとして、顧客が提供するサービスのプロダクト開発のプロジェクトに参画しています。
ー 現在の1日の働き方について教えてください。
業務開始後は、1日のタスクをSlackで書き出します。ミーティングなどが特になければ、そのまま業務に取りかかります。また、業務開始後は必要に応じて常設のオンラインコミュニケーションが取れるツールなどを活用して、リモート環境でもメンバーとコミュニケーションを取りやすい状態にしながら、日々の開発業務を進めています。
GAOGAOは正社員は基本的にはオフィス出社ですが、海外メンバーとのコミュニュケーションはリモートになるため、社内でのオンラインコミュニケーションに関してはGather.townというツールを活用して工夫しています。

ー エンジニアから採用や拠点運営といった役割に移られたきっかけを教えてください。
入社後、タイのバンコクで日系のクライアントの仕事に従事することになりました。約4年間、バンコクでエンジニアとして働いた後、会社として『ベトナムに新しい拠点を立ち上げよう』という話が持ち上がりました。その立ち上げメンバーとして私が現地に入ることになりました。
当時は私を含めた数名の日本人メンバーと、現地で採用したベトナム人メンバーという構成でした。拠点を運営するためには、開発だけをしているわけにはいきません。現地の書類業務や採用面接など、あらゆる管理業務をこなす必要がありました。自然な流れでエンジニアリングから一時離れ、組織運営に注力することになりました。

ー そのときの経験が、現在のエンジニア業務に活きていることはありますか?
直接採用面接をすることはなくなりましたが、「どんな人を採用すれば、チームがどう変化するか」という視点を持てるようになりました。
開発業務だけでは出会えなかったような、多様なバックグラウンドを持つ人たちと会話を重ねました。その中で、技術力だけでなく「人としての雰囲気」や「チームビルディング」の重要性を肌で感じることができました。この経験がエンジニアとしての視野を広げる大きなきっかけになったと実感しています。

「知識豊富なエンジニアが隣にいる感覚」AIが変える開発の日常
ー GAOGAOではAI活用を積極的に推進していますが、プロジェクトではどのようにAIを取り入れていますか?
現在のプロジェクトでは、クライアントのセキュリティルールに則り、「Gemini」を活用しています。開発のコーディングはもちろんですが、タスク管理やドキュメント作成など、あらゆる場面でAIを使っていますね。
ー AI導入前後で、生産性に変化はありましたか?
劇的に変わりました。特に設計からコーディング、そしてそれをドキュメント化するまでのスピードが格段に上がっています。
しかし、業務でAIを使うとなると、個人の趣味開発のように「適当に投げて終わり」というわけにはいきません。チーム内のルールやプロジェクト固有の制約を守りながらアウトプットを出す必要があります。
そこで私が感じているAIの最大の価値は、「膨大な知見を持ったエンジニアが隣にいて、気を使わずに何度でも質問やレビュー依頼ができる感覚」で使えることです。
ー 「知識豊富なエンジニアが隣にいる感覚」とは、具体的にどういうことでしょうか?
業務システム開発には、一朝一夕では身につかない、何十年もの知見の蓄積による「やってはいけないアンチパターン」、「暗黙の了解」や「設計の定石」のようなものがあります。AIにはそういった膨大な知識が蓄積されています。
経験の浅いエンジニアだと気づかないような観点でも、AIに壁打ちすることで「この場合はこうした方が良い」というアドバイスが得られ、チーム全体の品質の底上げにつながっています。

「言語化能力」がボトルネックになる時代
ー AIを業務で活用する中で、課題に感じていることはありますか?
最も課題だと感じているのは、AIに指示を出す人側の「言語化能力」です。
業務レベルのアウトプットをAIに求める場合、前提条件やルールを曖昧にしたままでは、期待通りの成果物は返ってきません。人相手なら「空気を読んで」で通じる部分も、AIにはすべて明確に言語化して伝える必要があります。
ー その課題に対して、どのように解決を図っていますか?
解決策は地道ですが、「暗黙知を減らし、ドキュメント化すること」に尽きます。「こういうルールがあります」という前提条件を明文化しておき、プロンプト(指示文)に渡せるようにしておく。そうすることで、毎回思い出す手間も省けますし、AIの回答精度も安定します。
AIを使いこなすためには、私たち人間側が、業務プロセスやルールをより論理的に整理・定義する力が求められていると感じます。

AI時代の採用論「人となり」を見極めるのは人間の役割
ー AI技術の発展により、採用面接でもAI活用が進んでいますが「AIに任せるべき領域」と「人がやるべき領域」をどう考えていますか?
まず、「人となり」や「カルチャーマッチ」の判断は、現時点では人間がやるべきだと思っています。
AIはネット上の情報やテキストから論理的な判断をするのは得意ですが、その人の持つ雰囲気や、チームに馴染めるかどうかの相性まで判断するのは、現時点では難しいと感じます。
一方で、技術的なスクリーニングや質問作成はAIに任せても良いと考えています。
採用プロセスでは、エンジニアマネージャーが登場するのは最終面接のみで、それまでは採用担当者が対応するというのが一般的です。現実問題として、エンジニアマネージャーがすべての面接に出て技術チェックをするのはリソース的に不可能ですし、採用担当者が技術的な質問を考えるのも専門知識の面から限界があります。そういった「知識面や正解がある部分」の判定はAIを活用し、人はもっと「コミュニケーション」に集中する。そういった住み分けが進んでいくのではないでしょうか。
ー 「違和感」のような言語化しにくい部分は、まだ人にしか分からない領域ですね。
そうですね。メールのやり取り一つとっても、レスポンスの遅さや雑さから感じる「ビジネス的な違和感」は、AIには検知しづらい。そういった細かい機微を感じ取るのは、引き続き人の重要な役割だと思います。

AIと共に、顧客満足と業務フローの最適化を目指す
ー 今後の目標を教えてください。
今後は、AIを活用した最適な業務フローを設計し、顧客満足度の向上に貢献していきたいと考えています。そして、そこで得たAI活用のノウハウをGAOGAOの他のメンバーにも共有し、組織全体の力を底上げできるような存在になりたいですね。
ー 最後に、GAOGAOに興味を持っている方へメッセージをお願いします。
GAOGAOは、立場の垣根なく「やりたい」と思ったことを応援してくれるメンバーが多い会社です。新しい技術や海外での挑戦に興味がある方は、ぜひ気軽に問い合わせてみてください。

まとめ
新卒で海外就職という道を選び、バンコクでの開発業務、ベトナム支社の立ち上げを経て、現在は再びフロントエンドエンジニアとしてAIを活用した開発に取り組む花屋さん。
今回のインタビューで印象的だったのは、AIを「知識豊富なエンジニアが隣にいる感覚」と表現しながらも、それを使いこなすには人側の「言語化能力」が不可欠だと指摘した点です。また、採用においては「人となり」や「カルチャーマッチ」は人が判断し、技術的なスクリーニングはAIが担うという役割分担の重要性も語られました。AI時代における「人がやるべきこと」と「AIに任せるべきこと」の境界線を、実務を通じて見極めている姿が印象的でした。
GAOGAOでは、AIを積極的に活用しながら、グローバルに挑戦したいエンジニアを募集しています。新しい技術への挑戦や海外での働き方に興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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