6月22日 先週見た映画(ドラマ)とお仕事進捗
先週、先々週合わせて、映画館で映画を3本鑑賞。
1本目は「マスターズ・オブ・ユニバース」。
大ヒットした「バービー」と同じく、マテル社のフィギュア玩具の映画化だが、僕らの世代では玩具には特に愛着はなく(一応は日本でも売られたけど、あまり話題にはならなかった)1987年に映画化されたドルフ・ラングレン主演の「マスターズ/超空の覇者」が有名。
しかし、その頃僕はもう高校2年、映画少年としては背伸びがしたい年頃。
ジム・ジャームッシュなどのアート系、ミニシアター系映画をメインに見ており、こういったマンガ映画は斜に構えてスルーしてしまい未見だった。
約40年の歳月を経て脳も軟化したので、今回の映画化は劇場に足を運んだ。
「マスターズ・オブ・ユニバース」については、ちょっと幼稚でバカみたいなヒーローファンタジーという印象をなんとなく持っていた。そしてそれは、世の中の多くの人にとって同じ印象であったはずだ。そんな時代遅れな原作(というか玩具)を今あえて映画化したということは、何か勝算のある仕掛けが用意されていると思い、興味を持って見に行った次第。
予告や宣伝ビジュアルもあえて北欧メタルのようなダサさを全面に出しているところを見ると、マーベルの「ソー」シリーズでタイカ・ワイティティが監督した「ラブ・アンド・サンダー」みたいなノリを想像してのだが、まさにその通りの作りだった。
まあ、クオリティの高いコマ撮りアニメスタジオであるライカの代表トラヴィス・ナイトが監督を務めてるところからも、一筋縄の映画ではないことは明白だったのだが。
(トラヴィス・ナイトがナイキの創業者フィル・ナイトの息子であることや映画監督になった経緯は書き出すと長くなるので割愛)
イドルス・エルヴァとジャレット・レト(声だけ)以外はどこかで見たり聞いたりしたことあるが名前までは出てこない役者たちが揃っており、既視感があるような、新鮮なような、僕にとっては不思議なキャスティングだった。
特に主人公を演じるニコラス・ガリツィンは全くの初見。なかなか愛嬌があるマッチョで、これからの活躍が楽しみだ。
総括すると、「フラッシュ・ゴードン」の世界観に「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」のテイストを入れ、それらをかなり甘くコーティングしたような映画。
公私共にバタバタしてる今、脳を休めるにはちょうどいい作品だった。
2本目は「THE MUMMY/ザ・マミー 棺の中の少女」。
ここ数年のホラー映画を牽引している二大ビッグネームのジェームズ・ワンとジェイソン・ブラムの製作の下、「死霊のはらわた ライジング」(僕は未見だがそれなりに評価は高いようだ)のリー・クローニンが監督ということで、なかなか期待できるかなと思って鑑賞。
このタイトルから思い出すのは、やはりユニバーサルが「ダーク・ユニバース」と銘打ってホラークラシックのリメイクシリーズを作ろうとした一作目、2017年の「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」だろう。
トム・クルーズを主演に据え気合を入れてローンチしたのだが、興行成績が振るわず、結局「ダーク・ユニバース」構想は頓挫してしまった。
そんな、ある種の「呪い」があるタイトルを付けて大丈夫かと心配したのだが、実はこの映画、ザ・マミーというタイトルでありながらほとんどミイラ映画とは思えない作りだった。
舞台こそエジプトが絡むが、結局は家の中に潜む怨霊モンスター系とでも言うか、いかにもブラムハウスやジェームス・ワン的な、良くも悪くも今風のホラー映画として手堅く仕上がっていた感が強い。
逆に言えば、正直、既視感のあるシーンが多く新鮮味はなかった。
「死霊のはらわた」のフランチャイズ作品を作っている監督だけあって、サム・ライミ的な演出が散見されたのだが、やはりサム・ライミの域には達しておらず、それがノイズにはなった気はする。
とはいえ、撮影も演出も丁寧で好感が持てる作りなので充分楽しめたかな。
そして、3本目は「モータルコンバット/ネクストラウンド」。
モータルコンバットのゲームはやったことないけど、フェイタリティと呼ばれる残酷描写は有名なので知識として知ってはいた。
で、僕らの世代では1995年にポール・W・S・アンダーソンが監督した映画化作品が有名、というか馴染みがある。
精巧なアニマティクス(機械仕掛け)でできた4本腕のキャラ「ゴロー」が非常に良くできていたが、そのアニマティクスに予算を使いすぎたせいか、最後が尻窄みに終わっていった構成が逆にインパクトがあったし、何よりも尻窄みに終わったくせに、90年らしいめちゃくちゃアゲアゲな、ジュリアナ的なテクノのエンドテーマ(モータルコンバット!という血管切れそうなテンションの叫び声で始まる曲のタイトルは「テクノシンドローム」https://youtu.be/EAwWPadFsOA?si=Z6hQwjFE6PCLi3Rc)
が流れると、なんかその曲に全部持ってかれて、「凄いものを見た!」という気分になってしまうユニークな作品だった。
で、その続編も作られたが日本ではDVDスルー、たいして話題にもならなかった。
さらに時は経ち、2021年にリブートした作品が作られ、(これが今回の作品につながる)真田広之や浅野忠信などが出演して話題になったのだが、こちらは公開時にオープニングの10分が特別映像としてYouTubeにアップされたのを見たのみ。
つまり、前作はほぼ未見のまま今作に臨んだ。
まあ、正直前作を見ずとも十分楽しめたし、ザ・マミーに続きこの映画もジェームズ・ワンがプロデュースだとか、敵がドクロ顔のあえてベタな悪役設定が「マスターズ・オブ・ユニバース」にそっくりだとか、なんか色々シンクロしてるのが興味深かった。
91年の映画化時にはレイティングを気にしてフェイタリティ(残酷描写)演出がほとんどなかったのが多くのファンをがっかりさせたのだが、今作は残酷描写も結構頑張っており、何よりも主役の一人である俳優、カール・アーバンを見てるだけでも楽しめた。
カール・アーバン、最近ではAmazonプライムのドラマ「ザ・ボーイズ」で堪能できるのだが、やはり彼の濃い顔と演技は映画館で見たいものだ。
久々に映画館で見たことでカール・アーバン欲が満たされた。
とはいえ、バトルシーンはそこまで斬新な演出は少なく、体調が思わしくなかったこともあり、何度か寝落ちしてしまった。
実は映画というのは静かな映画だけでなく、アクション満載の作品も、結局メリハリがなくなり眠くなってしまうのは周知の事実かと思うが、これもその類であったと思う。
しかしながら、先に書いたように、退屈だったというわけではなく充分楽しませてはもらった。
真田広之や浅野忠信の扱いなど、まだまだ言いたいことはあるが長くなるのでこれくらいにしておこう。
それでは、二週まとめてのお仕事進捗報告。
月曜(6月8日)
進行中案件の編集作業、企画作業などを進めながら、オリジナル作品に出演してもらう子役タレントさんの衣装合わせを行う。
晩にレイトショーで「マスターズ・オブ・ユニバース」鑑賞。
火曜(6月9日)
家の用事を色々こなしながら、進行中案件の編集作業を進める。
水曜(6月10日)
クライアントとの打ち合わせが一件、あとは昨日までの編集とは別の進行中案件の編集作業を進める。
木曜(6月11日)
進行中案件の修正編集を行い、オリジナル作品の今後の撮影のスケジュールを細かく検討。そして、晩の0時半からは撮影で使わせていただく某大型商業施設の閉館後の様子を見るためのロケハンを行う(閉館後なら撮影可という許可をいただけたたからだ)。
閉館後の施設内の明るさが心配だったのだが、撮影監督と相談した結果なんとか行けそうだという結論に。
しかし、0時半の閉館時間から照明などのセッティングを行い、朝の6時の開館時間までに結構なカット数の撮影を行う必要がある。大変だが、やるしかない。
正直、もっと撮りやすい場所でのロケ撮影に変えることも可能だが、そうやって妥協していくと映像というのはどんどんオーラを失っていくのだ。
0時半のロケハンの前に「THE MUMMY/ザ・マミー 棺の中の少女」をレイトショーで鑑賞。
金曜(6月12日)
弊社のスタッフに手伝ってもらっていた、進行中案件のコンテをクライアントに提出。
週明け火曜日にナレーション収録を行う案件の準備、そして週明け月曜日の大学の講義の準備を行い、昨日に続いてオリジナル作品の今後の撮影のスケジュールを細かく検討。
土曜(6月13日)
この日は基本オフの日。友人の演出家が演出したショーを見た後「モータルコンバット/ネクストラウンド」を鑑賞。しかし体調を崩し、早い時間に就寝。
日曜(6月14日)
オリジナル作品の今後の撮影のスケジュールを、さらに細かく検討、確認。
各種関係者に撮影予定を連絡する。
月曜(6月15日)
京都精華大学の講義をしたのち会社に戻り、担当している講義の第一クォーターの成績をつける作業を行う。
進行中案件の作業を行い、進捗状況をクライアントにアップ。
火曜(6月16日)
進行中案件のナレーション収録を行う。
前にも書いたかもしれないが、映像制作の最後の仕上げはMA(マルチ・オーディオの略)と呼ばれる、ナレーションを収録してBGMや効果音とバランスをとり整える作業だ。つまり、一つの案件がこれで終わることになるのでホッとした。
ちなみにこのMAは専門のスタジオで行うのだが、弊社が入っているビルの別の階にこのMAスタジオが入っているので非常に便利。
その後、進行中案件の素材作り、新しい案件のサンプル資料をクライアントへアップ、オリジナル作品の細々した撮影準備を行う。
水曜(6月17日)
昨日に続いて、進行中案件の素材作りを行い、夕方からは別の案件のクライアントと打ち合わせを行う。
木曜(6月18日)
火曜日にナレーション収録を行ったサウンドのミックスが上がってきたので、最終映像に入れ込んでクライアントに納品した後、昨日に続いて、進行中案件の素材作り。
そして、オリジナル作品撮影に関する各種申し送りを関係者に行う。
金曜(6月19日)
朝から連続して2件の打ち合わせ、一件はクライアントとの打ち合わせで、もう一件はこれから制作を始める案件の社内ミーティング。
その後はコンペで勝ち取った新規案件のコンテ作成作業を行う。
土曜(6月20日)
進行中案件の修正編集、オリジナル作品の小道具の準備、大学の講義の準備を行い、次週と次々週に控えたオリジナル作品撮影の撮影前ミーティングを撮影スタッフのみなさんとリモートで行う。結構長時間の打ち合わせとなり、越えなきゃいけないハードルが色々と見えてきたのだが、まあ、みんなで力を合わせればなんとかなるはずだ。というか、なんとかせねば。
日曜(6月21日)
家の用事を色々片付けたのち、進行中案件の修正作業を行う。
その合間に、ワールカップの日本戦は鑑賞。
という感じの2週間。
今週と来週はオリジナル作品のかなりカロリーの高い撮影が控えている。
さらに、家のバタバタもいよいよ佳境を迎える。
そして仕事も色々やるべきことは多い。
ひとつひとつ確実にやるべきことをやっていけばいつかは終わる。
まあ、当たり前なことなのだが、渦中にいるとパニック脳になり、なかなかそれがわからなくなってしまう。
とにかく、大きな波に呑まれず、しっかりコントロールしながら乗り切っていこう。
