第1回 申請書 書き方|採択率を高める基本とコツ
申請書は、研究内容の良し悪しだけでは採択されません。
採択されるかどうかは、「伝え方」で大きく変わります。
「良い研究なのに通らない」
そう感じている方の多くは、申請書の構成や表現に原因があります。
本記事では、採択率を高めるための基本と具体的なコツを解説します。
■ 申請書で最も重要なポイント
結論から申し上げますと、重要なことは以下の3つです。
① 結論が明確であること
② 論理構成が一貫していること
③ 専門外の審査者にも伝わること
審査では、必ずしも同分野の専門家だけが読むとは限りません。
そのため、「誰が読んでも理解できる文章」が求められます。
■ よくあるNG例(採択されない申請書の特徴)
① 結論が最後に来る
→ 読み手に負担をかけてしまう
② 専門用語が多すぎる
→ 分かる人にしか伝わらない
③ 何が新しいのか不明
→ 評価されない
④ 研究の意義が弱い
→ 採択の必要性が伝わらない
⑤ 論理的に展開されていない
→ 信頼性が下がる
■ 採択率を高める具体的な書き方
① 結論ファーストで書く
まず最初に「何を明らかにする研究なのか」を明確にします。
例:
「本研究は〇〇を解明することを目的とする」
これだけで読みやすさが大きく変わります。
② ストーリーを意識する
申請書は「説明」ではなく「ストーリー」です。
理想の流れ
課題
解決の必要性
研究の目的
方法
期待される成果
この流れが崩れると、一気に評価が落ちてしまいます。
③ 「独創性」を具体的に書く
よくあるNG例
「本研究は新規性がある」
→このままでは伝わりません。
OK例
「従来は〇〇しか検討されていなかったが、本研究では△△の視点から検証する」
比較で示すのがコツになります。
④ 誰にでも分かる表現にする
「分野外の研究者でも理解できるか」を意識して、
専門用語は必要最低限
長文を避ける
1文は短く
を守るようにします。
⑤ 審査者の視点で考える
審査者が見ているのは、
意義(なぜ重要か)
新規性(何が新しいか)
実現可能性(できるのか)
この3点に答えられているかが重要です。
■ 採択される申請書の構成テンプレ
以下の流れで書くとストーリーが明確、安定していた構成になるため、審査者も読みやすくなります。
研究背景
課題
研究目的
研究方法
独創性
期待される成果
この型に沿うか沿わないかは大きく採否に影響します。
■ なぜ「伝え方」で差がつくのか
特に科研費では、多くの優れた研究が応募されます。
その中で評価を分けるのは
研究内容ではなく
「どれだけ分かりやすく伝わるか」
つまり
伝え方=採択率
といっても過言ではないからです。
■ まとめ
申請書で重要なのは以下の通りです。
結論ファースト
論理構成の一貫性
分かりやすさ
独創性の明確化
審査者目線
これらを意識するだけで、申請書の質は大きく向上します。
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