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誕生日のケツ

今、俺の上半身は冷たい風に吹かれて凍えている。対してケツはなぜか温かく、冬のこたつに入った下半身のように感覚がとろけている。
なぜそんなナゾナゾみたいな状況に陥っているのかと言うと、誕生日である6月20日の19:25、そろそろ日が暮れてきたころに大通公園の噴水周りを取り囲む石のベンチに座って読書でもしようと考えているからだ。
結局読書の前にSNSやらnote記事やら読んでしまって今Googleドキュメントでこの文章を書くに至る。
噴水の周りを取り囲むベンチだから少し肌寒いことを覚悟していた。なんなら、噴水の飛沫がこちらに飛んできて本を濡らしてしまうかもしれない。
実際のベンチ周辺は、噴水に近いからと言って特別寒いと言うことはなかった。寒い風が吹いてはいるが、我慢できる程度だ。
それよりも驚きなのは石のベンチのあたたかさ。さっきまで誰か座ってたのかな❓と疑問に思うほど温かい。電源入ってるだろってくらい温かいが、もちろんアナログである。
石には日中に日光に当たると熱を溜める性質でもあるのだろうか。ひんやりとした素材のイメージがある木製ベンチと違って、不思議な感覚である。
よって、今の俺は腕や背中こそ風に吹かれて凍えているが、ケツだけはほかほか温かい状況となっている。間違いなく幸せだ。どちらかと言うと幸せな部類のシチュエーションだろう。
そんな俺が27歳になってしまった。さっき友人からのLINEが来て、「26歳も元気でね」とメッセージをくれた。1歳の誤差なんて些細なものとなる年齢だ。
この年齢に関するあれやこれやの思いは前回の記事に書いたから省く㌔、目下27歳になって困るのはTinderだけだ。正直に27歳と表示されるので結構年上ユーザーになっちまう。ほんとそれくらいだ。27歳になって困ることなんて。
少し離れた場所で、路上ミュージシャンが弾き語りを始めた。もうそんな時間か。彼は何歳なんだろう。20そこそこだろうか。正直彼が20歳だとして自分が彼よりしっかりしている気もしないし、何か成長している感じもない。20歳くらいで成長が止まっている気がする。
そういえば路上ライブしてる人って男の人が多い気がする。女性もいないわけではないが、大体男の人がワンオクとか、最近だと優里とか、邦ロック系を歌っている。そこで長渕剛とか歌い出したら300円くらいなら渡しちゃうな。セイッ!
あ、秦基博歌い出した。ひまわりの約束。ドラ泣きだ。
振り向くとテレビ塔がピカピカ光っている。電球感が強いが、綺麗なのかしょぼいのか判断に困る瀬戸際を攻めるクオリティだ。なんなら目の前の噴水の方がシンプルでいい。
やっぱり水って自然のものだからじゃばじゃば動いているだけで見応えがある。電球を光らせたところで「で?」である。
月が合成みたいに見えるようになったのはいつからだろう。今日の月はあれ、三日月っていうのかな。あまりにも綺麗に見えるから嘘みたいだ。
月を合成と思ってしまうのは多分、カラオケの映像で夜のビル街の映像が流れ、明らかに四角くトリミングされている月を夜空に合成していたからだろう。
ここまで文章を書いていたら思ったより暗くなってきてしまった。まだひまわりの約束は終わっていない。それにしてもケツが温かい。まだ温かい。

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