第65回 申請書の添削依頼をするべきか迷っている方へ(研究者編)
科研費などの申請書を書き終えたあと、
「添削を依頼するべきかどうか」で迷われる方は少なくありません。
一見すると大きな問題はないように思える。
しかし、その一方で確信も持てない。
この迷いは決して偶然ではなく、
申請書の評価の仕組みそのものに起因しています。
申請書は「評価項目」によって判断される
まず重要なのは、申請書は自由に評価されるものではなく、
明確な観点に基づいて審査されるという点です。
手引きでは、主に以下のような観点が示されています。
研究課題の学術的重要性
研究方法の妥当性
研究遂行能力および研究環境
国際性
つまり審査者は、
これらの観点に沿って「評価できるかどうか」を見ています。
「自分では問題が見えない」理由
ここで問題となるのは、
書き手はこの評価の枠組みを十分に使えていないことが多い点です。
たとえば、
研究の意義を書いたつもりでも、重要性として評価できる形になっていない
方法を書いていても、妥当性が判断できる説明になっていない
実績を書いていても、遂行能力として結びついていない
といった状態です。
この場合、文章としては成立しているため、
「どこが悪いのか分からない」状態になります。
添削の本質は「評価とのずれの発見」である
添削というと、誤字や表現の修正を想像されることが多いですが、
申請書において本当に重要なのはそこではありません。
本質は、
評価項目に対応しているか
審査者が判断できる形になっているか
を確認することにあります。
言い換えれば添削とは、
「書いた内容」と「評価される観点」とのずれを見つける作業です。
迷いが生じる理由
添削を依頼するかどうか迷う背景には、
次のような状態が存在します。
自分の申請書が評価項目を満たしているか判断できない
どの観点が弱いのか分からない
全体として評価に耐えるか確信が持てない
これらは、
評価の軸で自分の文章を点検できていない状態ともいえます。
添削を依頼すべきかの判断基準
したがって、添削を依頼するかどうかは、
次の一点で判断することができます。
「評価項目ごとに、自分で十分に説明できていると言えるか」
もしこれに確信が持てない場合には、
第三者の視点を取り入れる意義は大きいと考えられます。
おわりに
申請書において重要なのは、
「よく書けているか」ではなく、
「評価できる形になっているか」です。
そしてこの点は、書き手自身だけで判断することが難しい場合が少なくありません。
添削を依頼するかどうかの迷いは、
まさにその難しさの表れです。
もし判断に迷われているのであれば、
それは一度、評価の視点を外から取り入れるべき段階にある、
というサインかもしれません。
その一歩が、結果を大きく左右する可能性もございます。ぜひとも研究費を獲得して、未来につながる研究を続けていただきたいです。
外部資金ジャパン
外部資金ジャパンでは、申請書の添削サービスを提供しています。ご興味のある方は下記までお問い合わせください。
