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心の痛みは全て胃腸が引き受けた。

数日前から、時折ぎゅいーーーーーんと胃や腸を握られるような痛みに襲われている。完全に暴飲が原因である。


私はそこそこ長く勤めていた会社を先月末に退職した。挨拶の時に「予定合わせて飲みましょうや」と言ってくれた方がいて、仲良くしてくださっていたもう1人も交えて先日3人で飲みに行ってきた。


1軒目、他愛もない話で盛り上がった。死ぬほど笑っていた記憶はあるけど、他愛もなさすぎて内容はほとんど覚えていない。飲み放題は2時間だけど席は90分制です、と案内されて「???」となったのはめっちゃ覚えてる。


2軒目、「腑に落ちてないんですよね?」と言われた。私は私が辞めたくて会社を退職したわけではなかった。長年それなりに真面目に頑張ってきて、こんな最後はあんまりだ、と思っていた。私はそのやるせ無さを、とくに誰かにぶつける機会もないまま会社を去っていた。


「腑に落ちてないんですよね?」の言葉をきっかけに、私は溜め込んでいた黒くてドロドロしたものを全部ぶち撒けるようにして胸の内を話し、ぶち撒けた分のお酒を煽った。2人は私と一緒になって時々怒ったりしながら、うんうんと聞いてくれていた。


3軒目、ぶち撒けるだけぶち撒けたら、今度は私のnoteを読んでほしくなった。私の顔を知っている人に読んでほしいと思うのは初めてのことだった。次の仕事も決まっておらず自堕落な生活をしているけれど、「書く」ということに夢中で何とか立っているよ、ということを2人には知っておいてほしかった。2人に読んでもらっている間、私は恥ずかしさの分だけ更にお酒を煽った。2人に読んでもらったら、不思議ともっと書きたくなった。


4軒目、とは流石にならずにこれにて解散。帰り道、風は生ぬるくて夜もすっかり更けていたけど、全てぶち撒け、何かの兆しを見つけた私は、澄んだ暁の空を見ているような気分だった。


そして今、あの夜まで抱えていた心の痛みを全て引き受けたみたいに、胃腸が悲鳴をあげている。慌てて消化しようと、ちょっと無理をしすぎてしまった。


この痛みが完全に引く頃、きっと私の夜は明けている。新しい朝が来て、次の目標だけを見つめて走り出している。寝室で天井を仰ぎ、胃腸の痛みに耐えながら、私はそう確信している。

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