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修学旅行で行くディズニーランドアトラクション全解説⑤~ファンタジーランド前編

 多くの人がイメージするディズニー映画の世界を体現しているエリアです。エントランスから最も遠い位置にあるため、開園直後は割と空いています。また、小さい子供向けのアトラクションが多いので、子供たちが帰る夜遅い時間帯になってからも狙い目です。空いている時間帯にこのエリアのアトラクションにテンポ良くいくつも乗れると非常に満足度が高いです。
 ファンタジーランドはアトラクション数が多いため、前編と後編に分けます。
★待ち時間:5段階評価(1が短く5が長い)
★おすすめ度:5段階評価(1が最低で5が最高)


アリスのティーパーティー

 回転するティーカップです。真ん中にハンドルがついており、そのハンドルを回せば回すほど速く回転します。調子に乗ってハンドルを回し過ぎて、終わった後に気持ち悪くなっている修学旅行生をよく見ます。
 それだけのアトラクションですが、世界中いつの時代も回転運動というのは人類を興奮に導いてくれるのだというプリミティブな普遍法則を思い知らせてくれます。乗っている人も見ている人も何か楽しい気持ちにさせてくれるのが何だか不思議です。1回で100人程度さばけるのに加えて、乗車時間は2分程度と短いので回転率は高いです。
★待ち時間:2(混んでても10~15分くらいで乗れる)
★おすすめ度:3(回転運動の原始的高揚感を味わえる)

イッツ・ア・スモールワールド

 ディズニーランドを代表するアトラクションを1つ挙げろ、と言われたらやはりこのアトラクションになるのではないでしょうか。例えばスプラッシュ・マウンテンがなくなったとしても、ディズニーランドはディズニーランドで在り続けられると思います。しかし、イッツ・ア・スモールワールドがなくなったら、ディズニーランドはディズニーランドでなくなってしまうのではないか。それくらいの存在感があります。
 ボートに乗って世界各地を巡り、民族衣装に身を包んだかわいらしい子供の人形が「小さな世界」を歌い踊ります。「世界で一番幸せな船旅」という謳い文句は決して大げさではないでしょう。「平和」としか言いようのない世界が広がります。世界の子供たちの歌う人形に混じって所々ディズニーキャラがいるので、「スティッチいる!」「エルザいる!」のように、「ウォーリーをさがせ!」的なノリでも楽しめます。
 楽しいアトラクションか?と言われると…退屈に感じる人も多いでしょう。このご時世に「世界は1つ」なんて何を青臭いこと言ってやがるんだ、と考える中高生も少なくないと思います。しかし、そんな青臭さに対して斜に構えるのではなく真正面から向き合うことこそ、現在の不穏な世界情勢においては何より必要なのではないか。理屈ではない、何か大切なものがこのアトラクションには存在する。そんな気分にしてくれます。
 これからの未来を担う中高生には理屈抜きでぜひ乗ってほしいアトラクションです。世界各地の戦争や武力解決を企てる指導者たちも乗ればいいのに!と心から思います。
★待ち時間:2(ボートはポンポン出ていくので回転はいい)
★おすすめ度:4(未来を担う修学旅行生必修科目)

キャッスルカルーセル

 どこからどう見てもメリーゴーランドです。乗る前のイメージと実際の体験との間に何一つギャップがありません。あなたの知っているメリーゴーランドそのものです。シンデレラをモチーフにしているので全て白馬である、というのが唯一のディズニー要素となっています。やたらと馬の数が多く回転率が高いので、待ち時間は短めです。夜はライトアップされるので周りから見るときれいです。これ以上説明することがありません。
 個人的には、BGMとして流れる「チムチムチェリー」の曲が何とも言えない哀愁を醸し出していて好きです。
★待ち時間:2(馬が90頭いるので一気にはける)
★おすすめ度:2(メリーゴーランド。それ以上でもそれ以下でもない)

白雪姫と七人のこびと

 「ディズニーランドで最も恐ろしいアトラクション」と断言していいでしょう。かつては知る人ぞ知る的な存在でしたが、いろいろなメディアやYouTubeでの言及が増えたせいか、徐々に認知されてきた印象を受けます。
 ディズニーランドにおけるお化け屋敷と言えばホーンテッドマンションですが、「ユーモアのあるお化け屋敷」「お化け屋敷のパロディ」みたいな趣があるため、そこまで怖くはありません。その点、このアトラクションはただひたすらに怖い。「白雪姫が魔女によって毒殺され、その復讐として7人のこびとが魔女を殺す」というストーリーを忠実に再現した結果、単なるホラー作品に仕上がってしまいました。王子様がキスをして白雪姫が生き返る、という肝心のエピソードは完全に欠落しています。なぜストーリーを途中でぶった切ってハッピーエンドを省略したのか。シンプルに理解に苦しみます。
 プリンセスに憧れる女の子は決して乗ってはいけません。何も知らずにうっかり乗ってしまって出口で泣いている子供をたまに見かけます。一度1人で乗ったことがありますが、いい歳したおじさんが本当にただただ恐怖を感じました。気心知れた仲間とキャアキャア言いながら乗ればそれなりに楽しいと思います。
 こういった文脈のせいで、ある種のネタ的な扱いを受けるアトラクションになってしまっています。怖いもの見たさでぜひ一度乗ってみましょう。
★待ち時間:3(トロッコの定員が少ないので結構待たされる)
★おすすめ度:3(ネタ目的としては乗る価値があるかな…)

シンデレラのフェアリーテイル・ホール

 シンデレラ城の中に入ることのできるアトラクションです。中に入ると、シンデレラのガラスの靴が置いてあったり、シンデレラの名場面のミニチュアが展示されていたりと、「シンデレラの、シンデレラによる、シンデレラ好きのためのアトラクション」としか言いようがありません。既にここまででシンデレラという言葉が6回も出てきました。白雪姫もそうですが、「万人がストーリーを認知している」というのは何気に凄いことだと思います。
 そのようなアトラクションの特性上、客層は圧倒的に女性が多いです。しかしこのダイバーシティの時代、性差に関係なくこういったファンタジーやメルヘンが好きであるならば臆せず足を踏み入れましょう。豪華絢爛なシャンデリアや、フラッシュを光らせると目に見えないものが写り込む絵画など、「映え」という観点でも楽しめます。
 アトラクションの入口がシンデレラ城の裏手という死角にあるせいもあり、存在があまり知られていない印象を受けます。シンデレラ城付近は動線的に通ることも多いので、待ち時間が短いタイミングを見計らって立ち寄るといいでしょう。
★待ち時間:2(午前中か夕方以降は空いてる)
★おすすめ度:2(シンデレラの世界観を楽しめるかによる)

空飛ぶダンボ

 これも見たまんまのアトラクションです。このような「中心部から腕が伸びていてその先に人が乗る筐体が付いている」「腕が回転かつ上下運動をする」乗り物というのは、おそらく日本中・世界中の遊園地に存在しているのではないでしょうか。なので万人が既視感を抱くことと思います。このアトラクションの特徴は、その筐体がダンボの形になっているというだけです。それ以外に特筆すべき特徴はありません。
 1頭につき2人しか乗れないダンボが計10頭という少なさから回転率が絶望的に悪いことに加えて、スプラッシュ・マウンテンやビッグサンダー・マウンテンへと向かう際の動線上に位置するという立地の良さから、周辺のアトラクションと比較しても屈指の待ち時間の長さを誇ります。その割に所要時間は約1分半と短いため、あまりにもタイパの悪いアトラクションと断罪せざるを得ません。お隣にある「アリスのティーパーティー」や「キャッスルカルーセル」が割と待たずに乗れたので、その流れでダンボも乗りたい!と気楽に考えると間違いなく悲劇に見舞われます。
 確かに「空飛ぶゾウ」というのはダンボならではのモチーフなので、そういう意味は価値があるのでしょう。もちろんダンボはかわいらしいですし、映画としての「ダンボ」も名作だと思います。また、小さい乳幼児の人生アトラクション初体験!みたいな場合は非常に価値があるでしょう。しかし、中高生が修学旅行でわざわざ乗る価値があるかどうかは冷静な判断が求められます。限られたディズニーランドでの自由行動時間、ぜひ有効に使いましょう。
★待ち時間:4(そこまでして並んで乗る価値があるか冷静に考えよう)
★おすすめ度:2(あなたの家の近くの遊園地にも類似品がきっとある)


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