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「正しい」より「楽しい」方へ。30歳、人生の手応えを求めて大企業を辞めた決断。

7年間の「安定」を脱ぎ捨てた日

3月の最終出社日の17時半ごろ。

慣れ親しんだオフィスの喧騒の中、僕は部署のメンバーに向けて最後のスピーチを始めた。

僕を見つめるお世話になった方々、一人ひとりの顔を見ていると、思いの外言葉は溢れてきた。

都内でマーケティングと営業業務に従事してきて7年間。

飽き性の僕が7年間も同じ組織に所属できたのは、
間違いなく周囲の環境に恵まれていたからだ。

待遇、社内評価、そして企業の看板。

そこにある「安定」を脱ぎ捨てた瞬間、
肩が軽くなるのと同時に、形容しがたい高揚感が胸に広がった。

東京を離れる最終日の夜景

 「このままでいいのか?」——飲み会で突きつけられた、30歳の焦燥感

30歳に差し掛かる手前、部署の飲み会で、
1個上の先輩がこんなことを言っていた。

もう俺30だよ。全然モテてないわ。
ヤバい、こんな早く30が来るなんて思わなかった。

この言葉を聞いてからというもの、
急に30歳という数字が現実味を帯びた。

30歳では、モテ以前に自分の人生を生きているという手応えを持てているのだろうか?

コロナ禍を起点に考え詰めた理想の人生像と、
それに向けての超ざっくりのロードマップはある。

だけど、このままでは理想に近づいている実感もないまま、ロードマップは「絵に描いた餅」で確実に終わる。

そう思うと、居ても立ってもいられなくなった。

兄の背中を追いかけて: 海外MBAを目指す兄弟

焦燥感を募らせた僕を救ってくれたのは、4つ上の兄だった。

当時、海外MBA(経営学修士)受験に勤しんでいた兄は、それを経たキャリアがいかに素晴らしいかを会う度に力説してくれた。

当初は実感が持てなかったが、30歳を目前にした僕にとって、その選択肢はまさに「渡りに船」だった。

経営者になるという目標、そして海外を舞台に活躍したいという想い。こうして僕は、海外MBAへの挑戦という船に飛び乗った。

受験という試練が教えてくれた、自分の本音

海外MBA受験にあたって、
日本人にとって最も高いハードルが、
海外受験生と比較される学力試験である。

それは「英語の試験」ではなく、数学力・論理的思考力が、英語によって測定されるテストで、純ジャパ・私立文系出身の僕にとっては地獄だった。

そして昨年、仕事と両立する形で、自分を変えるために死に物狂いで毎日勉強を続けた。

仕事と大学院受験以外の予定はほぼ全て断り、平日は3時間、土日は6時間の勉強時間のノルマを設定し、仕事の繁忙期以外は設定したノルマを死守した。

結果的に、そんな生活をおよそ1年間続けて、
年末の試験で何とか目標のスコアに到達することができた。

しかし、出願の直前で自分のやりたいことが明確になり、自分が本当に情熱を注げる領域が別にあると確信した。

ただ、その領域に強い学校に進学する場合、
スケジュールの都合上、1年間後ろ倒す必要があった。

1年間本気で努力してきた。

そして、会社には退職する旨は既に伝えており、
それを見据えて組織体制の調整が進んでいた。

だからこそ、1年間後ろ倒すのは非常に迷った。

しかし、様々な方に相談させていただいた結果、
出願を1年間後ろ倒すことに決めたのだった。

「正しい」より「楽しい」方を選ぶためのプロセス

小さい頃に抱いた夢で、今も覚えている夢が2つあり、少なからず今でも影響を与えてくれている。

これぐらいの時期の夢だったような気が…

1つ目の夢は、冒険家になること。

会社に退職を早めに伝えていた理由は、留学前に長期での海外一人旅を実現するためであった。

2つ目はホテル王になること。

なぜホテル王という結論に辿り着いたのかは覚えていない。ただ、推測するならば、小さい頃から、自分の周囲の人を楽しませることが大好きだった。

自分の作った空間で、人をもてなすことで幸せにしたい、そんな思いからだったのかもしれない。

ただ、「ホテル王になる」という夢は、30歳になった今、不思議とリアリティを持って僕を突き動かしている。

空間を作る自営業を営む両親の背中。
昔から人を楽しませるのが大好きだった記憶。
これまで培ってきたマーケティングの視点と旅の経験。

これらが混ざり合ったとき、自分だからこそ作れる「ホスピタリティ」はないだろうか。根拠はないけれど、確信だけはある。

そういう思考の経緯があり、起業を目指す形で、
ホテル経営について学びたいという結論に至った。

正直、これまでホスピタリティ業界での実務経験はない。しかし、今まで海外旅行を通して宿やサービスに触れる中で、日本にとってのその可能性に魅了されてきた。

そして30代に入り、結婚という人生一大イベントも視野に入ってきた。キャリアを「一時停止」するリスクを取ってでも夢に挑戦するならば、今しかないんじゃないか。

そう考え、退職を腹決めしたのであった。

結び: 決断の先に広がる「未完成の地図」

そんな経緯があって、
タイとベトナムを経て、今はインドにいます。

インド・ハンピのヴィルパークシャ寺院と夕日

当面は一通りできることはやり切ったので、
念願の海外一人旅を6月まではやり切ろうと思っています。

一度きりの人生、これからは外部の基準で「正しい」方を選ぶのではなく、自分の心が「楽しい」と感じる方へ。

そんな想いを込めて、これからの人生のモットーを決めました。

「正しいより、楽しい方へ」

これまでは「合理的か」「年齢的にどうか」という外部基準で自分を最適化してきたけれど、これからは自分の好きなことから逃げずに生きていく。

その第一歩として、まずは旅を通して、各地の空気感や僕の視点を届けていこうと思っています。

このアカウントは、「大企業を辞めたアラサーの人生再設計ログ」です。世界一周の様子はもちろん、大学院挑戦に向けた思考や葛藤など、自分を再デザインしていく過程をリアルに発信していきます。

「今のままでいいのか」と悩んでいる誰かに、
少しでも心に響くものがあれば嬉しいです。

新しい挑戦を温かく見守ってくださる方、
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今の僕が、インドの街角で何を感じ、どんな景色を見ているのか。ブログでは書ききれない旅のリアルな空気感や、日々の小さな発見はInstagramのストーリーズで更新しています。

ぜひ、一緒に旅をしているような感覚で覗きに来てください!
https://www.instagram.com/gaki.log/

ベトナム・ダナンからフエへ向かう列車にて


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