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神様 にっこり微笑んだ! 【ショートショート】

ひとは 誰でも 各々おのおのが異なる人生を歩んだのち
人生をまっとうして やがて その生涯を閉じる

これは太古の昔から繰り返されてきた わば
命あるものに課せられたおきての様なものだ

しかし この件には 実は ある神様が 深~く
関わってたんですよ!

知らなかったでしょ?


ただ その神様 … 本当はいつも 悩んでました

一人一人の運命を 決めた後 天上界から その
成り行きを見守ってましたが … 神様として
なんというか その~  なにか 物足りなさを
感じていた訳です


そしてある日 神様は 遂に思いつきました!


人生の最後を迎えるのだから その日を
今までとは違う 特別な日にしてみては
どうだろうか!

つまり …

人生最後の日に  その人が もう一度だけ
戻りたい日を 改めて体験できるとしたら
どうなるだろう?


何かに夢中だったあの頃

キラキラ輝いていたあの日

誰か好きな人と過ごしてた日々

まだ十代だった若い時代 など

  …  …  …

その人にとって最高に素敵で忘れられぬ
最上の一日に 戻れるようにしよう … と
決めたのでした!

もちろん 誰もがみんな この体験ができる
という訳ではない

この神様は もう結構なお年ですから 最初
は 10万人に1人ぐらいの割合で この権利が
得られるようにした!

もちろん そんな特権は欲しくないという人
や 最終日をいつにするか 神様に告げること
が出来なかった人は  従来と同様 そのまま
天国へ行って頂く仕組みである


晴れて その第1号に選ばれた幸運な人は …
城之内じょうのうち京太きょうた(仮名)さん 88歳だった

彼は 最終日を 奥さんと新婚旅行に出かけた
ある日を指定し  その日を懐かしみながら
思う存分 満喫したあと 天国へと昇り始めた

すると 別れを惜しむ 人々 が 彼の周りに
次第に集まって来て …

みんな 夫々の思いを胸に 手を振りながら
お別れを告げ始めた

彼を取り囲んでいた人々の姿が 次第に
小さくなると … 彼は 思わず大声で叫んだ
のです!

「 みなさん 元気でね ~!

 みなさん 幸せにね~ ! 」


この様子を眺めていた神様は 思わず
にっこり微笑むと 当選者はもっと
増やさなくちゃ … とつぶやくのでした







(おしまい)



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